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2006初夏の旅~パリ(1) [2006夏1アムス、パリとノルマンディ・ロマネス]

6/19 ブラッセル12:40~パリ14:05

朝はアンティックのベルギー・レースが見たくて、あちこちのレース屋さんを覗きに行った。私の好きなホビーのなかで、肩こりがひどく断念したことのひとつがベルギー・レースに代表されるボビン・レース編み。孫娘のお人形つくりを来年オーダーするときに良いのがあればと思ったけれど・・・高額で断念。結局適当なテーブルセンターを買い求めただけに終わる。昨日のグラン・プラスはラベンダーの畑を模した大掛かりな美しいセットで飾られ、とても良い香りだったが、朝にはもうトラックが乗りつけ片づけ中。今回は一泊だけだったので時間がなく回れなかったアール・ヌーヴォー建築。情報だけでもと思い広場の(i)に行ってみた。すると一昨年には資料はコピー一枚だけだったのに3€ながら立派なパンフができていた。もちろん次回のブラッセル訪問のため購入・・・っていつになるか?

ブラッセルからパリまでは1時間半くらい。一等席には昨日よりぐっとリッチなランチのサービス。タリス開業10周年のためのムニュ、ポーチドサーモンとホワイトアスパラ&スモークサーモンとグリーンアスパラのお皿、チーズ、フルーツ、ワインも銘柄ものを選べ、お味もGOOD!そして昨日と同様にタクシーの運転手さんがコンコースまで来ていて、荷物も地下の乗り場まで運んでくれて・・・一時的なお金持ち気分。(笑)そしてマレのプチ・ホテルへ。

Caron de Beaumarchaisはパリの素敵なプチ・ホテルとして雑誌「フィガロ」にも紹介されている。同じマレにある定宿の2★ホテルに較べると、やはりお洒落なホテル。ここに合計7泊した。初めの3泊は6階の中庭側。Beaumarchaisにちなんだアンティックなピアノやハープの置かれた優雅なロービーとは違って質素系のやや狭い部屋・・・でもひとりには充分の広さ。このクラスにしては珍しく生花も飾られ、美味しい朝食もいただけるので花◎。

朝から曇って涼しかったが夕方から西日カンカンになり、急に暑くなった。今夜はシャンゼリゼ劇場。

モーツァルト「ドン・ジョヴァン二」 19:30開演

指揮:Evelino Pido 演出:Andre Engel / Don Giovanni:Lucio Gallo  Il Commendatore:Giovanni Batista Parodi  Donna Anna:Patrizia Ciofi  Don Otaavio:Francesco Meli  Donna Elvira:Alexandrina pendatchanska  Leporello:Lorenzo Regazzo  Masetto:Alessandro luongo  Zerlina:anna Bonitatibus

ドン・ジョヴァン二が配役変更になってガッロ。いかにもイタリアの伊達男風。カリスマ性には欠けるけど、演出が現代を舞台にしているので違和感はなかった。幕が開くと右手の布団にドン・ジョバンニとドンナ・アンナがすでに同衾・・・。(^^;)レポレッロのレガッツオも軽妙な演技とバスバリトンの声が上手く響きあって、今までのレポレッロ体験のなかでは一番!彼がこの公演のお目当てだったので拍手にも熱が入った。チョーフィは一時期気になった悲壮感オーヴァー気味の表情が抑えられ、上出来とはいえないけど満足。メリも気取った歌い方と嫌われているが、この役にはその鼻につくとこがオッタービオに合っていたし、声は良くでていたので◎。感心したのはツェリーナのanna Bonitatibus、したたかさと純情さが入り混じった村娘の役を熱を帯びた歌唱と演技でこなし、ブラーヴァ!!ホテルの部屋の洋服ダンスが地獄になって燃えたり、そこに落とされたはずのドン・ジョヴァン二が最後に生き返ってでてきたり・・・不死身のドン・ジョヴァン二も面白い。Pidoの指揮はスピード感にあふれ、ひき締まリ、現代に生きるモーツァルト素晴らしさを堪能。オケはConcerto Koln、コンサートマスターは黒崎氏・・・レザール・フロリサンから移られたのでしょうか?パリ独特のシャンシャン手拍子で盛り上がるカーテンコール。東京のバカ高い引越し公演なんぞもう行かない!やっぱりパリだわぁ~!!

写真はシャンゼリゼ劇場のHPより

 

 


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コメント 6

Bowles

あのホテル、とってもいいですよね。午前1,2時でも治安が悪くない界隈だし、って、aliceさんとパリでお目にかかれた時そんな時間までご一緒したんでした!

あそこに泊まってしまうと、他へ行くのがいやになってしまいます。部屋は狭いけれど、ホント、一人には充分。ファブリック、部屋ごとに違っています。あの朝ご飯も!! あそこでは絶対にバスローブ姿で部屋で食べるのがいちばん!!
by Bowles (2006-07-05 16:27) 

alice

Bowlesさんに紹介していただいて良かった!!ありがとうございました。なにしろ人気のプチホテルなので早めにリクエストしたのですが、希望の部屋がとれなくて・・・通りに面した部屋のほうが窓が大きくて少し広めのようですね。今回は毎朝地下の朝食室でいただきました。新聞やら週刊誌?のフィガロを眺めながらゆっくり過ごしました。次回はバスローブ姿の朝食に挑戦?して見ますわ。(笑)
by alice (2006-07-05 23:00) 

babyfairy

こんにちは♪
待ちに待った旅行記! 楽しく拝見させていただいています。
ベルギーでは私もレースを探しましたが、意外とお高いですよね。 しかも私の場合も、今年2月に行った時にはお人形の衣裳等に使いたいので、商品として出来上がっている物ではなくて、トリミングとしてのレースを探していたのですけど、レース屋さんは一杯あってもそういう物まで扱っていて、しかもお値段は手頃でベルギー製、というのは少なかったように記憶しています。

ところで、お人形のオーダー、来年されるとの事ですが、サラ人形を作っていただいた方のサイトには今、注文を10件以上抱えていて当分、オーダーは受けられません、との但し書きがあります。
by babyfairy (2006-07-08 07:13) 

alice

>サラ人形を作っていただいた方のサイトには今、注文を10件以上抱えていて当分、オーダーは受けられません、との但し書きがあります。

え~っ!!春頃にHP開いた時は何も書かれて居なかったのですが・・・。あの時すぐ babyfairyさんのご紹介といってお願いすればよかったです。来春にお目にかかってからとのんびり構えていて失敗。(泣)

孫娘は春に洗礼を受けたのですが、そのときのレースのスカーフ(お婿さんのほうのおばあちゃんの贈り物)が可愛かったので、白いベルギーレースのお人形さんのイメージが出来上がっていたのですが・・・。
by alice (2006-07-08 20:36) 

babyfairy

日本国内でも尚子さん(ジェノア在住の方)と同じくサーニットという粘土を使って、赤ちゃんのお人形を作られている方はいらっしゃいます。 でも尚子さんの作風がお好きだったらやっぱり尚子さんがまた再開されるのを御待ちになった方が良いかもしれませんが・・・。

と言う私も自分も人形を作る人間なのに、尚子さんの作風が気に入っていて、どうしてもサラ・ジェインのモデルのお人形を作っていただきたかったので御願いしました。末っ子のソフィアのも御願いしたかったのですが、こっちはもう自分でビスクドールを作ってしまおうと思っています。 
by babyfairy (2006-07-09 07:58) 

alice

サラちゃん人形がとても可愛くて、ぜひ尚子さんにお願いしたかったのです。娘にも来年まで写真を何枚か用意してと連絡してあったのですが、きっとがっかりするでしょう。日本の人形作家も探してみてもう一度検討してみます。いろいろありがとうございました。

来年5月のトリノでbabyfairyさんやフローレスファンの方たちにお会いできればと思っていたのですが、私だけ?が初日になるようですね。残念!今のところ、こちらからの友人とトリノで合流し、チヴァーテにも挑戦の予定です。
by alice (2006-07-09 23:54) 

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