2006初夏の旅~カン(1) [2006夏1アムス、パリとノルマンディ・ロマネス]
6/22のち パリ.サン・ラザール12:25~カン14:10 Le Dauphin泊
オペラの合間にフランスの田舎にあるロマネスク教会を訪ねるのが私の旅の歓びのひとつ。今回の旅ではノルマンディ地方のカン周辺のいくつかの教会をゾデアック叢書の「NORMANDIE ROMANE 1」を参照にピックアップした。
朝は2泊分の荷造りとホテルに預けるトランクの整理。そしてホテルの隣のクリーニング屋さんにドライクリーニングの必要な衣服など依頼。3日後に受け取れるというので丁度タイミングが良かった。メトロでサン・ラザール駅へ。ここでは色々失敗・・・窓口の手前にカードの暗証番号を入れる機械がついているのだが、蓋で隠されているので気がつかず、フランス語の下(SOUS)を上(SUR)と聴き間違えたりして恥ずかしかった。そのうえホームの出発掲示板をイル・ド・フランスともう一枚だけと思い込んでしまった。そのもう一枚の近辺で待っていたのだが、なかなかシェルブール行きのホームが確定しない。もう一枚の掲示板がホームのずーっと向こうで見えなかったのが誤算。気がついたのが5分前、コンコースの端から端まで急いだのだが・・・無常にも目の前を発車。(涙)結局1時間半も堅いベンチに座って本を読んだり、ipodを聴いたりして過ごした。
列車が走りだして1時間もすると、緑豊かな野にノルマンディの典型的な木組みの農家が見えてくる。アルザスの木組みの家より素朴で力強い感じがする。眺めていると、パリを離れて田舎に来たという喜びがふつふつ沸いてきた。カンに降り立ってタクシーを待つ列に並ぶが一向にタクシーは現れない。諦めて目の前のトラムに乗り、教えてもらったとおりに3つ目の停留所で降車。しかしホテル近くの城はまだずーっと遠く。あらっ!また聞き間違えたみたい。情けないなとつぶやきながら徒歩で15分くらいのホテルに辿り着いた。一休みした後、徒歩10分ほどの男子修道院へ。途中古本屋でゾデアック叢書がショーウィンドウの片隅に10冊ほど積んであるのを発見。(帰途1冊購入)
修道院の建物は現在公共の事務所のようになっていて回廊から教会(SAINT-ETIENNE)には直接入れない。
いったん外に出てぐるっと回って正面から見学。↓
SAINT-ETIENNE教会から5分ほど路地を歩いてSAINT-NICOLAS教会へ。
↑内部見学はできなかったがSAINT-ETIENNE教会と同様にロマネスク様式の塔の上にゴシック期に加えられた塔が凝ったデザインになっている。扉口の彫刻など撮影。
夕陽が照りつける街をお茶したり、さくらんぼや木いちごなど買って宿に戻った。夕食は疲れたのでホテルのレストランへ。あまり期待しないで席に着いたのだが、近くのひとたちの食べているものを見ると結構いけそ~・・・と30€のムニュを注文。今回の旅で一番美味な食事だった。アミューズ2皿!蟹の前菜、牛肉の主菜、チーズとデザートはワゴンサービス。食前酒のシャンパン、グラスワイン、コーヒーと〆て50€はパリの半額くらいかも・・・満腹、満足。一人旅でも帰り道の心配も無く、美味しいものがいただけるのはこういうお宿。B.W系は家族経営で良いレストラン併設のところが多い(特にフランス)のでおススメ。
←カン市内の古い木組みの家。今はMusee de La Poste(郵便博物館)→ケーキ屋さんのショーウィンドー、どこからみても和菓子!
コメント 0