SSブログ

2006初夏の旅~パリ(5) [2006夏1アムス、パリとノルマンディ・ロマネス]

6/25     ルーヴル美術館

昨夜からかなり強い雨が降り、今日のヴァンドームから訪問予定だったロアール渓谷のロマネスク教会を断念。前回2003年のときは電車の乗り間違いで行かれなかったし・・・これで計画は2回目だから、強行しようと思ったのだが、ヴァンドームからの帰りの電車は夜しかないし、雨のなか田舎道を歩くのは辛いということでパス。さてそれではルーヴルで一日過ごそうと行ってみると、ピラミッドの入り口は通常にも増して凄い行列!!考えることは皆同じ。

そのうち雨も小降りになり、やはり無理してもロアールへ行けば良かったと嘆きながらも、なんとか30分ほどで入館。特別展はルーヴルに所蔵されているアメリカ絵画展。フランス印象派のコピー風のものが多く、あまり良い作品がない。ホッパーが一点。パリ修業時代の作品らしいが印象は薄く、すでに忘却の彼方。(汗)

今日はいままで縁がなかった(いつもクローズだった)北ヨーロッパの彫刻を中心に見学。ここのエリアはまずドナテッロ・ギャラリーと呼ばれる部屋から始まり、ドイツルネッサンス彫刻で終わる大変見所の多いところ。マルケ派「死せるキリストと天使」はC・クリヴェッリやG・ベッリーニにしばしば見られる図像。メモするのを忘れたので彫刻家の名は不明。(ご存知の方教えてください)この部屋にはドナッテッロのよく知られている浮き彫りの「聖母子」や洗練されたシエナ派の彫刻など。

昨年ミュンヘンの州立博物館で魅せられたリーメンシュナイダー の「受胎告知のマリア」

私の下手な写真より、実物はとっても綺麗。ルーヴルへ行ったらぜひ会いに行ってください!!気品に満ちた初々しい聖母。改めてリーメンシュナイダーの力量に感嘆!脱帽!・・・ドイツの「リーメンシュナイダーを追いかける旅」をしたいと思った。

ルーブルの北ヨーロッパの彫刻部門で一番の人気を誇るのは「マグダラのマリア」。G・エルハルトの傑作。

説明板によると天上の音楽を聞くために昇天する悔悟する罪の女を思い起こさせるために、教会(アウグスブルグ?)の天井に周囲を天使たちに囲まれ吊り下げられていたそう・・・白く輝く肢体は祈りの場にはあまりそぐわない気もする。(汗)

それで思い出したのは昨年ミュンヘンで見たリーメンシュナイダーの天使に囲まれた「マグダラのマリア」参考↓気配りの彫刻家は美しいボディを毛髪で隠し、ついでに?天使たちにも鱗模様のカヴァリング。

ミュンヘン州立博物館蔵

ここで珍しかったのは聖アンナ像↓聖母マリアと幼児イエスを腕に抱いた頼もしいおばちゃん・・・あらっ!私みたい(爆)

この三位一体型の聖アンナ像は中世末期のドイツで流行ったらしい。どことなくユーモアが漂うドイツの木彫り彫刻を楽しんだ後はフランスの中世彫刻セクションも見学。サンリスの「黙示録の女」がお気に入り。ここまでで3時間ほど歩きくたくた。ランチは館内のレストランで。おススメのランチムニュはチマチマと4種類ほど盛り付けられた前菜と主菜、コーヒーとデザートはセルフサービスで食べ放題という日本でよく見られるスタイル。ここは以前にも来た事があるが、高級レストランのイメージだったが、すっかり庶民的になった。しかし味は値段の割りにいまいち。

オペラのある日は美術館も疲れないようにセーブしながら歩くのだが、今日は目いっぱい頑張り、ひさしぶりの充実感を味わった。夕食は軽くホテルの近所のすし屋で。ひどい味。(涙)北海道に住んでいるとお寿司だけは舌が肥えている。まあまあの寿司屋がサン・ジェルマンにあるのだが疲れていたので手じかで済ませ、大失敗。宿に帰り大好物のさくらんぼと木いちごでお口直し。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。