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2006初夏の旅~パリ(6) [2006夏1アムス、パリとノルマンディ・ロマネス]

6/26のち    パッサージュ巡り&オペラ「フィデリオ」

パリに初めて来たのは1992年の春・・・エジプトのツアーの行き帰りに立ち寄って、美術館巡りを楽しんだ。それから数えてみれば10回目になるパリ。昨日のルーヴルの疲れも残ったので、初めてのんびり街歩きをする気持ちになった。街歩きといえば古いパリの面影が残るというパッサージュ巡り。朝ごはんの後、ベットのうえにマップを広げて検討の結果、まず地下鉄でPassage jouffroy(パッサージュ・ジュフロワ)へ。初めて降りたGrands Boulevards駅周辺はカフェや小さなショップが軒を連ね、多彩な人種が行き来する庶民的な界隈。見落としそうななパッサージュの入り口の右はメルキュールのホテル。インテリアや子供服の店などを覗きながら歩いていくと、突き当たりに小さなパリの旅籠といった感じのホテル。覗いてみると、狭いロビーの横に階段。当然エレベーターは無いようだ。そのレトロな雰囲気は古い白黒映画にぴったり・・・と思いながら左に折れると、あらっ!映画関係のかなり大きな店があり、書籍、パンフレット、古いブロマイドなど飾ってある。

いったんここを抜けるともうひとつのパッサージュ・ヴェルドーの入り口がある。膨大な古本の山が崩れそうな書店をいくつか覗き、ゾディアック叢書を探すがどこもノン。出口から外へ出るとあらっ!ここは何処?先程のオスマン大通りではない。次の目的のパッサージュ・デ・パノラマを探しながら、ついでにアジア料理の店でランチ。ここは日本のお弁当ランチもある。安いので近くのビジネスマンが多い。私は中華点心とベトナムフォーを食べ、暑くなってきたのでも、ぐいっ。

パッサージュ・デ・パノラマはオスマン大通りを越えてすぐのところ。ここも不思議な雰囲気。古銭や古切手を扱うお店が多い。レストランも多く、どこも席が埋まっていた。ここを通り抜け証券取引所の脇から斜めの道を歩いてパッサージュ・ショワズールへ。ここは日本人が経営してるインターネットカフェがあるというので寄ってみた。受付の日本人の老婦人が親切。MIXIの日記を書いたり、ルーアンの情報を見たり、一時間くらい遊んで帰途に着いた。

ベートーヴェン「フィデリオ」(コンサート形式)19:30開演  シャトレ座

 Direction Musicale : Myung Whun Chung

Leonore:Karita Mattila  Florestan:Ben Heppner  Rocco:Matti Salminen  Don Pizarro:Juha Uusitalo  Marzelline:Henriette Bond-Hansen  Don Fernando:Francois Lis Jaquino:Pavol Breslik

Orchestre Philharmonique de RadioFrance

 春にMETで観た「フィデリオ」と同じヘップナーとマッテラのコンビ。あの時はレオノーレ第3番が演奏されなかったが、今回はMyung Whun Chungが情感あふれる音楽をきかせてくれて大満足だった。ヘップナーとマッテラもN.Yのときより数段良く、サルミネンは相変わらず素晴らしい深い声。北欧出身らしい若いバスのJuha Uusitaloにも注目、サルミネンの後継者になれるだろうか?今後が期待される。残念だったのは当初予定されていたバーバラ・ボニーの変わりに歌ったマルツェリーネのHenriette Bond-Hansen とヤキーノのPavol Breslikが力不足、明らかなレベルの差があり残念。ベートーヴェンのこのオペラは壮麗な曲だが、イタリアオペラやモーツアルトに較べて声楽的でないのが取っ付きにくい気がした。それが、聴くたびにレオノーレにこめたベートーヴェンの「理想の女」としての希求が感じられて、とても感動を覚えるようになった。マッテラの気品のある豊かな歌唱はすみずみまで気力にあふれていた。黒いパンツスーツに大柄な、しかしシェプアップされたボディを包み素敵!コンサート形式であったが、シャトレ座の観客も熱いカーテンコール。

 


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