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2006夏の音楽祭の旅~インスブルック(2) [2006夏2インスブルック、ザルツブルク、エジン]

8月24日(木)     インスブルック古楽祭

 さすが4★のホテル、美味しいブッフェの朝食 をいただいていると、窓の外はホテルの前のプレート(宿泊した有名人が石板に彫られている)を見学する観光客が次々にやってくる。 私たちもホテルの周辺をのんびり散策。果物屋の屋台を覗いていると蜂がY子さんの手を一刺し。彼女はパニック・・・というのは蜂に刺されたのは2度目。前の時は次に刺されないようにとお医者さんに注意されたという。夫も同じ注意を受けているので、一瞬こちらもここでショック死したらどうしようと頭が真っ白。しかし無意識で目で追った蜂は小さく弱そうだったので、ともかくすぐ近くの薬屋に直行。彼女も薬を塗って落ち着いた。ショック死って多分即死だろうし、まだ死んでないから大丈夫だわ~とヘンな 励まし。(爆)今は笑い話でもあの時は真剣だった。3日ほどで 腫れも引いたのでホントに良かった。

 チケットのピックアップに  オペラ劇場↑に行ってみると(i)で保管していると言う。公演時間が迫ると劇場に持ってくるのかな? 引き換えの場所など確認書に何も説明がないのは少々 不親切。すぐ近くの(i)でチケットを受け取り、ルーカス・クラナッハ の聖母子の祭壇画(写真)を観に聖ヤコブ教会へ。第二次世界大戦で屋根は吹き飛んだそうだが改築され、立派なパイプオルガンもあるバロック様式の教会。前広場の周辺には蝋燭やがあり門前町の雰囲気。

ランチはインスブルックでも最古といわれる建物のなかにある素敵な木の内装のレストランで 。(ホテルの近く)イタリアに近いのでラザーニャがとても美味。(写真)3皿を分け合って食べるんでしょう?って先に言ってくれて、気配りも良い。雨が降ったり止んだりの天候だったし、あまり遠くまで行かないで川の畔で高く聳える山々を眺めた。インスブルックは9年前ツアーで立ち寄った ことがあった。そのとき木彫りの受胎告知のミニ人形を買ったのだが、その手彫りだけ扱っていたお店は無くなっていて、ほとんどが普通のみやげ物屋になった。高い山並みに囲まれた落ち着いた古都の街並は変っていない。

 昼寝のあとは今回の旅のオペラ第一弾。モーツアルトの「羊飼いの王様」20:00開演

「Il Re pastore」

指揮:Alessandro de Marchi   演出:Vincent Boussard 衣装:Christian lacroix

Aminta:Zoryana Kushpler  Elisa:Kristina Hansson  Tamiri:Raffaella Milanesi  Agenore:Sebastien Droy  Alessandro:Thomas Walker

Academia Montis Regalis

 ここの夏のオペラはなかなか評判が良いので、いつかはザルツに合わせて観たいものと、かねがね思っていた。今回は丁度 日時もぴったりで即ネット予約。「羊飼いの王様」は初めてなので、友人3人でのDVD試写会 での予習も出発前に済ませ、とても楽しみだった。

指揮のデ・マルキ、歌手たちも初めて聴く方たちだったがバランス感の優れた演奏。モーツアルトがザルツ時代の10代終わりに作曲した美しい抒情的なメロディを堪能。いくつかのアリアもそれぞれしっとりと歌われ、古典的な男女の心理描写を細やかに見せた演出に調和。壁に羊飼いの部屋のドア、カーテンを使っただけのシンプルな舞台で私好み。
↑でわざわざ衣装担当を紹介したのは単に有名デザイナーというだけでなく、この舞台のドレスがとても美しく印象的だったから。オペラのドレスに魅惑されたのはヴェルニケ演出の「薔薇の騎士」以来初めて。カーテンコールに舞台に出てきて喝采を受けたラクロワは精悍な中年男性。三越にショップがあるけれど派手なデザインのイメージが強かった。今度覗いてみようかな・・・買えないけど。(笑)
 雨模様のなかでも華やかなロングドレスの女性が多かった。観光客が他の有名音楽祭に較べてごく少ないせいか落ち着いた雰囲気。当然マナーも花丸!

 帰り道は雨脚が強くなり、ぐんと寒くなった。チロル地方には早くも秋の気配が漂っていた。


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