2006夏の音楽祭の旅~ザルツブルグ(2) [2006夏2インスブルック、ザルツブルク、エジン]
8月26日(土) ザルツ2日目はダブルヘッダー
「モーツアルト・マチネ」 モーツアルテム11:00開演
交響曲「パリ」KV297 テノールのアリア KV469 、KV431
ミサ曲KV317 ソナタKV329
指揮:Ivor Bolton ソプラノ:Veronica Cangemi
アルト:Victoria Simmonds テノール:Topi Lehtipuu バス:Gunther groissbock
モーツアルト・オーケストラ・ザルツブルグ & チェンバロとパイプオルガン
旅に出て朝から晴れたのは初めて。気温が上がってきたが、ザルツァッハ川を渡る涼しい風に吹かれながらモーツアルテムへ。 モーツアルトの声楽曲のなかでも 特に好きなのが教会のミサ曲 。さすがに高い水準のソリストたちを揃え、聴き応えがあった。前半のテノールのアリアで存在感を示したのはTopi Lehtipuu 。フィンランド生まれの若い歌手。見た目も背が高く、甘くないがいい感じのハンサム。(好み!)ブリテンやモーツアルトのほかにヘンデルやラモーもレパートリーにしている。クリスティ指揮でシャトレ座で「Les Paladins」でも歌っているということは秋の日本にもお目見えするのか?(行かないつもりだったのに困るわ) 2007年にはパリの「アリオダンテ」って超有望株ではないですか!!でもまだ初々しくて、舞台に上がってきたら自分の立つ位置を間違えて、「おいおい」とボルトンに注意されてた。(笑)
ザルツブルグは音楽祭がなければ一度観光すれば充分なところ。ロマネスク好きな私にとっては退屈なバロックの街。けれどチケットが高いと言いながら今年で5回も来てしまった。そろそろ卒業かと思いながらも、どっぷり音楽漬けになる日々のなんと悦ばしいこと!!
マチネの終演後は中華レストランでビール、焼きそば、野菜炒めでランチ。安いし、家庭的な味でほっとする。
夜は「魔笛」19:00開演 祝祭大劇場
「DIE ZAUBERFLOTE」
指揮:Riccardo Muti 演出:Pierre Audi
Sarastro:Rene Pape Tamino:Paul Groves
Sprecher:Franz Grundheber 夜の女王:Diana Damurau Pamina:Genia Kuhmeier 侍女たち:Inga Kalna、Karine Deshayes、Ekaterina Gubanova Papageno:Christian Gerhaher Papagena:Irena Bespalovaite Monastatos: Burkhard Ulrich
ウィーン歌劇場オーケストラ/ウィーンフィル
昨年と同じしけた?演出と思い込んでいたので、幕が上がってびっくり!! がらっと変わって漫画チックといおうか賑々しい舞台になっていた。先の演出が余程評判が悪かったのか?だからといってこのゴテゴテ趣味はどうも馴染めない。主な歌手はタミーノと夜の女王が それぞれ Paul Groves と Diana Damurau になり、他はほぼ同じ。そうそうこの朝、ホテルの階段で朝食に降りてきたパーぺと鉢合わせ。「あわわ・・・(○○さん!)」この○○さんがとっさに出てこなかったので無視されちゃった 。(汗)実物はそんなに大きく見えなかったけれど、舞台でのパーぺは声の威力もあってその存在感は凄い!ダムラウの夜の女王のアリアも完璧!キューマイヤーは昨年の初々しさは消えてちょっぴり大人の女ムードになった。歌唱は変わらず素晴らしく、地元出身ということもあって盛大な拍手!残念だったのはタミーノのポール・グローブス。見た目でも損してるかもしれないが(目の表情がいつも硬く自信なさそう)、歌唱もいまいち。6月にパリで「愛の妙薬」のネモリーノを 聴いたばかりだったので、あまり期待はしていなかったが・・・。この目の疲れる演出は好みではなかったが、ムーティとウィーンフィルの演奏にはうっとり・・・しかし、目をつぶって聴いているとダブルヘッダーの疲れがでて、眠くなって困った。この夜が「魔笛」の最終公演だった。
ホテルのレストランでアフター・オペラの一杯を傾け、軽く食事をとってから就寝。
Aliceさん、お帰りなさい!&お祝いのお言葉ありがとうございます。肝に銘じて日々精進します~~
旅日記、楽しく読んでいます。インスブルック、Y子さんもご一緒だったのですね!私は別件でオーストリアに彼女が行くのかと思っていました。。。続編、楽しみにしています。エジンバラにインスブルックなどなど行きたかったけれど行けなかったところばかりなので、羨ましい!
by April (2006-09-09 20:45)
>インスブルック、Y子さんもご一緒だったのですね
初めに約束していた方にキャンセルされ途方にくれていたのを助けていただいたのよ。ホントに感謝です。
エジンバラは初訪問だったので、結構緊張しました。フェスタヴァルの会場に近いところに宿をとったものの、深夜、人気の少ない道を徒歩で帰るのは怖かったです。途中ライトアップされた貴族の館があって、明るいのは良かったけれど。
マーラー・チェンバー・オーケストラ、エジンバラの9/2の最終公演のあと、Aprilさんの聴かれたベルリンへ飛んだのでしょうか?アバドチームとハーディングチーム?それでなければ無理よね~。
by alice (2006-09-10 17:58)
Aliceさん、レーティプー、いいでしょ!! 絶対ラモーもいらっしゃるべきだと思います(笑)。お待ちしています!!
by Bowles (2006-09-11 09:02)
Bowlesさん
レーティプー、東京公演のちらしにバッチリのってますね。今頃気がつきました。あ~行きたい!!でも、はるばるやって来る孫のお守りがあるので無理そうです。そのうちパリ(在住とか)方面で聴ければ嬉しいですが・・・。
by alice (2006-09-11 10:43)
>そのうちパリ(在住とか)方面で聴ければ嬉しいですが・・・。
私も去年パリで二演目聴きました。Aprilさんもね!!
よく歌っていますから、大丈夫と思いますが...でもね、レ・パラダン、彼とドゥストラックがモロ主役!!
シツコイ???
by Bowles (2006-09-12 00:04)
私もシツコク!レーティプーのお話したい!!レ・パラダンのおふたりさん、今春放映された「トロイの人々」にも出ていたのね。今頃気がつきました。レーティプー君(馴れ馴れしくなってきた~ 笑)水夫の歌、歌っていたのよ。テノールで背が高い人ってあまりいないし、歌も上手だったので珍しくメモしてありました。もうひとり、ピオーも溌剌としてて良いですよ~。(ブン大将で観ました)
by alice (2006-09-12 22:41)
>私もシツコク!レーティプーのお話したい!!
でしょう?(笑)
>今春放映された「トロイの人々」
シャトレのですよね。あれは好きな人がいっぱい出ています。ドゥストラックはミンコのFigaroで来日した時、「なんだかヘンな若い子」と思っていましたが、あのあとの成長ぶりには目を見張るものがあります。最近あまりミンコとは歌わないけれど、ニケとのリュリの数々は素晴らしい!!見た目もとてもチャーミングですしね。今年3月のパリでも脚線美をみせつけていました。
レーティプーはルセやクリスティだけではなく、ヤーコプスのもとでも歌っているように古楽系総なめなんですけれど、いっぽうでシャトレのAngels in Americaにも出ていたり。なかなか面白い歌手です。
>ピオーも溌剌としてて良いですよ~
もちろん!!ピオはいうまでもないこと!!
今回のパラダン、残念なのはナウリが来ないこと。
ホラホラ、aliceさん、ますますいらっしゃりたくなったでしょ?
by Bowles (2006-09-13 09:07)