SSブログ

2007.3 米国東部への旅(シカゴ) [2007春アメリカ東部オペラと美術の旅]

3/9 インディアナポリス14:35 ~シカゴ14:45 (AA4491)      シカゴ1泊 ( Wシカゴ・シティセンター)
 

地理的には近いのですが、インディアナポリスとシカゴは時差が1時間あります。ここ数日でかなり 春めいてきたとはいえ空からの眺めは、まだ残雪と凍った池や湖の風景が広がっていました。そのうち大きなミシガン湖が目に入ると、上空を旋回。高層ビルのそびえるシカゴの街が見えてきました。

シカゴは4年前にオペラと美術館が目的で来たことがあります。今回はプーランクの「カルメル会修道女の対話」を観る為の1泊だけの滞在でした。シカゴリリックのオペラ劇場に少しでも近いホテルを探しだしたものの今回は失敗。なぜなら、ループの電車の騒音が朝早くから夜遅くまで聞こえることと、今流行のデザイナーズホテルで照明が暗く、ロビーの雰囲気も若い人が多く、落ち着きません。決定的だったのは暖房の効きが悪かったこと。係りの人に来てもらったのですが、そのうち暖かくなると
  いうだけ。寒くてオペラの前の昼寝もできません。あいにく夕方から冷たい風雨のお天気になり、傘も飛ばされそうになりながら徒歩5分ほどのオペラ劇場へ。


 
Francis Poulenc「 Dialogues of the Carmelites」
 * In French, and surtitled in English
Conductor   Andrew Davis
Producer   Robert Carsen(original),  Didier Kersten
Sets   Michael Levine
Costumes    Falk Bauer
Chorus master   Donald Palumbo
  ~
Blanche    Isabel Bayrakdarian
Madame Lidione    Patricia Racette
Madame de Croissy    Felicity Palmer
Mere Marie     Jane Irwin
Constance    Anna Christy
Marquis de la Force   Dale Travis
 Chevalier de la Force  Joseph Kaiser
 
Production from The Netherlands Opera, Amsterdam
何年も前ですが、オペラの鑑賞会で映像を観たのがこのオペラとの出会いでした。生では数年前に地元の二期会の公演(日本語での)を観たことがあります。フランス革命時代の史実に基づいた物語です。歴史的にも宗教的にも深く重いテーマを持っています。それでもプーランクの美しい旋律に惹かれ、いつか舞台のフランスで観たいものと思っていました。今回は残念ながらアメリカで観たわけですが・・・。席は2階のボックス2列目。ここのボックス席はスペースに余裕があり、とても落ち着けます。この夜は劇場内も寒く、コートを預けず手に持っていて正解でした。

演出はカーセンということで期待していたのですが、殉教のシスターたちが断頭台に消えていく最終場面の扱いが感動的でなかったので不満でした。座らされたシスターたちが只前にバタンと倒れるだけ。あのドーン と悲痛に響く音楽とのずれはどうにも埋めようがありません。Andrew Davisの指揮もシカゴリリックのオーケストラも歌手たちのパフォーマンスもなぜか胸に響いてきません。最近日本でリサイタルをして好評だった Isabel Bayrakdarian 。夏のザルツでツェルリーナを聴いてましたし、期待していましたが・・・高音が柔らかくないし、やや雑になる時があります。若いテノールのJoseph Kaiserが良かったほかは全般に冴えない舞台で、私の意気込みは完全に肩透かし状態でした。
ホテルに帰り、深夜でもまだまだ賑やかなロビー横のBARでサンドイッチとワインをいただいて就寝。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。