2007年ヨーロッパ初夏の旅(パリ1) [2007夏ベルリンからブリュッセルまで周遊の旅]
5/11(金) ベルリン12:50~パリ14:35(エール・フランス)
Hotel Turenne Le Marais 3泊 オペラ「L'Affaire Makropoulos」
格安航空のベルリン・エアーがこの日は飛ばないということで他社を探した結果、エール・フランスの往復(16.000円)が見つかり、予約しました。当然パリ→ベルリンのチケットは捨てることになります。勿体無いのですが、同じエール・フランスでも片道になると40.000円もしますので、仕方ありません。往復より片道が高いという不思議な料金設定です。
パリのホテルは最後までルーアンに泊まろうかと悩んでいたために予約が遅れ、人気のCaron de Beaumarchaisは満室。メールで紹介されたのが同じマレ地区でCaronより10ユーロほど安い3☆の宿。(朝食をつけて162ユーロ )部屋は狭いのですが、朝食はハム・チーズ・卵もあり、このクラスにしては上等です。朝食室もパリに多い地下室ではなく、窓が大きいので気持ちが良いです。通りをはさんでベトナム系中華料理屋とイタリアンの店。メトロ:サンポール駅まで3分くらい。
初めに入った部屋はバスタブ無しだったので、変えてもらいました。夜の到着だったら断られるときもあります。(同じ料金)夜に着る服をハンガーにかけ、洗濯を済ませるとすぐ昼寝。
♪~Leos Janácek 「L'Affaire Makropoulos マクロプーロスの秘事」
Opéra Bastille 開演20:00 130ユーロ
Conductor Tomas Hanus
Producer Krzysztof Warlikowski
Sets, Costumes Malgorzata Szczesniak
Lighting Felice Ross
Chorus master Peter Burian
~
Emilia Marty Angela Denoke
Albert Gregor Charles Workman
Jaroslav Prus Vincent Le Texier
Vítek David Kuebler
Krista Karine Deshayes
Janek Ales Briscein
Hauk-Sendorf Ryland Davies
Coproduction with Teatro Real, Madrid
今回の席は1er BALCON 日本式にいえば2階の2列目ほぼ真正面でした。マクロプーロスは出発直前まで映像はおろかCDも持っていなかったのですが、それを知ったBさんがパリまで聴きに行くのに~とご親切にMIXIのメッセージに音源のURLをいれてくださって、なんとか予習ができました。いつもこんな調子でBさんには手とり足とり状態でお世話になっています。
さて、めでたくキャスト変更無しで舞台の幕は開きました。
チェコ語なのでフランス語の訳がいつもどおり舞台のかなり上部に出ますが、そのほかに舞台奥の壁に大きな文字で 映し出されました。ほんのちょぼちょぼと続けていたフランス語でも訳が平易だったこともあって 台詞の理解におおいに助かりました。
演出のWarlikowski は昨年のオペラ・ガルニエで「Iphigenie en Tauride」で経験済みでしたから、恐る恐るといった感じで臨みました。しかし、HPで観ていた巨大ゴリラもこのオペラのハリウッド映画産業とからめた使い方というだけ?でしたし、「Iphigenie en Tauride」 に比べると理解しやすいのが幸いしたのかどうか・・・好評なようです。
ベルリンのマノンもモンロースタイルの女優のような華やかな雰囲気を与えられていましたが、Denokeが歌う(秀逸!!)Emilia Martyもモンローの「7年目の浮気」のあの有名な場面を取り入れてセクシーな面を強調されています。モンローのあまり見たことのない素顔やミラーとの離婚会見の泣きべそ顔などがスクリーンに映し出されて、物語は進んでいきます。銀幕の中の永遠のスターであるマリリンと永遠に若く美しい女として生きる エミリアとの相似性。若く美しい歓びよりも苦しみの運命がヤナーチェクの音楽とともに表現されます。デノーケのあの世とこの世の間に漂っているように歌うアリアは絶品!!ザルツの「死の都」のマリーといい、彼女でなければならない、適役と思いました。
あらすじは複雑で登場人物の名前を覚えるだけで一苦労ですが、休憩無しの2時間の 上演は随分早く感じました。もう一度同じ舞台が観たかったくらい。
Opera Bastille のHPから
Angela Denoke, soprano
終演は10時少し回ったところでしたので、バスチーユ広場近くのレストランで「ひとりフレンチ 」。有名店のBofingerの少し手前に牡蠣など店先に並べた小さなレストランを見つけました。前菜は生牡蠣。丸いブロンはやや高めですが5個注文。主菜もお魚でポーチド・エッグ、サーモンにキャビア添え(野菜も少々)の贅沢な一品 。デザートはパス。白ワイン2杯、水、コーヒー。パリらしいご馳走をいただいて満足でした。★★★
帰り道、12時近くでもまだ開いていた小さな食料品店で水と苺を買ってホテルへ。少し雨が降りましたが、夜でもベルリンより数度は暖かいパリでした。
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