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2007年ヨーロッパ初夏の旅(アオスタ) [2007夏ベルリンからブリュッセルまで周遊の旅]

5/18(金) トリノ11:25~アオスタ13:25 アオスタの観光  Hotel Europe 1泊

トリノのポルト・ノーヴァ駅にトランクを預け、小型のキャリーを曳いてアオスタ行きの列車に乗り込みました。今日も列車のなかでの昼食になるので、おにぎり(小2個)を作ってきました。フランスのTGVのときとは違い、庶民的なローカル列車、向かいの席のTシャツのお兄さんが雑誌を読みふけっていますので、堂々と食べることができました。これで夕食はアオスタの美味しいものをたっぷりいただけます。

列車は1時間ほどでSUSAのときのように渓谷を走ります。Vall d'Aostaと呼ばれ、同名のワインの名産地でもあるので、渓谷の南斜面には段々に植えられた葡萄畑が見えてきました。アオスタに近くなると、SUSAよりも高い山々があちこちに見え隠れして、アルプスに迫ってきた実感が湧いてきました。時間があればクールマイヨールまで足をのばし、モンブランを眺めたかったのですが無理は禁物、アオスタの観光だけで満足しましょう。

今回の旅で単泊するのはアオスタだけで、他はすべて2~3連泊にしたのが、疲労度を軽くしていると思います。ホテルは駅にも近く、部屋も広い4星です。湯沸しやティーバックも揃っています。朝食込みで100ユーロでした。

←部屋からの眺め

荷物を置いて早速外出。目抜き通りを歩いていきますとプレトリア門(AC1世紀)、ローマ時代の城壁の一部分です。二重構造になっています。

そこを過ぎて200メートルくらいを左折し小道に入りますと、サントルソ教会です。ロマネスク様式の鐘楼の向かって右がサントルソ教会。

教会内部は落ち着いた均整のとれた空間。お花を捧げるご夫人が2.3人行き来して、新しいお花に取り替えています。信仰の篤さを感じました。まず12世紀の回廊を見学。柱頭彫刻もなかなか素晴らしく、夢中になって観てました。

すると、ちらちらこちらを見ながら、行ったり来たりしている初老のおじさまに気がつきました。あら・・・手には鍵の束。ピンときて「あの~フレスコが観たいのですが」というと「おひとりですか?どうぞこちらへ」といそいそと屋根裏部屋まで案内してくれました。3枚くらいの扉を次々鍵で開けて・・・ガチャガチャという音が嬉しく響きました。細い階段を登ると意外に広い空間に木の通路が設けられ、両側に11世紀のフレスコ画がひっそり並んでいます。一枚ずつ照明をつけてくれるごとに聖書の世界が現れます。15世紀の改築の際に塗りこめられ、30年前に発見されるまで隠れていたためか、淡い赤やグリーンの色も鮮やか、線描の黒がロマネスクらしい素朴さです。説明はイタリア語でしたのでほとんど理解できません。ボランティアのこの方に申し訳ないような気持ちでした。寄付はこの方は受け取ってくださらないので、教会の寄付箱へ。イタリアのロマネスクのなかでも憧れの教会でしたから、満ちたりた気持ちと感謝でいっぱいでした。

この後はアウグストゥスの凱旋門、

カテドラーレの見学。後陣の2つの塔(11~12世紀)↓。

内陣のモザイクの床(12~13世紀)↓

食料品専門のおみやげやさんで、乾燥ポルチーニを買い(軽いけれど、衣類に匂いが)、いったんホテルに戻って一休み。

夕食はホテル近くのレストランへ。フンギコースを選んだのですが・・・ワインはもちろん、Vall d'Aosta、(ボトルのラベルは仏語 Valle d'Aoste)

前菜はフォンデュー風スープ。

セコンドはステーキの茸ソースがけ。

デザートはシャーベット。ワインハーフボトル、水、コーヒー。観光客向け?結構高かったです。 お勧め度★★

時刻は9時過ぎ、ようやく夕暮れのアオスタ。町のどこからでも白銀の美しい山々が眺められます。

 

 


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