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2008年冬の旅(NAPOLI へ 8) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/2(土) ローマ12:45~ナポリ14:12(ES)予約済み ナポリ3泊 Hotel Miramare
チェックアウトの正午まで、荷物の整理や列車での昼食用におむすびを握ったりして過ごしました。鉄道を利用することは多いのですが、今回は初めて日本からNet予約。Kさんに教えていただいたamicaで予約できましたので、格安でした。
ローマから南に行くのは、プーリアを除いては初めてです。楽しみにしていた車窓の風景は新幹線?トンネルが多くてがっかり。
ナポリのごみ問題は日本でもニュースになっていましたが、ナポリに近づくにつれて、線路脇にもごみが目立ちます。駅の周辺も取り残こされた小さなごみが、折からの小雨に濡れて散らばっています。汚い、薄汚れた街というのが第一印象。
それでもホテルのある海岸通りのサンタ・ルチアはキレイになっています。
宿は貴族の館を改装した素敵なプチホテル。冬なので格安で泊まれました。部屋は道路に面していてやや車の騒音がキになりましたが、窓を開けると湾の向こうにヴェスヴィオ火山が眺められ、ナポリへ来たという喜びがわいてきました。

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一休みした後は雨も止まず寒いので、タクシーで丘の上のカポディモンテ美術館へ。

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王宮の建物を入ると広い中庭。4時くらいでしたが、雨のため日暮れが早く、暗く長い回廊を美術館のビリエッテリアまで歩くのは、人影もなく心細いものでした。それでも入口のブックショップには数人の人。G・ベッリー二、ロット、マンテーニャ、ティツィアーノの傑作が並んでいます。

何部屋か通過して奥にカラヴァッジョの「キリストの鞭打ち」が展示されています。

caravaggio44.jpgこの作品は画家がローマで殺人を犯し逃亡、各地を経てナポリに移り住んだ1607年に描かれました。柱に縛られ、ギリシア彫刻のような筋肉美のキリストの体は闇の中に白く浮かび上がっています。

ナポリの画壇に旋風を巻き起こし、こののちナポリ派が生まれる要因になりました。
しかし、カラヴァッジョはこの傑作を完成させた直後、マルタへ旅立ってしまいます。

 

 

数年前、パルマの展覧会で観たパルミジャニーノの「アンテア」に再会するのが楽しみだったのですが、貸し出し?修復?見当たりませんでした。残念。

外に出ると6時頃でももう真っ暗。タクシーでプレビシート広場まで行き、広場に面したナポリでは一番有名なカフェで、ケーキとカプチーノでお茶タイム。さすが美味。
空腹ですが、レストランの開店時間にはまだ早いので、いったんホテルに戻りました。

雨は止みましたが寒いので、夕食はホテル近くのレストランで。団体客もOKな大きなお店。魚のスープとパスタをオーダーしたら、両方ともあさりが入っていて失敗。この日は海が荒れていてアサリしか取れなかったのでしょうか・・・。味も値段も普通。☆☆

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コメント 11

tina

カーポディモンテに行きたいと思っていいるのですが、往きはタクシーを使うとしても、帰りは拾えるのかどうか心配していました。
どういう風になさったのでしょうか。教えていただけるとありがたいのですが。
by tina (2008-03-13 17:24) 

Bowles

aliceさんにひとつうかがいたいのですが。

カラヴァッジョのあのとても印象的なS.Orsola、一昨年はカーポディモンテで観たのですが、今年パリから帰ってくる飛行機の中で見た日経の特集では、ミラノかどこかのイタリア商業銀行にあるようなことが書いてありました。もともとこの銀行がカーポディモンテに委託していたものですが、戻ったのでしょうか。

tinaさん

一昨年は、中心部からまずバスでサン・ジェンナーロのカタコンベへ息、そこを観てから坂を登って美術館に行きました。帰りは美術館のすぐそばからまたバスで戻りました。タクシーは、呼んでもらうのでなければ、とても拾える場所ではありません。
by Bowles (2008-03-14 09:50) 

alice

tinaさん

私はたまたまタクシーを拾えましたので運がよかったようです。帰りのバスは門のすぐ傍にありますが、ナポリのバスは慣れないと難しいです。それでも頑張って、この後は何回か乗りましたが・・・。

門のところの守衛さんに呼んでもらうこともできると思います。
by alice (2008-03-14 13:46) 

alice

bowlesさん

>カラヴァッジョのあのとても印象的なS.Orsola

行く前の情報ではナポリのパラッツオ・サヴァロス・スティリアーノにあるということでしたが、ここが何処にあるのか、一般公開されているのか調べるのを忘れて、出発してしまって・・・ぼけです。(涙)

いっそ、ナポリに無かったのなら諦めもつくというもの?(あはは)
by alice (2008-03-14 14:05) 

alice

↑ナポリにありました。予約制ですが、きちんと調べていけば観れましたものを・・・あ~ぁ。(涙)

詳しくは

http://www.palazzozevallos.com

by alice (2008-03-14 14:31) 

Bowles

あららん、あきらめつきませんね〜。
しかも街のド真ん中!ここ、別に時間内なら予約の必要はなさそうですね。もともとそんなに混まないだろうし。この絵は一言、「凄い!!」です。と、aliceさんを悔しがらせてやろう...。
by Bowles (2008-03-14 18:05) 

alice

Bowlesさん

このHPを見つけたときはほとんど気絶状態。(笑)

ねっ!ずっこけ競争?は完璧私の勝ちでしょ。
by alice (2008-03-14 18:51) 

ゆみゆみ

ここまで拝見し、またまた、私に希望と勇気を与えてくださいました。
昨年ナポリへ行きました。2人旅でしたが:絶対に1人で出歩かないこと。:と旅行会社の方に釘を刺されました。でも、どうしてもスパッカナポリへ行きたかったので、バスに乗ることにしました。小型のバスでした。一緒に乗ったおじいちゃんやおばあちゃんは凄く優しくて、全く英語はできない同志だからコミュニケーションは取れないですが、指で「あれを見てごらん」とか、私が「アッ、ドームかな」というとうなずいて下さったり。楽しかったです。でも、あのゴチャゴチャを歩かれたのですね。感動です。道なき道・・でした。

私達は、ローマ⇒ナポリへ向かう列車で、とても怖い目にあいました。
だから、もう2度と個人旅行はできないところかと思っていました。
本当は、シチリア島へも行きたかったのですが、これも危険だから個人では駄目。と言われてしまいました。これも、あっさりクリアーされたのですね。素晴らしいです。私がしたい旅行をされていて、尊敬してしまいます。続きも、楽しみに拝見いたします。
by ゆみゆみ (2008-03-21 17:28) 

alice

ゆみゆみさん

旅行会社にもよりますが、おおかたは個人旅行を勧めないのでしょうね。
ナポリは特に危険ということで・・・それでも、kikukoさんやbowlesさんが行かれてますので、その体験談を頼りに行って参りました。

ナポリはゴミ問題やチーズの汚染など、ダーティなイメージが強くなってきて残念です。

>私達は、ローマ⇒ナポリへ向かう列車で、とても怖い目にあいました。
お二人なのに、怖い思いをされたとのこと・・・車掌さんや他の乗客は?どんなことがおありでしたか?見当もつきません。。。

シチリアは1ヶ月ずーっと独りはやはり淋しいので、それに荷物のこともありツアーに参加しました。メンバーに恵まれて楽しかったですよ。



by alice (2008-03-23 17:58) 

ゆみゆみ

このお休みに、「イタリア・バロック」という本を読み直しました。これは、ローマに行く前に買って読み、教会の大好きな私は、1箇所でも行きたいと思っていましたが、これも「危険なり」ということで断念しました。

ローマからナポリへ行く列車に乗り込んで私達の個室(6人がけ)へ行きますと、人があふれかえっていました。通路から、中が空くのを待っていましたら、急におじさんが私達の大きなスーツケースを棚に上げだしたので、友人と「No,No]と叫びました。そのうち急に、たくさんいた人がいなくなり
オーストラリアの2人ずれの女性客と私達だけになりました。やっと座れまして、横を見たら空いた席に「がま口」がすわっています。私が「あれ何?」と言ったら連れが「やられた」と顔面蒼白。彼女のウエストポーチが空いていました。それもお腹の側にある、チャックつきのポケット(普段ですらお腹が邪魔で取り出せない)からみごとに、カード・パスポートだけ取られていまして、小銭入れだけが、投げ出されていたわけです。
気がついた彼女は、すぐさま、荷物を上げていた男を追いかけ列車の中を「
stoolen」と叫びながら走りました。2両先で、更なるお仕事に励んでいた男性に遭遇したそうで、ギャーギャー叫んだら、仲間と思われる女性が「これ落ちてたわよ」とかえしてくれたそうです。彼女は前回もすりに会っていたので、追いかけることができましたが、私は唯だ唖然としているのみでした。結局個室にいた殆どが仲間だったようです。
こんな経験のあと、ナポリについたときは、あの駅の周りの雰囲気に2人ともこのまま帰ろうか?と怖くて泣きたい気持ちでした。
ちなみに彼女は1人で残ったのですが、ボローニャ駅でもスーツケースを持って階段を下りている時に、またかばんに手をかけられたけれど、しゃがんで死守したそうです。

ローマでは、サンピエトロ寺院だけでも行きたかったので、ホテルの方に尋ねましたら、「危ないからタクシーしか駄目」といわれました。でも帰りは、バスが来たから乗ろうと言うことで乗りましたら、ホームレスのようなおじさんが乗っていまして、最後は私達とそのおじさんだけになってしまって・・。とんでもない経験でした。ですが、サン・カルロ・アイ・カティナーリ聖堂やイルジェズ聖堂まだまだ、行きたい所がいっぱいです。
ローマの67個の教会(本に載っている)へ行けたら素敵でしょうね。
by ゆみゆみ (2008-03-24 22:50) 

alice

それは大変な目に遭われたのですね。今までは単に私が幸運だったのかも知れません・・・。
あのコンパートメントは空いているときはひとりで悠々ですが、目つきの悪い人なんかが来ると怖いかも・・・。しかも、自分以外は皆ドロボーだったりしたら、防ぎようがありません。今夜は怖い夢を見そう。(汗)

サンピエトロ寺院は誰でも行く観光地なので、危険と言われてもピンときませんね。
ミラノ中央駅でお財布をバックからすられたことはあるので、あまり大きなことは言えませんが、イタリアのスリは乱暴してまで盗まないということは言えると思います。
by alice (2008-03-25 01:40) 

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