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2008年冬の旅(Ericeへ 14) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/8(金)パレルモ→モンレアーレ→コルレオーネ→パラッツア・アドリアーナ→エリチェ     Hotel Moderno Erice 1泊
天気予報では今日は春一番が吹くというので、寒さ対策に厚着で出かけました。気温は10度くらいはあるのですが、時々強い風が吹き寒い一日でした。
8時にホテルを出発。まずは●モンレアーレ大聖堂へ。王家の山にノルマン王朝最後の王グリエルモ2世の命で1174年に建てられました。正面は両側に2つの鐘楼を持ち、ノルマン様式の堂々たる姿です。内部は中央祭壇上の大きな「全能の神」(13m×7m)、これは大迫力です。他の壁面も旧約や新約聖書の場面がモザイクで絵巻物のように描かれ、見事です。しかし、全部をゆっくり観る時間はありませんでした。

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大聖堂の隣、12世紀末のキオストロ(列柱回廊)の柱頭彫刻も228本がすべて異なった模様で埋められているそうです。片隅にある噴水はアラブ風。ロマネスクとイスラーム建築の融合された空間。ここで初めてシチリア・ロマネスクの特色を実感できました。美術的な観点とともに、その頃の時代の持つ寛容性に打たれました。いかにも地中海世界、文明の十字路です。この複合され、混在する美に惹かれます。
これからますます、地中海沿岸を旅する予感が・・・。

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PHOTO590.jpgモンレアーレの町の街路樹はロザリオの木。

 

 

 

PHOTO594.jpg今回のツアーは映画ファンのためのルートも加えられています。「ゴット・ファザー」のコルレオーネ村(実際のロケ地ではない)は今もマフィアの村だそうで、1992年に2人の判事を殺害した首謀者のマフィアのボスもこの村に隠れていて、翌年逮捕。その家は今学校になっています。バスを降りるとき「マフィアという言葉は絶対禁句!!」と念を押されました。(笑)マフィアかどうか分からない男たちのたむろするBarに入って、カプチーノを注文。でも、みんな私たちを見てにこやかな優しい感じの方たちでした。それでも写真を撮ると殺されそう?で止めておきましたけど。(笑)

↑写真は丘の上からのコルレオーネ村。

内陸に入ると野や山に石灰岩が目立つ、荒地が拡がります。
次は映画「ニューシネマ・パラダイス」のロケ地となったパラッツオアドリアーノへ。
映画館はセットだったので今はありませんが、そのセットのあった広場を囲むように教会が2つ建っています。近くの市庁舎の中は映画の写真が多数展示され、あの名作のシーンがよみがえってきました。私の今までの映画歴でベストテンには入る名画のロケ地に来られて良かったと思いました。
あのときの可愛い少年トト君は今もこの村に住んでいて、スーパーマーケットを経営しているそうです。そのお店もバスの中から見えました。

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PHOTO607.jpgランチはこの広場の近くで。トマト味のパスタ、ローカルプロデュースのハムなどの盛り合わせ。言い忘れましたが、ランチでも毎食シチリアのワインを飲んで・・・だから?元気でした。(笑)

 

 

この後は長いドライブの後、かなりの急斜面をバスは登り、4時ごろに天空の村エリーチェ(標高751m)に到着。途中の眺めは絶景!!この村は紀元前10世紀頃に先住民が豊穣の女神のために祭壇をつくったのが初めといわれています。カルタゴ~ギリシア~ローマと支配が変わっても、それぞれの神域として活用されました。今は観光化され聖地という雰囲気は感じられませんが、城壁や夏はホテルになるというノルマンの古城、そして細い路の石畳が長い歴史を物語っています。

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トラパニ門からマトリーチェ教会(1314年の創建)の外観を眺めて、そのへんに現れる犬を追いかけて写真を撮っていましたら、ツアーの一行が見えなくなりました。頂上のノルマンの古城に行くことはわかっていましたが、迷路のような道が続き、焦りました。なんとか追いつきましたが・・・。

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PHOTO632.jpgいったん宿に戻り、皆でショッピングにでかけました。これから荷物が重くなると困ると思いながら、瓶詰めのアンチョビやシチリアのからすみなど購入。写真はアーモンドの粉でつくる、ここの名物のきれいなお菓子。

  夕食はお魚のクスクス、黄鯛のトマトソース味、フルーツとアイスクリーム。
ようやくお魚!クスクスは美味でしたが、次も似たような白身の魚料理に憮然。ワインは「逃げた女」と言うネーミングのローカルワイン。

山の上の宿なので寒く、ホテルの暖房もあまり効かなくて、札幌の我が家の暖かい寝室に慣れた身にはツライものでした。ボロ隠し用に持ってきたストールを肩にかけて寝て、そのまま毛布のなかに忘れてきてしまって、後から不便な思いをしました。ホテル自体は私好みのプチ・ホテル。インテリアも簡素ですが、いい感じ。

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