2008年冬の旅(AGRIGENTOへ 15) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]
2/9(土)エリチェ→トラパニ→モツィア→マルサラ→マザーラ・デル・バッロ→アグリジェント
AGRIGENTO KORE HOTEL2泊
シチリアに来てからは、一日のうちに雨、曇り、晴れと天気がめまぐるしく変わります。TVでチェックした予報はあてになりません。今日は雨の予報でしたが、一日中快晴でした。午前中がモツィア島の観光、青空が広がり、遺跡も気持ち良く散策できました。写真はモツィアに渡る前に撮影。向こうにサン・ジュリアーノ山。頂上がエリーチェです。
朝、8:20分にはエリーチェの宿を出発。トラパニの塩田近くの船着場からボートでモツィアへ。10分ほどで島に到着しましたら、犬たちがお出迎え。この後、つかず離れず自分たちも適当に遊びながら、私たちと一緒に島巡り。
紀元前8世紀にフェニキア人がこの島に拠点をつくり、BC6世紀には堅固な城壁を巡らせた都市になりました。しかし、BC4世紀初めギリシア人により破壊され、住民はここを捨てマルサラに移住。19世紀になって英国人のホイテッカーが遺跡の発掘調査を行い、世に知られるようになりました。島全体がカルタゴの遺跡と言う貴重な地に咲く野の花を愛でながら、
モザイクの家やネクロポリスを見学しました。現在はホイテッカーの子孫の私有地で、博物館や別荘があります。
ホイテッカー博物館の若者像は総プリーツの優雅な衣装をまとい、フェニキア人の文化が高水準であったことがうかがえました。
ネクロポリスから出土した墓石。チェニスで観たものと似ています。
もとの塩田に戻り、トラパニの塩の博物館 へ。この近辺の風車(今は使われていません)のある塩田風景は美しかったです。ここの博物館の館長さん(元貴族?塩田の所有者)は90歳を超えてますが、お元気です。毎日、お客さんを迎えて挨拶や案内をされているそうです。
隣の町マルサラはワインで有名です。試飲もさせてくれるエノテカに寄りましたが、これからの旅を考えると1本でも手がでませんでした。ワイン好きな私には眼の毒でした。ランチはこの町の中心のレストランで。前菜が数品。シチリア名物のカペレッティ(揚げたリコッタチーズ)、鰯のパスタが美味でした。
マザーラ・デル・ヴァッロにも寄りました。7世紀にアラブ人がつくった町なので、北アフリカのカスバのような細い路地があり、抜けると広い海岸通です。サテュロ博物館で2005年に日本にも来たことのあるサテュロ像(紀元前4世紀)の見学。近海で1996年に発見された青銅の踊るサテュロスはバッカスの従者だそうですが、そのハイになった目つきがなんとも印象的でした。撮影禁止なので観光のHPから。
エリーチェからマザーラ・デル・ヴァッロまで、シチリアの西部を巡るツアーはU社だけです。今まで観て来たサルデーニャのタッロスやチュニジアのカルタゴ遺跡などフェニキアの残照を、短い時間でしたがここでも確かめ、辿ることができました。
2時間ほどのドライブのあと、夕闇迫るアグリジェントに到着。ライトアップした神殿を眺めながら、新市街のホテルへ。
夕食はホテルのレストランで。海老のパスタ(小さな海老がちらほら程度)、メルルーサなど。不味い。このホテルは4☆とのことですが、暖房は昨日のエリチェの宿より効きません。廊下のほうが暖かいくらいで、これには参りました。お風呂で温まって厚着をしてベットにもぐりこみました。
行ったところは懐かしく、行けなかったところは羨ましく拝見しています。写真もお上手ですね。U社のツアーでモンレアーレに行ったときは、回廊に行かないというので、皆さんがお買い物をしていらっしゃる間にそそくさと駆け込みました。
by kikuko (2008-03-19 11:39)
塩田のオーナー氏、まだお元気なのですね。
英語はわからないけどドイツ語なら、とおっしゃるので、夫がさび付いたドイツ語で質問して恥ずかしかったです。
by tina (2008-03-19 20:05)
kikukoさん
>モンレアーレに行ったときは、回廊に行かないというので
回廊に行かないなんて、考えられないですね。添乗員さんによるのでしょうか?U 社は初めてでしたが、添乗員さんが優秀な方(中世の美術にも詳しい)でしたし、メンバーも神話に詳しい方、イタリア語堪能なかたなど・・・いろいろ教えていただきました。
どこかに書きましたが、タクラマカン砂漠でカメラに砂が入ったらしくて、レンズが戻らなかったり、画面が暗くて良く見えなくて困りました。一部霞がかかったような写真もあり、お恥ずかしいです。
by alice (2008-03-20 00:52)
tinaさん
あの塩田風景は眼に焼きついていますが、塩の上に煉瓦をかぶせる意味など、すでに忘れてしまって、日記に書けませんでした。(汗)
博物館で見たビデオに老オーナーの若き日の姿が映っていました。ドイツに遊学されていたのかしら?
by alice (2008-03-20 01:03)