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2008年冬の旅(AMSTERDAMへ 22) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/16(土) カターニャ11:50~ミラノ13:50(AZ1728)/14:55~アムステルダム16:50(AZ116)
        Eden Rembrandt Square Hotel2泊
朝目がさめると、ぷんぷんお部屋中に海老の臭い・・・お掃除の人に申し訳ないと思いましたが、後の祭り。(汗)携帯のコンロもしばらくは海老の臭いが染み付いてました。

Image145.jpgカターニャの空港では名残惜しく赤いオレンジジュースを飲み、シチリアとお別れ。

飛行機は30分ほど遅れましたので、ミラノでの乗り換えは小走りでゲートに駆けつけセーフ。この時点で預けたスーツケースは届かないだろうと予測しましたが、案の定、アムステルダムの空港では受け取れません。バッケージ・クレームに申告したときに、係りの方がアムスのホテルの後に宿泊予定のパリのホテルの名前まで書類に記入。もしかして数日かかるのかもと落ち込みながら、小さい荷物だけなので、地下ホームから列車で中央駅へ。中央駅からはタクシーでホテルへ。

このときすでにオペラの開演の1時間前。今回はここのホテル選びで失敗していました。というのはホテルを予約した時は、公演の行われる劇場が大きなほうのミュージック・シアターとばかり思い込んでいたのです。実際は2度ほど泊まったことのあるアメリカンホテルの隣に建つ市立劇場と知ったときはすでに遅し。早割だったのでキャンセルができません。しかも、ホテルから劇場まではトラムの乗換えなどで不便でした。部屋に荷物を置いて、着替える間も、(着替える服もなく・・・)タクシーで。10分ほどでライツェ広場に面した市立劇場に到着。
勘違いで劇場の容れ物が小さいと知って、慌ててチケット予約したときは、売れ切れ。ほとんど諦めていました。オペラが見られなかったら、ハーグの美術館へでもと思っていました。12月になって、再トライしてみましたら、到着したこの夜のが15€、翌日のマチネのが80€と残っていたのです。Stadsschouwburgのサイトは英語バージョンがないので苦労しました。勘でなんとか取れたときは、ホントに嬉しかったです。

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Bキャストとはいえ15€は安いので、天井桟敷かと思いきや、1階のバルコンの隅でした。しかも、前の良い席がずらりと空いています。開幕直前、暗くなってから後方組は皆で(もちろん私も)移りましょうと大移動。(笑)

★「 Giulio Cesare」 Stadsschouwburg amsterdam 19:00
  Conductor   René Jacobs
Producer   Ursel Herrmann, Karl-Ernst Herrmann
Giulio Cesare    Lawrence Zazzo 
Curio    Lionel Lhote
Cornelia    Chiristianne Stotijn
Sesto    Anna Bonitatibus
Cleopatra    Rosemary Joshua 
Tolomeo     Tania Kross
Achilla    Luca Pisaroni
Nireno    Dominique Visse
この日がアムスの初日とはいえ、このプロダクションはすでにブリュッセルでも上演されています。それにしては遠慮がちな、弾まない演奏です。どうしたの~ヤコブ!と、心の中ではっぱをかけました。舞台は白い紙製の葦が何列か横に並び  、シンプルな中にナイル川やパピルスや神殿の柱を想定。あの時代のあの場所の主役たちの人間模様に、次第に引き込まれていきました
「 Giulio Cesare」は今回で3回目、ボローニャ、リールとそれぞれが個性的で忘れがたい舞台でしたが、今回も良かったと思えるのは翌日2度目のAキャストを待たなければなりませんでした。翌日と比較すると、歌手陣の力量が、劣っていたのです。そのためにオーケストラが手探り状態というか、全般に控えめに聴こえました。その中で抜群の存在感を聴かせて、魅せてくれたのはAchilla  の  Luca Pisaroni です。映像ではフィガロやコシのグリエルモ、生ではザルツのマゼットを聴いていました。このあくの強い役を、悪いばかりではない、美しい人妻コルネリアに恋焦がれる役どころを巧く表現していました。脱線ですが、昨年、トーマス・ハンプソンの義理の娘とウィーンで結婚式を挙げたそうです。強力なバックアップも得て、(得なくても大丈夫と思うけれど)ますます活躍することでしょう。

オペラの終演後、11時過ぎても劇場の前の広場は賑やかです。幸い、タクシーもすぐ捕まえられて、ホテルへ。ランチは飛行機での軽食のみ、夕食をとる暇もありませんでした。食べるものもトランクのなか。このままでは空腹で眠れそうもありません。仕方なく、ホテルの高級レストラン(FLO)へ。12時まで開いていて助かりました。FLOはチェーン店なので今までフランスの地方も含めて、何度か行ったことはあるのですが、値段の割りにあまり・・・でした。でも、ここのは美味しかったです。ホタテのカルパッチョ風サラダ&ラム。☆☆
部屋に入ってみるとトランクが届いていました。早くて明日と思っていたので、安堵しました。
このホテルは部屋は狭いけれど、機能的にできています。なんたって暖房が良く効いて、暖か・・・熟睡。

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コメント 2

tina

トーマス・ハンプソン懐かしい名前です。
随分前にニューヨークにいた娘に招かれてはじめてメトでオペラを見ましたが、「セヴィリアの理髪師」でフィガロを歌っていました。
その後、日本に来た時はちょっと精彩を欠いていると思ったのですが、最近名前を聞きませんね。まだそんなに年取ってはいないと思うのですが。
義理の娘って奥さんの連れ子ということでしょうか。
ウイーンで結婚して垢抜けたと誰かが書いていたのを読んだことがありますが。

by tina (2008-03-31 16:21) 

alice

>トーマス・ハンプソン懐かしい名前です

最近は「早すぎる衰え」と厳しい評を受けていますが、まだまだ現役です。
4月中旬Metで「エルナーニ」を聴く予定なのです。私がファンになったころはすでに下降線に差し掛かっていましたが・・・。持ち直してくれると嬉しいのですが。
2006年ザルツブルグでの「ドン・ジョバンニ」を聴いたのですが、このときピサローニと共演したので、<奥さんの連れ子>を紹介したのでしょうね。

ハンプソンはウィーンに住んでいて、近所でしたと言う方とお話したことがあります。彼が成功したのは奥さんの内助の功が大きいと、一般に言われています。

3日後にアメリカに出発します。それで、この旅日記も中断になってしまいました。スーツケースの半分がお土産や頼まれたものです。運び屋おばば・・・。

by alice (2008-03-31 20:58) 

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