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2008年冬の旅(BARCELONA 28) [2008冬ローマ、ナポリ、シチリア島の旅]

2/22 (金)

 今日も朝から快晴、冬の旅とはいえ、スペインの地中海沿岸は春の旅のような暖かさです。
早速、予定通りに行動開始。まず、メトロに乗ってリセウからパラ・レルまで 。地上にでますと、観光用の地図もありますので楽々のはずが・・・目的のサン・パウ・ダル・カンプSan   Pau del Camp教会の方向を間違えてうろうろ。リセウから歩いてもさほどかからない距離ですが、昨日裏通りを歩いてみたのですが、やや危険な感じ(昼間から売春婦が立って)でしたので、遠回りのメトロを使いました。

Sant Pau del Camp  教会はバルセロナ市内で観られる数少ないというか唯一?のロマネスクの教会です。正面のタンパンを写真におさめ、右の扉から入ります。(有料)

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起源は古く897年から911年に建立されましたが、985年にバルセロナ陥落によって破壊され12世紀になって現在の建物になりました。回廊は13世紀の建設。

PHOTO202.jpgPHOTO203.jpgロマネスク様式の身廊、3つのアプシスを持つ後陣、ドーム。そのドームから朝の光が差し込み、うっとり。石の荒削りな素朴さとのハーモニー、厳粛な空間です。

 

 

PHOTO206.jpg回廊は2本一組からなる48の柱頭が並んでいます。柱頭の上部アーチは3つから5つ葉、多弁型の伝統的なムーア(イスラム)様式で、エキゾチックな魅力を回廊に与えています。建築に携わった工人のなかにイスラム教徒がいたと思われています。シチリアでもイスラムの影響のある教会をいくつか見学しました。地中海文化の懐の深さに改めて賛辞を送りたい気持ちになりました。

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後陣外観を見るために裏に回ってみました。ふと見るとホームレスの人がピンクのシートを被って睡眠中です。起こさないようにそっと退散。

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 パラ・レル駅まで戻り、地下鉄のホームから通路を渡りケーブルカーの駅へ。
モンジュイックの丘への眺望が楽しみだったのですが、ほとんどトンネルを通過しますので駄目でした。

PHOTO212.jpgケーブルカーの駅から徒歩数分でミロ美術館。幼稚園の子供たちがこれから入館するところ。こんなに小さい頃から本物のアートに触れさせるという教育です。ここは時間がなかったので、今回はパス。

 

 

 

 

PHOTO215.jpgPHOTO217.jpgカタルーニャ美術館まで丘を下り、のんびり15分くらいの散策でした。

 

 

 

12年前にも訪れたのですが、祭日と重なって玄関ホールとブックショップだけで追い出されましたので、念願の訪問です。

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  ●カタルーニャ美術館
12年前はまだロマネスク美術に無知でしたから、ガウディ巡りとピカソ美術館を見学しただけでした。ですから今回がスペインロマネスク(カタルーニャ・ロマネスク)の初体験と言うわけです。タウイのサン・クレメンテなどの移築された壁画の数々。そして祭壇装飾の板絵の力強く、簡潔な表現に惚れ惚れ。ロマネスクはフランスとイタリアを巡るだけで時間も費用も余裕無しと、スペインには無関心のつもりでしたが・・・はまりそう。内部は撮影不可。

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PHOTO225.jpg以前には無かったエスカレーターで下に降り、地下鉄エスパーニャからカタルーニャ乗換でフォンタナへ。ランチはフォンタナ駅から徒歩3分、小路にあるショウジロウへ。ランチに小鯵のエスカベーシュとお刺身、デザートのセットを選び、白ワインを頼みましたらセットに飲み物もついているからと、なんとボトルがやってきました。それで、チップを含めて20€以下という値段ですからリーズナブル。日本人は少なく、地元のお客さんで満席   ☆☆

 

 

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★ 「ルクレツィア・ボルジア」Gaetano Donizetti
: Lucrezia Borgia コンサート形式 20:00開演 
Conductor Stefan Anton Reck

Alfonso d'Este Ildebrando D'Arcangelo
Lucrezia Borgia Edita Gruberova
Gennaro José Bros
Maffio Orsini Ewa Podles
Liverotto Roger Padullés
Gazella Alberto Feria
Petrucci Francisco Javier / Santiago Heras
Vitelozzo Jordi Casanova
Gubetta Roberto Accurso
Rustighello Bülent Külekçi
Astolfo Bálint Szabó

「Lucrezia Borgia  」は数年前、ミラノで生の公演に接しています。そのときのペルトゥージ、デヴィーア、M・アルバレツ、バルチェッローナの豪華キャストに負けず劣らず、今回も凄い顔ぶれです。なかではちょっとマルチャンに比べると弱いかなと思っていたのは José Bros でしたが、なかなか繊細なGennaroを聴かせてもらえまして、ほろり。D'Arcangelo  Gruberova   Podles   と今でも耳に残るそろい踏みの歌唱でした。今まで聴いたGruberova のオペラの中では一番グルさまが突出することなくバランスがとれていたと思います。リセウの観客の熱いブラビー、興奮する観客に混じって、最前列左にいた私も手が痛くなるほど拍手。でも横からの写真は上手く撮れませんで、ピンボケ。

 

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コメント 2

tina

今日から池田先生のお講義はカタルーニャ・ロマネスク。
とても魅力的でした。いずれ札幌でもお聞きになれるのでしょうね。
きっとスペインにもお出かけになることになりますよ。
by tina (2008-05-02 17:52) 

alice

札幌は8月に集中講義があります。楽しみ!!

数日前に送られてきた池田先生同行ツアーのパンフレットによりますと、今夏はイギリス・アイルランド15日間だそうです。U社のイギリス・ロマネスクツアーと比べたり・・・両方とも行けないのに。

それで気が散って、こちらも中断してしまいました。あとほんの少々ですのに・・・怠け者です。(汗)
by alice (2008-05-03 23:17) 

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