2008年春の旅(BOSTONへ戻る 14) [2008春アメリカ東部NYからボストンへの旅]
4/16(水) Williamstown10:00→Pittsfield10:35/10:45→Boston South Station13:50
ボストン2泊 Jurys boston hotel
当初の予定では午後のバスで帰る予定でしたが、昨日はバスも定時運行で、意外にゆっくりクラーク美術研究所を見学できましたので、今朝のバスでボストンに戻ることにしました。ウィリアムズカレッジ美術館は特別展もあまり面白そうでなかったのでパス。
朝の散歩でウィリアムズカレッジの近くまで行ってみました。ホテルの前のメインストリートに大学の寄宿舎が何軒か並び、演劇研究所の建物や教会などが建っています。
散歩のあと朝食をとり、10時のバスに乗り込みます。来るときはPittsfieldからは私ひとりが乗客でしたが、帰りは数人は始発から乗りました。Pittsfieldからは赤ちゃんを連れた若い父親が乗ってきました。ミルクをあげたりして世話をしても、初めは泣きやまなくて大変でしたが、軍服を着た(休暇帰り?)黒人の若い男性が、いろいろアドバイスをして、ようやく静かに眠りました。降りるとき若いパパが軍人さんに丁寧にお礼を言っていました。
ランチはバスの中で昨日の夕食の余りもので用意したステーキ・サンド(美味&節約)。到着したその足で(タクシーで)イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館へ。
ボストンバックを荷物預かりにお願いして、早速回ります。4階建ての15世紀のヴェネチア宮殿風の建物は中央に大きな美しい中庭があり、緑や花でいっぱい。この美術館は写真は禁じられていますので、HPの写真をお借りします。
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館 http://www.gardnermuseum.org/
まず3階まで上がり、ティツィアーノルームから見学します。どの部屋も絵画や彫刻だけでなく、見事な家具や陶磁器などが飾られていて、豪華で古典的。アメリカの大富豪の個人美術館はさすがです。ティツィアーノルームにはその名のとおりティツィアーノの代表作「エウロペの略奪」、以前はジョルジョーネ作とされていた「十字架を運ぶキリスト」(Work shop of Giovanni Bellini)この絵画は午前中観たほうが良いでしょう。西日がガラスに反射して、キリストの涙が良く見えませんでした。ハンサムに描かれたキリストのNO1です。補記/1898年にこの絵画がボストンに届く前にジャック・カードーナ氏が急死。夫人は二人のローマでの思い出に銀のカップにヴァイオレット(紫陽花?)の花を挿して、この絵画の前に飾るのが習慣だったそうです。夫人が亡くなった現在でもこの習慣は続いているそうですが、気がつきませんでした。(ヴァイオレットの無い時期は近い色の花を)
次の間のロングギャラリーは自然光のためやや暗いので見落としそうになったのが
大好きなウッチェロの「婦人像」。ゴシックルームにはまたまた見落としそうになったシモーネ・マルティーニの「聖母子」サージェントの「イザベラ・スチュアート・ガードナー」も素敵です。
2階はお待ちかねのカルロとピエロが待っていました。ラファエロルームのカルロ・クリヴェッリ「聖ゲオルギウスと龍」画集で見るより色彩がくすんでいるせいか、地味な印象。(ポルト・サン・ジョルジョ祭壇画の一部)隣の初期イタリアルームはピエロ・デッラ・フランチェスカの「ヘラクレス」(サンセポルクロのピエロの自宅に飾られていたフレスコ画の一部)。棍棒を持つ裸のヘラクレスは戸惑ったような視線。「なんでここにいるのかな?」って・・・。
ダッチ・ルームに以前あったフェルメールの「コンサート」は1990年春に盗まれたまま帰ってきてません。空白の額縁を架けてあると言うことでしたが、気がつきませんでした。
一階中庭の回廊にはサージェントの大作「El Jaleo」。
最後はブックショップに寄ってカルロの「聖ゲオルギウスと龍」のポスターを購入。
夕食はホテルの近くのシーフードレストランSkip Jack's へ。アメリカのレストランで便利なのは夕食の開店時間が早いこと・・・というか、ほとんどが11時から夜10時頃までノンストップ営業なのです。食べたいときにいつでも食べられる ・・・だから肥満体型になるのねと妙に納得。
カジュアルながら素敵なお店、ひとりでも気楽に食事ができます。生牡蠣とロブスターのラビオリ。とても美味しかったです。☆☆☆
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