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2008年初夏の旅(Paris 2) [2008夏パリ、ロンドンと伊リグーリアの旅]

6/14(土)  Paris bercy08 :36~Auxerre10:10 /19:25~ Paris bercy21:20
 ホテルを7時半に出発。最寄の駅hotel de villeからBercyまでメトロで。地上に出るとフランス国鉄SNCFのべルシー駅がすぐ見えますが、私たちは出口を間違えて反対側にでてしまい、迷いました。

自動販売機でカードを使ってチケットを購入しようとしたのですが失敗。そのうち時間が迫ってきたので、慌てて窓口の列に並びました。どうしょうと焦る私たちに親切にしてくださった重いリュックを背負った若い女性には本当に感謝でした。発車2,3分前にようやくチケットをゲット、走ってセーフ!
 10時半ごろに Auxerre駅到着。まずはPontigny へ。タクシーで15分ほどのシトー派の修道院を訪問。

P1060056.JPG門から聖堂までのアプローチ。

 

 

 

 

P1060039.JPGタクシーの運転手さんの案内で教会の裏手の墓地へ。なんでも東京出身の方でこの村の女性と結婚し、この地で亡くなった日本人のお墓があり、私たちに見せたかったようなのです。故郷を遠く離れて永眠されていられる方を想い・・・合掌。
 

 

 

ナルテックスから内部に入りますと、シトー派らしい装飾のない清楚な空間が広がっています。Sさんは初めてのロマネスク聖堂訪問なので、とても感動のご様子。はまりますよ~となかば脅かしながら(笑)外の回廊へ。四角の回廊のうちの教会側の1部分のみが残っています。

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聖堂は村のはずれに建っていますから、付近は畑や農家が点在する静寂の佇まい。小川が流れ、古い石橋が架かっています。

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待ってもらったタクシーでシャブリChablis へ。ワインに詳しくなくともChablisの地名はご存知の方が多いと思います。フランス・ブルゴーニュの白ワインの名産地。言い訳がましいのですが、Sさんと一緒なのでこの町を選びました。(笑)タクシーは一度道を間違え、舗装のない道を葡萄畑をまじかに眺めながら走りました。思っていたより時間がかかりましたが、街のなかのホテルも兼ねたレストランに12時前には到着。ここで、このタクシーとはお別れのはずでしたが、運転手さんはレセプションまでついてきて、私たちがランチの後Auxerreへ戻るときに呼んで欲しいと名刺を受付の女性に手渡しています。(ちゃっかり)

 Chablis Hosteller des Clos ☆ 12:30  予約済み
http://www.hostellerie-des-clos.fr/

 昼食の予約時間までは地下のカーブの見学、そしてロビーで早速試飲。まず若いプルミエ・クラスをいただき「美味しい~!!」
 P1060058.JPG   P1060063.JPG
  時間が来ると隣のレストランへ案内されます。アミューズ、オードブル、メイン、チーズ、デザートと続きます。ワインはこの後もグラスワインで2杯。プルミエとグランの飲み比べをして至福の時間。

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昼間からワインを3杯もいただいて、赤い顔でシャブリの街を散歩。このオステルリーの棟続きに小さな古いチャペル(内部には入れません)&ワインの街らしい塔と葡萄の看板。

P1060072.JPG   P1060079.JPG

呼んでもらった先ほどのタクシーでオーセールへ。
Auxerre Cathedrale St-Etienne&St-Germain  の見学です。
   http://www.culture.gouv.fr/culture/arcnat/auxerre/en/inde...
 

P1060084.JPGまずヨンヌ川からの眺めも素晴らしいCathedrale St-Etienneへ。
 

 

 

 

創建は5世紀にのぼるという歴史ある街にふさわしい大聖堂。11世紀にロマネスク様式に建て替えられ、13世紀には現在のゴシック様式と変遷。そのときにクリプトは保存されました。私たちのお目当てはここのクリプトの壁画(11世紀)です。クリプトのエントランスから周歩廊に沿って巡ります。アプシス中央の窓からの明かりで、壁画が浮かび上がって見えてきます。天井の「馬に乗ったキリスト」は特に黄土色、暗い紅色、白の配色もシンプルで美しく、オーラが漂っています。ヨハネ黙示録19章<白馬の騎手>からの図像とのこと。「そして、わたしは天が開かれるのを見た。すると、見よ、白い馬が現れた。それに乗っている方は、誠実及び真実と呼ばれて・・・以下省略」

P1060089.JPG   P1060090.JPG

撮影不可と思っていましたが一緒に入った方たちが撮影していましたので、ノーフラッシュはOKのようです。

  次は大聖堂から徒歩数分、坂道をやや下ったSt-Germain 修道院へ。ここのクリプトには大聖堂よりも古いカロリング朝(9世紀)の壁画があります。帰りの汽車の時間が迫り、いったんは諦めようと思ったのですが、Sさんの「もし、遅れたら次の列車にしましょう」の一言で、ガイドさんの案内(有料 時間制)で地下に降りていきました。

  こちらも起源は古く4世紀。エントランスから周歩廊を巡ります。身廊の中央がサン・ジェルマンの墓所となっていて、東のロトンダ形式のアプシスの窓から真っ直ぐ光の届く構成。それが聖所のイメージを強めて厳粛な空間となっています。
エントランスから一番奥の聖ステパノのオラトリオの小さな空間に左「イェルサレムの城門における聖ステパノの石打ち」 右「聖ステパノの逮捕」 ここは撮影不可なので絵葉書。

2008.6.jpg   2008.6.1.jpg

参考書にもここの壁画を12世紀の最良の壁画にまさると評価。観られて良かった!!Sさんに感謝です。

P1060093.JPG   P1060094.JPG←帰り道の写真

駅まで15分くらい歩いて戻り、カフェでお茶タイム。さて、ホームで待てど列車は来ません。乗るつもりの列車はウィークディしか走らないことに気がつくのが遅く、チョンボ。(汗)この後のイタリアもそうでしたが6月中旬からタイムテーブルは夏の運行に変わります。要注意なのでした。1時間くらい待合室で過ごし(外は土砂降りの雨でした)パリには2時間かかって(各駅停車)戻りました。疲労困憊でしたが充実した一日でした。遅くなった夕食は持ち帰りの中華惣菜に手持ちのものをプラスして済ませました。


 


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コメント 4

tina

何年前になりますか、娘の夫の運転でブルゴーニュを回った時、確かオーセールで車を返したと思います。
クリプトのある大きな聖堂を訪ねたのですが、名前を覚えていなくて残念です。その頃、あまり関心を持っていなかったので・・・
シャブリにも一泊しました。私は下戸なので、猫に小判でした。
確か一つ星のレストランのあるホテルに泊まりましたが、サービスがいまいちで、夫がウエイトレスに文句を言ったところいかにも田舎娘という風情で恐縮したことと、隣のテーブルの女性の香水が強くて閉口したことしか覚えていません。
町でクラシック・カーのパレードをやっていました。
懐かしい思い出です。
by tina (2008-07-06 20:34) 

alice

tinaさん

多分、このホテルと思います。☆ひとつのレストランはシャブリではここだけなはずです。お料理についてはあまり詳しく書きませんでしたが、ランチの定食コースで、お味は星がついている割に洗練されていません。悪くはないけれどという程度でした。

腱鞘炎のほうはいかがですか?お大事になさってください。


by alice (2008-07-07 00:19) 

さくら

あのシトー派のシンプルさ、静寂の空間に出会ってロマネスクにはまらないわけないですよ~!
しかも次はオーセールの大聖堂クリプトの壁画とSt-Germain 修道院の壁画。
フランス語の説明がさっぱり分からなくても、説明を受けながら、その空間に立つと涙が出てきました。

汽車に遅れてしまいましたが、あの30分は何ものにも変えがたいものでした。aliceさんが連れて行って下さらなかったらあの感動の出会いはありません。
感謝です。

by さくら (2008-07-08 18:22) 

alice

さくらさん

「イェルサレムの城門における聖ステパノの石打ち」、上に貼った絵葉書でははっきりしませんが、神の手とそれに向かって歩くステパノの表情がとても感動的でしたね。

カロリング朝の壁画のなかでも傑作とされていることは帰国後参考書で知りました。(汗)
by alice (2008-07-08 21:35) 

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