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2009年早春の旅26(ルーゴ→ア・コルーニャ) [2009春オペラと美術で世界一周]

3/29(日)

[バス]Lugo-S.Martin de Mondonedo-Viveiro[レストラン]-Breamo-A Coruna

ルーゴ Lugo この町に到着したのは夕方でした。翌朝も8時半には出発しましたので、何も見学しないまま離れました。お元気な方は城壁まで散歩されたとか・・・。ミーニョ川の左岸にある街で、ローマ時代の城壁(高さ10m長さ2km)を保存していることで 有名です。この町の大聖堂は5世紀からの歴史を持ちますが、ロマネスク時代の聖堂も現在はゴシックやバロックの改増築により変わってしまいました。それで、私たちツアーの見学対象からははずれました。

 ルーゴから次の目的地サン・マルティン・デ・モンドニェドまでは長い時間(2時間弱)バスに 揺られます。途中の町(モンド二ェド?)で、お茶&トイレタイム。静かな町の広場に日曜の朝市が立っていました。

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 サン・マルティン・デ・モンドニェド  San Martin de Mondonedo  大西洋沿岸の町フォズの近郊の田園地帯に教会が建っています。

  サン・マルティン・デ・モンドニェド教会/起源は6世紀に遡ります。アングル人やサクソン人の侵略を逃れてきたブリトン人がガリシアに移住し、ブリトニア司教区が形成され、この地に司教座が置かれました。しかし、この司教座は1136年のヴァイキングの襲撃を避けて内陸のモンドニェドに移り、ここは取り残され教区教会となりました。現在の建物は古い部分は10世紀の南北両側の壁でプレ・ロマネスク、他は11世紀末~12世紀の建築です。

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内部は三廊式のバジリカスタイルに、後陣は大小三つ、翼廊を備えたプランです。柱頭彫刻や浮き彫りも見事ですが、なんといっても一番の傑作は後陣の祭壇の浮き彫りでしょう。簡潔で魅力に満ちた表現は足を釘づけにただ見とれるばかりです。写真も沢山撮りました。

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左上部に「神の子羊」その12が円形の光背?に包まれて。

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交差部周辺の柱頭彫刻

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下2枚は「悪しき金持ちの宴会」

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西正面扉口は最も新しい部分(12世紀)で、幾重ものヴシュールにタンパンは「神の子羊」その13、下にクリスマが彫られています。

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ビベイロ Viveiro 大西洋岸の港町で、カルロス1世の時代に軍港として発展しました。バスは港から少し山側へ走り、高台に建つ大きなホテルへ。ここのレストランで昼食をとりました。こちらでも何をいただいたのか忘却の彼方・・・なにしろメモをしない怠け者ものです。前後の区別が付いてませんが写真だけアップします。

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サン・ミゲル・ブレアモ San Miguel de Breamo 美しい湾に面したリアス式海岸の町ポンテデウメの背後にそびえるブレアモ。その頂上に教会が建っています。

サンミゲル教会/創設時の記録は残っていませんが、堅固で重厚な建築です。ガリシアでは稀なラテン十字のプランで、単身廊、翼廊、半円を描く中央後陣と左右の小後陣で構成されています。

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西正面と翼廊には小さな扉口があり、それぞれの上部には簡素な薔薇窓が設けられています。周りの雑木林の景観と3つの後陣外観が美しく、その堅牢なイメージも好ましく印象に残りました。西正面の屋根のてっぺんに「神の子羊」 その14を発見。(子羊かしら?という声もありましたが・・・他の動物はありえませんから)

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内部は半円筒ヴォールトに覆われ、交差部は初期のオジーヴ・ヴォールトを戴き、後陣の円蓋は美しい曲線を描いています。

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当初の計画ではこの後カンブレ訪問のはずでしたが、時間の余裕がなくなり、コルーニャでも自由時間をとりたいということで、翌朝に行くことになりました。

ラ・コルーニャ La Coruna  大西洋とコルーニャ湾に挟まれたガリシア最大の都市で、古代からの歴史を持つこの地方の海の玄関口として栄えてきました。フェニキア、カルタゴ、ローマからの船が行き来して、ガリシアにローマの文化をもたらしたのです。その時代の遺構が残る港町はまた「ガラスの街」としても有名です。白い枠の窓ガラスの多用された美しい建物が並んでいます。

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ホテルの部屋に入ってみるとバスタブがついてません。がっかりしながら夕食までは散策はしないでお洗濯していましたら、添乗員さんからTELがあり、手違いでしたから、バスタブつきの部屋に変わりますというのです。濡れた下着など抱えてお引越しか・・・と思えど、疲れた身にはバスタブはやはり魅力です。という訳で、ディナーには数分ほど遅れました。お魚のテリーヌ、牛肉の煮込みなど。

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コメント 2

ゆみゆみ

ようやく私の体は、日常を取り戻しました。
アドヴァイスを賜りありがとうございました。
今回は、寝ないように少し慎重になりすぎたのと、やはり興奮でございます。同じ空の下、直ぐそこ(帰り道が途中まで一緒だったもので・・)にいるのだと思うと、おばさんも、ツイツイ気分が若返ってしまいました^^。

日本で体を休めるため、ロンドンを諦めたことは、正解だったと思います。
連日の報道で、私まで「インフルエンザ」気分でございます。
バックステージツアーで、高校生の修学旅行の中に唯1人混ぜてもらい
2時間余り時間を供にしました。とても心配でした。

色々な意味で、大変影響を受けやすい人間で、困ったものです。

お体が良くなられたばかりのアリーチェさんは、今回の御旅行はどうされるのでしょうか?
私の5月末の チューリッヒ→ドイツ も取りやめようか。と悩んでしまいます。

もう準備万端、後は出発を待つばかり。早く今回の件が収まりますよう祈る気持ちでございます。
どうぞ、また楽しい旅となりますように・・・。
そして御報告を楽しみにお待ち申し上げております。
(チューリッヒで数日違いのニアミスが叶いますように)



by ゆみゆみ (2009-04-30 22:59) 

alice

ゆみゆみさん

体調が戻られて良かったです。私のほうはあと一歩のところまで元気になってきました。

1週間後に出発ですが、この2,3日は新型インフル騒ぎで、ブログや旅の資料つくりもストップしてしまいました。フェーズ5になったことで、家人の反対もあり、悩みましたが・・・ツアーと違って、昨年からプランを練ってきた手造りの旅なので捨てることは、やはりできません。ユーロの安いうちに前払いしたホテル代やオペラのチケット代も惜し過ぎます。

若い方ならいざしらず、年々体力の落ち込みの激しさもあり次回を期すという余裕もありません。

この厳戒態勢では新型インフルにかかるより、飛行機や空港での待ち時間の長さで倒れるのではないかという心配のほうが大きいです。

ブログはいったんお休みして、帰ってきてから続けようと思います。
ではでは   行って参ります!!


by alice (2009-05-01 12:49) 

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