2009年初夏の旅11(パリ) [2009夏仏、伊、スイスのロマネスクを巡る旅]
5/18(月)
サントンジュ・ロマネスクのお一人様ツアーも無事終わりました。その疲れもありましたが、今日も昼間は美術館、夜はコンサートの日程ですから、のんびりもしていられません。
プチ・パレ美術館で「ウィリアム・ブレイク特別展」があったのですが、スケジュールの都合上、月曜日の休館日に当たってしまいました。涙を飲んで諦めました。しかし、ルーブルでも「中世彫刻の企画展」があると知って、にっこり。ご機嫌でルーヴルへ。
ルーヴルのガラスのピラミッドの下の大ホールに掲げられたポスター「LES PREMIERS RETABLES」
早速、リシュリュー翼のエスカレーターを昇って展示室へ。予想より小規模で、ロマネスクの彫刻も数点くらいでしたが、ポスターにもなっているイル・ド・フランスのある教会にあったという「受胎告知」を含む「玉座の聖母子」「キリストの洗礼」の横長の3つの彫刻。これが素晴らしくて、良いものを鑑賞できた幸福感に満たされました。カメラ禁止。
この後は最近のお決まりのコース、フランスの中世彫刻部門の見学です。
ルーヴルの「神の子羊」2点。3月にポルトガルで観てきた素朴な羊さんたちを思い出しました。オリジナルの教会で観たほうが、やはり・・・ね。
ゴシックも充実しています。ブルゴーニュの墓碑は見逃せません。
ルーヴルのブックショップは広く、豊富な品揃えです。以前は何冊か買って、ここから日本の自宅まで送ってもらいましたが、送料が高く、アマゾンからのほうが安いくらい。最近は厳選して1,2冊だけの購入にとどめています。今日はプチ・パレの「ウィリアム・ブレイク特別展」のカタログを買いました。
ランチは定番のサンジェルマン・デ・プレのお鮨屋さんへ行きましたが、あいにく月曜日でお休みでした。旅の中間で美味しいお寿司を食べたかったのですが・・・。そのとき近くに評判のよい和食屋さんがあるのを思い出しました。初めてでしたが、カフェ・ドゥ・マゴの近くと記憶していました。(こういうことだけは記憶力抜群なのです 笑)サンジェルマン大通りの交差点を渡って、すぐに看板が目に入りました。
ここ「円」はお蕎麦がメインなのですが、それだけでは夜のコンサートまで持ちませんから、お弁当形式のいくつかのお菜に締めはざる蕎麦というのを注文しました。久しぶりの和食ということもあり、薄味の上品な味付けはとても美味しく、せっせといただきました。それで写真は、デザートの抹茶アイスクリームとエスプレッソだけです。
食後はサン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。ここは何度か通りすがりに寄っていましたが、ゆっくり観ていませんでしたし、写真も撮っていなかったのです。
パリには古い歴史を持った教会はいくつかあるのですが、ロマネスクの面影を残す教会はこのサン・ジェルマン・デ・プレ教会とここから割合近い(徒歩10分~15分くらい)サン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会くらいだそうです。
鐘塔の下、西正面扉口のラントゥには「最後の晩餐」でしょうか?人数が足りません。この扉口を含めた柱頭彫刻のオリジナルはクリュニー中世博物館に移されています。
周歩廊奥の祭室も12世紀のもの
ホテルに戻りお昼寝。そしてシャンゼリゼ劇場のコンサートへ。20時開演。
(3)コンサートANNE SOFIE VON OTTERConcerto Copenhagen Lars Ulrich Mortensen, direction Bach : Suite pour orchestre n° 1 en ut majeur BWV 1066 アンネ・ゾフィー・フォン・オッターはオペラ入門当時からの大ファンです。最近はオペラの舞台に立つことが少なくなり、あっても(今年のエクス)私の行かれない時期にぶつかってしまいました。それで、昨年のボストンに続いて今年のおっかけもコンサートになりました。 伴奏をつとめるコンチェルト・コペンハーゲンとは今年はあちこちでツアーをするようです。プログラムは前半がバッハ、後半はヘンデルでした。これは私の好みの問題なのでしょうが、ヘンデルのほうが一段と良かったと思います。翌日チューリッヒで聴くことになっているアグリッピーナのアリアは特に素晴らしくて、カサロヴァを聴く前から、オッターの勝ちを確信してしまったほど・・・。(汗) 前半のバッハが終わったとき、指揮者に対して野次が飛びましたが、それに対して指揮者が反論しました。(聞き取れませんでしたが)すると「そうだ、静かに聴け」という声も飛んで、ちょっぴりもめました。指揮のLars Ulrich Mortensenはチェンバロの弾き振りでしたが、なかなか闊達なバッハで、私は良いなあと思いましたけれど。 前半は黒いジャケットにパンツ、後半は↓の花柄のドレス。ほぼ満席でした。 10時ごろには劇場近くのホテルに帰り、手持ちのもので夜食を済ませ就寝。 |
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