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2009年初夏の旅14(クール→サン・モリッツ) [2009夏仏、伊、スイスのロマネスクを巡る旅]

5/21(木)

Chur11:58[電車]---St・Moritz14:58

Crystal Hotel1泊

チェックアウトが11時なので、朝食の後は荷物をまとめておいて外出します。2時間程度ですが、旧市街の見学をしました。

クールは観光案内によりますと約5000年の歴史を誇りスイス最古の町ともいわれるグラウビュンデン州の州都だそうです。ケルトの集落からローマに統治され、その後は司教領として栄えてきました。今でもカテドラル(大聖堂)を中心として豊かな文化遺産や史跡が数多く点在しています。

中世の町並みをそのまま残す旧市街は城壁に囲まれた自動車の入れない路地が多く、静かな朝の散策になりました。カテドラルを目指して坂道をのんびり登っていきます。

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↓ カテドラルの前の広場に着いた時、カンカンとミサの始まる鐘がなりました。坂道のあちらこちらから人が集まってきます。

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内部を写真に撮っているうちに、ミサが始まりましたので外へ。後背部は墓地になっています。参考書の見取り図では主な部分は12世紀と13世紀の建築で、方形の身廊に大小2つの方形の内陣と後陣、丘の上の敷地の関係でしょうか、やや北側に曲がった変形の構成。見学できませんでしたが、クリプトも在ります。

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↓ カテドラル近くの司教館

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ホテルに戻り、チェックアウト。列車でサン・モリッツへ。列車の窓の台にこのグラウビュンデン地方 の路線地図があり、クールは標高584M,サン・モリッツは1775Mとの表示です。

 

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標高2.000M近くになると、残雪が線路の近くにも見えました。

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サン・モリッツに到着です。ホテルまでは上り坂ですからタクシーで。(数分)ホテルは大型の4★です。部屋は狭いけれど可愛らしい木の香りの漂うインテリア。

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一休みの後は早速セガンティー二美術館へ。ホテルを出るときレセプションの人が美術館に確認の電話をいれてくれたのですが、応答がないのでクローズかもと言われたのですが、確か2日前からオープンしているはずなので、散策がてら山道を歩いて行ってみました。

↓ ホテルから数分で美術館へのパスの入り口。

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↓ 途中の看板

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パスを歩いて数分で林の向こうに美術館が見えてきます。

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到着しましたが、やはり閉館でした。レセプションの話では不定期で閉まることもあるそうです。明日の予定をずらして朝訪れることにして湖を眺めていましたら・・・

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↓ 写真でははっきりしませんが中央にロマネスクらしい塔の教会が見えました。

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この時刻から西日が差し、暑くなって来ました。標高が高く、雪山もまじかに見える湖畔の町では真夏並みの気候です。列車のなかの簡単ランチで空腹もあって、教会にたどり着くまでヘトヘト。手前にあったカフェに飛び込みました。ここで食べたアプリコットのパイの美味しかったこと!

↓ 6層の高い方形の鐘塔と柱廊玄関を持つ素敵な教会です。名前をメモしてきませんでしたので、帰国後参考書をチェックしましたが、地図にロマネスクの教会の印がついていますが、詳しい説明などはありません。Googleで、調べました。場所はホテルの並ぶセントラル地区から見ると、湖の右方向サンモリッツ・バッドという地区のサン・カルロス教会と判明しました。19世紀に改装されたようです。

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↓ 川を渡るとすぐ湖で、湖畔を歩いて15分くらいでホテルに戻れました。

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↓ 夕食は近くのホテル(5★?)のレストランで。子牛のカツが美味でした。しかし量が多いのでこの一皿とデザートで免除してもらいました。(笑)サンモリッツは世界的なリゾート地とあって、日本人のツアー客など多く見かけました。

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コメント 2

レイネ

犬養道子さんの「わたしのスイス」を読んで以来、サン・モリッツ近郊の小さな村々に憧れていました。ロマネスクの教会やセガンティーニ美術館、いまだに訪れる機会に恵まれません。でも、いつか、と思っています。
セガンティーニの絵で実物を見ているのは、まがまがしい女性を描いたものなので、アルプスの静謐な風景と敬虔な女性や母性を描いた絵を見たいものです。
スイスの画家では、ホドラーが好きです。少し、セガンティーニにも通じるところのある象徴派ですが、様式化がもっと進んでいます。
それしにしても、お一人でヨーロッパの田舎を美術を訪ねる旅を重ねられているのは、凄いことです。美術行脚は足腰の勝負でもありますよね。学生時代は身軽だったので、ヨーロッパのあちこちの美術を見てまわりましたが、最近は、座っていられるオペラやコンサートの方が多くなってしまって。それと、一人旅ってよほど、根性が座っていないと寂しくて。。。
by レイネ (2009-07-03 19:00) 

alice

レイネさん

セガンティー二美術館では例の3部作以外はアルプスの風景や農民の生活などが多く、ザンクト・ガレン美術館から貸し出しされていた作品は特に印象に残りました。

ミレーの影響を受けた作品はダイレクトに心に響くものがあります。日本人には最も親しまれる画風ではないでしょうか。

ホードラーもスイスの美術館(バーゼル)で初めて観ましたが、圧倒されました。表現主義の先駆的画家としても、評価が高いようですね。

>美術行脚は足腰の勝負でもありますよね

それがわたしの問題で・・・そろそろ危なくなってきています。

>一人旅ってよほど、根性が座っていないと寂しくて。。。

根性が座っているとは口が裂けてもいえませんけれど・・・。(笑)

一人旅は寂しいけれど気楽ですよ。十数年前、思い切って独りででかけたのですが、病み付きになりました。

by alice (2009-07-04 14:22) 

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