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2009年初夏の旅21(ウィーン) [2009夏仏、伊、スイスのロマネスクを巡る旅]

5/28(木)

昨夜はオペラのはしごという無茶をしてしまいました。旅も終盤になり、気も緩んできたこともありますが、日ごろの怠惰な日常からは考えられないアクティブな日が続きましたから、今朝は相当な疲労感が残っていました。朝はゆっくり9時近くに起床し、明るい日差しの朝食室で絞りたてのオレンジジュースや美味しいウィーンのコーヒーをいただいて、ようやく目が覚め身体も少しはしゃきっとしてきました。

↓ アン・デア・ウィーン劇場 Theater an der Wien  モーツァルトの生誕250周年に当たる2006年から再びオペラを上演するようになり、国立歌劇場およびウィーン・フォルクスオーパーに次いでウィーン3館目の歌劇場となりました。

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↓ アン・デア・ウィーン劇場の右横の「パパゲーノ門」。左下にはベートーヴェンの記念プレート(紅白の旗)   ここの向かい角に今回泊まった宿ホテル・ベートーヴェンが建っています。

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劇場の正面道路を隔ててナッシュ・マルクト。市場というよりは食堂街といった界隈で、お寿司もテイクアウトできるアジアンの店などが軒を並べています。

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歌劇場の裏からアルベルティーナ美術館へ。レンブラント関連の特別展がありましたが、版画の多い小粒な催しで、期待はずれ。ここの重要なコレクションはまたもや展示されていませんでした。デッサンは劣化が早いので、アルベルティーナにかかわらず、最近は非公開や予約制の美術館が多いようです。

↓ アルベルティーナ美術館のチケット売り場のあるコート・ヤード。小学生の鑑賞ツアー、「僕たちを撮ってるの?」と言いたげな可愛い子供たち。

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6年ぶりに以前入ったことのあるインターネット・カフェに行ってみました。ここで、ようやく日本語でMIXI日記を書くことができました。(天満屋の向かい側です)

ランチはウィーンに来るたびに(といっても4回ほど)寄る和食屋のゆうげつへ。味はともかく、ひどく感じの悪いサービスでがっかりでした。

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それでも久しぶりのてんぷらとお寿司でおなかもいっぱいになり、ホテルで昼寝。

(8)ドニゼッティ『ルチア』 Wiener Staatsoper  19:00開演

Gaetano Donizetti : Lucia di Lammermoor
Conductor  Paolo Arrivabeni
Producer  Boleslaw Barlog
Sets  Pantelis Dessyllas
Costumes  Silvia Strahammer
 ~
Enrico   Boaz Daniel
Lucia   Edita Gruberova
Edgardo   Matthew Polenzani
       Arturo   Gergely Nemeti   Alisa  Juliette Mars

 

今回の旅で観たオペラのなかでは歌唱ではもちろん一番のグルベさま。そのダントツのアリアの数々を聴かせてもらい、感動の嵐でした。幕が開くと背景のスコットランドの城に森の風景、淡いブルーのドレスに金髪のロングヘア、花束を胸に抱えたルチアが走って登場。その可憐なグルベローヴァの容姿にわぁ~!!と拍手がでました。まだ歌わないうちからこういう盛り上がり方はグルベローヴァには頼もしい応援団になったようです。清らかに響く声、そのコロラトゥーラの冴えはなんと表現したらよいのでしょうか・・・ライブでグルベさまの生の声に浸れる幸せで、胸がいっぱいになりました。私だけではなく劇場全体がその感動に包まれて、一体化しているように感じられたことは滅多に無いこと。ぎりぎりにプランを変更してまで、ウィーンに来て良かった~!!

ルチアの狂乱の場面は最近はデセィのを映像で聴いていました。しかし、それも霞むほどの今日のグルベローヴァのルチアでした。グルベさまが突出して素晴らしく、他の共演者が物足りなく思える舞台が多いのですが、今日はオーケストラ、コーラスとウィーンらしく伝統の感じられる演奏も満足度を高めてくれました。エドガルドのポレンザー二は予想より頑張っていました。歌はまあまあ水準に達しているという程度ですが、演技力があり、身のこなしが洗練されているのが長所です。長い間METで鍛えられた成果ではないでしょうか。彼のおかげで舞台全体も締まった印象を受けました。これからも歌唱に磨きをかけて、精進して欲しいテノールです。

↓ 熱狂的なブラヴァーを受けるグルベローヴァ。新しいカメラのフラッシュ撮影に失敗、ピンボケです。

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耳に残るルチアのアリア・・・興奮冷めやらず、雨の降り出した帰り道、アン・デア・ウィーン劇場のお洒落なカフェで軽く夜食をとり、目の前のホテルへ戻りました。

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 6

kametaro07

グルベ様のルチア!!!プラン変更なさって大正解だと思います。
ウィーンでルチアを歌うのは最後ではないかという話を聞きました。
グルベ様のスケジュールを調べても、今のところ2011年の1月までルチアを歌うのは2010年11月ハンブルグのみです。

ところで私のブログにも書きましたが、ポイントを貯めて100枚で10000マイルのスーパーはなんというスーパーですか?関東エリアにはないでしょうか?


by kametaro07 (2009-07-26 00:59) 

ゆみゆみ

私も  カメタロウさんに刺激を受け“マイル”参戦です。
スーパー  教えていただきたいです。


by ゆみゆみ (2009-07-26 08:25) 

alice

Kametaroさん

本当はミュンヘンのノルマが聴きたかったのですが、7月は孫たちの襲来で出られなくなって、それでウィーンへ行きました。

そのスーパーはラッキーといって札幌市内には10店舗ほどあるようですが、多分北海道の地元スーパーと思います。

日曜日はポイント10倍になるので、日曜日にもろもろまとめてショッピングしています。

東京でもグリーンスタンプを扱っているスーパーですと、同じ方式を扱っている可能性はありますよ。


by alice (2009-07-26 11:20) 

alice

ゆみゆみさん

ツアー会社は現金で支払うところが多いので、マイルを考えるとあまりにも勿体無くて、余程でなければ気持ちが動きません。

その点個人旅行は航空券からホテル代etcまでマイレージ加算になり、嬉しくなりますね。

ところが、先日夏のバーゲンでちょっぴり高めの買い物(といっても数万円)を続けてしたら、許可が下りないというのです。提携の他カードだったので、理由は分からないというので、その場はなんとか現金で支払い、帰宅後自分のJAL(DC)カードに電話しましたら、アメリカ方面の旅行で不正のあるケースが多発しているのでガードをしたというのです。

それならそれで事前に知らせてくれなければ困りますよね~(怒)。
JALカードオンリーも危ないので、旅では2枚は必携です。
by alice (2009-07-26 11:43) 

ゆみゆみ

珍しく本気モードで、今朝あの細かい説明書を読みました。結局、旅行に関しては航空券のみマイルが付くのかな?と理解しましたが・・・。
私が泊まるホテルは、ANAともJALとも提携していないから駄目。(ロンドンのストランドパレス・NYのエンパイヤーなども駄目ですね?)

後は、引越しもしないし、みずほ銀行は、カードを持っているので、問い合わせましたが、クレジット機能付きのカードを作らなければいけないそうで、マスターもビザも十分持っていますからこれ以上増えたら、結局は使わないという事になります。JCBは海外で使えない処もあり、持参しません。

結局は、JALカードを使うとマイルが加算される2100円払うシステムに入ると良いということでしょうか?

私は、日本でJAL+スイカカードを使って、JRに乗り、翌日仕事場の側の駐車場で支払おうとしましたら、磁気不良で支払いができませんでした。結局新しいカードを作りましたが、1ヵ月後、又同様のトラブルが起き、新しいカードに代えた2日後又・・・。
ということで、このカードは、週3回の駐車料金支払いのためだけに使用しています。ですから、多くても500マイルにしかなりません。
せめて、お買い物でもできればよいのですが、毎回駐車料金の800円・1000円札を持ち歩かなくてすむので、急に使えなくなることは恐怖でついつい他の事に使うことをためらってしまいます。

アメリカは、本当に大変のようです。先シーズンのサブスクライブの支払いに関してでも、NYへはカード会社から問い合わせすらできない。と言われました、問い合わせただけで不正があったと、あちらの方が勝手に考えてキャンセルしたりしてしまうのだそうです。

先日Hさんが、私が帰った後スイスでカードを取られたようで、警察へ駆け込んだそうです。よく、「日本へ繋がります」という番号が書かれているので、私が持って行く携帯からかけられるのかを尋ねようといたしましたら、
①カード会社では、わからない。⇒ ②ドコモではこの電話番号はかけられない。⇒①カード会社はそんなはずは無い⇒②詳しいことはドコモでもわからない。
結局何だかわからず、頭に来たので、カードは取られないようにするしかない。やはり体に括り付ける。  事に、暑いから厭なんですが。
アリーチェさんは2枚のカード・現金は<身に着け派>ですか?
by ゆみゆみ (2009-07-26 18:35) 

alice

ゆみゆみさんのJALカードはクレジット機能がついていないのですね。それは勿体無いと思います。これからまだまだ海外に行かれるのですから、JALカードに連絡して、申し込んでみたら?現役で働いているうちは、すぐOKになります。退職してから作ろうとした友人は×でした。

申し込みのとき忘れずに年間2.100円を払ってマイルが倍貯まるように手続きされてください。

>アリーチェさんは2枚のカード・現金は<身に着け派>ですか?
 
斜め掛けの小型のバックにパスポート、カード1枚、現金(半分)を入れて、他の手提げボストンにカード1枚、現金(半分)と分散します。ポシェットは常時離すことはありませんが、ボストンのほうは空港では特に要注意です。カートの籠に載せて盗られた人が多いので、ハンカチで結んだりします。

Hさんがスイスで盗難に遭われたとか、最近の不景気でヨーロッパもスリや盗難が増えているようです。お互いに気をつけましょうね。
by alice (2009-07-27 13:55) 

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