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2009年初秋の旅2(ローマ) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/8(火)

アリストンホテルは昨年に比べると朝食の内容が悪くなっていました。それでも注文してからサービスされるカップチーノをいただいて、ローマに着いた実感を味わいました。朝食の後、部屋に戻ると置いていった携帯電話が鳴っています。マイミクのBさんでした。今夜の夕食をご一緒していただけることになり、夕方ここのホテルまで迎えにきてくださるとのことでした。ローマに着いて早速サビシイ食事から開放されます。嬉しいな~。

うきうきした気持ちでお出かけです。まず、ネットで予約していたローマパスの受け取りにテルミネ駅へ。10時頃でしたから長蛇の列、卒業旅行らしい日本の男子大学生たちも数人並んでいます。それでも10分くらいで予約済みの列は進みました。朝から暑い(28度くらい)日です。イタリアはまだまだ夏なのでした。それでも先週は40度近い日もあったそうですから・・・。

地下鉄A線でサン・ジョバンニ駅まで行き、地上に出ますと、その名もサン・ジョバンニ門と高い城壁が聳えています。その向こうにS.Giovanni in Lateranoサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂が白亜のファサードを見せて建っています。

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ヴァチカンに教皇座が移るまで、カトリック教会の中心的存在でした。コンスタンティヌス大帝の発願により4世紀に建てられた後は、何度かの改築を経ています。17世紀にフランチェスコ・ボッロミー二により大改修された建築が現在の姿になっています。中央に置かれた14世紀の法王の専用祭壇と後陣の13世紀のモザイクがひときわ鮮やかな光を放っています。

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イタリア語でキオストロと呼ばれる回廊は内部に負けず華やかな装飾。優美な対の2本柱はそれぞれ異なったモザイクやフリーズで覆われ、小アーチ上のモザイク模様も、この日の眩しいような青空の下で輝いていました。今の形は13世紀前半にヴァサレット親子によって造られたものですが、オリジナルはカロリング朝時代(8~9世紀)に上るそうです。

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壁に沿って改修前の聖堂の彫刻やローマ時代、初期キリスト教時代の遺跡からの出土品が並べられています。興味深いものばかりで、あっというまに時間が過ぎてしまいました。

↓ コズマティックな装飾の断片

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ラテラーノ洗礼堂はお昼には閉まってしまいます。あわててファサードとは反対のS.G.イン.ラテラーノ広場(オベリスクの建つ)に面した8角形の洗礼堂へ。

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4世紀に建てられ、大聖堂と同様に17世紀に大改造されています。

見学者で賑やかな大聖堂と違い静かな古雅な空間。付属の4つの礼拝堂のうち2箇所は改修のためクローズ。

↓ なかではやや新しい(といっても7世紀)モザイクの残る聖ヴェナンツィオ礼拝堂。中央祭壇には15世紀の聖母子のフレスコ画。

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こちらは閉まっていた柵の間から撮影。

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ここで教会の資料を作ってこなかった(作成途中で誤って消したのです)詰めの悪さが露呈してしまいました。聖ルフィーナ礼拝堂を見落とし、次の訪問予定の2教会のオープンに間に合わなかったのです。(涙)

洗礼堂の広場から向かい側の小道に入っていきます。三叉路の角に黄色い壁のレストランがあり、この左側の道を辿って300メートルほど先にサンティ・クワトロ・コロナーティ教会Ss.Quattro Coronatiが見えてきます。

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でもほんの10分ほどの遅れでここの回廊は閉まっていました。お昼のミサが始まっています。夏のローマには珍しい黒い尼僧姿のシスターたち。母校の先生たちと同じ宗派のようです。懐かしく想い、椅子に座って今は亡き恩師の姿を重ね合わせていました。

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ここの回廊は12世紀から13世紀の建築で、ぜひ観たかったのですが、残念。

先ほどの黄色い壁のレストランまで戻り、ランチ。洒落た外観とは違って、ここは地元のお客さんが多いカジュアルな食堂。カフェテリア形式で好きなものをショーケースから選んで食べられます。

茄子のラザーニアと野菜の盛り合わせ。アンテショークの酢漬けがさっぱりしてて、この暑い日にぴったりでした。

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食事を終えて、先ほどの道の左側にそれて、徒歩数分のSan Stefano Rotondoサン・ステファノ・ロトンダ教会へ。しかし、ここも昼休みがあり、夕方までクローズでした。ここはローマに現存する円形プランの教会で最古(5世紀)とされています。残念。

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カメラの電池も切れてしまい、上の数枚はi phoneで写しました。観光の初日から自分のミスとはいえついていなくて、がっくりでした。 続きます。

 

 

 

 

 

 


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コメント 4

三郎

突然のコメント失礼致します。三郎と申します。
私は大学で舞台芸術について、特にオペラについて学んでいます。ちなみに現在は札幌で世界初のオペラ体操を広めるべく活動しています。

オペラがとてもお好きなのですね。此方のブログを初めて拝見した際、沢山のオペラに関する記事があって驚いたと同時に感心しました。旅の写真などを眺めては羨ましく思っています(笑)私も外国でオペラや他の芸術に沢山触れたいです。

これからも時折覗きにくると思いますが、よろしくお願い致します(^^*)
by 三郎 (2009-10-04 13:05) 

alice

三郎さん

ようこそ!札幌の方においでいただき嬉しく思います。

専門的に学ばれてられる方に読んでいただき、恐縮しています。
ただ好きというだけで、ミーハーなオペラおっかけおばさんです。(汗)

オペラ体操、面白そう~!!得意?の検索で、場所など分かれば覗きに行くかもしれません。

これからもよろしくお願いいたします~♪


by alice (2009-10-04 13:31) 

tina

S.S.quattro coronati 懐かしいです。昔、なんどか行きました。
崩れそうな感じでしたが健在なのですね。
ベルをならせと書いてあったので、回廊に入る入口のベルを鳴らしたのですが反応なし。恐る恐るドアをあけたら、かなりの数の見学者が。
あまり静かなので、恐縮してしまいました。
最後に行ったときは門の前にホームレスのような人がいてちょっと躊躇してしまいました。教会の前にはよくあることですが、狭い場所だったので。
by tina (2009-10-04 21:19) 

alice

tinaさん

ローマのなかではあまり知られていない教会ですよね。あのオベリスクのある賑やかな広場から一歩小道に入っただけで、観光客はほとんどみかけませんでした。あの教会の前に得体の知れない人がいたら、ちょっと怖いですね。死角のような場所ですから。
by alice (2009-10-04 23:04) 

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