2009年初秋の旅15(パリ~ブリュッセル) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]
9/21(月)
Paris10:55→Bruxelles12:17/13:05→Gand13:39/15:24→Bruxelles15:55
B-Aparthotels Grand-Place 2泊
昨日に続いて、今朝も朝食のルームサービスを利用しました。タリスのなかで食べるため、バゲットにチーズをはさみ、持参のアルミ箔に包みお弁当にしました。今回はおなかを壊したので、いつもは余るレトルトのご飯などはもう残っていません。おにぎりが恋しい~。
そうそう、昨日のブログに書き忘れましたが、外出の折に乗ったホテルのエレベーターに閉じ込められるという事件がありました。大声で助けを求め、救出されるまで数分ぐらいでしたが・・・独りなので、怖かったです。どういうわけか、ここのエレベーターには電話がついていないのです。オペラから戻ってきたらエレベーターは直っていました。
パリ北駅まではタクシー。2等(30€)のブリュッセル行きのチケットはネット予約済みでしたので、駅の自動販売機で予約番号を入力すると、チケットが発行されます。窓口は相変わらず混んでいましたので、ネット予約はやはり便利です。
ブリュッセルのミディ駅にはグランドフロアに荷物預かり所(中央コンコース近く)があります。早速スーツケースなど保管してもらい、ゲントへ列車で向かいました。
ゲントのセント・ピータース駅をでて、左側のガードの下がトラム乗り場です。15年前に来たときは、違う停留所で降りて、失敗しました。今回は慎重に、先頭車両の運転席(切符も売ってくれます)の側に座り、シント・バーフの名前を連呼(笑)して、停留所を知らせてもらいました。
ゲントはあちこちで工事中のうえ、修学旅行でしょうか若い人たちが多く賑やかでした。しかし、この広場はあまり変わっていません。ブラバントの古い建物が残っています。
聖バーフ教会/Sint Baafskathedraal
ヤン・ファン・エイク「神秘の子羊の祭壇画」
15年前も既に有料だったのですが、再訪してみますと、展示室は大きく改修されていました。窓は無くなり、人工照明の明かりだけです。日本語のオーディオガイドもあり、ブックショップには日本語の解説書も何種類か売られていました。↓ はそのなかで一番小型で薄い本です。
オーディオガイドをすべて聞くと1時間では足りませんので、適当なところでストップしましたが、詳しい充実した解説です。
↓ 野原の草、木、花の素晴らしい描写、祭壇画の隅々まで、厳しい写実の眼を持ったエイクの天賦の才能が発揮されています。15年前はそれに圧倒されるばかりでしたが、今回はいくらかは冷静に、鑑賞できました。エイクの名画中の名画に再会を果たし、満ち足りた気持ちでしたが・・・。
ここで事件勃発!!ブリュッセル・ミディ駅に戻り、荷物をピックアップする前にトイレに行き、カメラの入ったバックをそのドアにかけたまま忘れてしまったのです。話せば長いので省略しますが、カメラのバックが無いと気がついたのは、10分ほども経過してからでした。もうパニック状態で、走って戻りました。幸い元の場所にあったので、事なきを得ました。しかし、ドジなことばかりで・・・(大恥)。
スーツケースを受け取り、タクシーでホテルへ。今回のホテルは場所は最高ですし、部屋はアパートメントホテルなので、スィート・ルームタイプ。とても広くて、綺麗です。ところが・・・
私が到着したときは5時少し過ぎ、レセプションに女性が居たので、なんとかなったのですが・・・この後、朝食のことなど訊こうと下に降りましたら、もう誰も居ません。この後、何度かチェックインしようとするお客さんが来ては、困っていました。電話をすると、ここの経営の会社につながり、誰かが来てくれるらしいのですが。外玄関は暗証番号で入れるのですが、それも部屋の鍵をもらうときに教えてくれたのです。夜遅くに到着したら、ロビーまでも入れません。事前にホテル予約サイトのBOOKING.COMからの連絡もなかったので、帰国後、ホテル評価に要注意とチェックをいれておきました。
↓ 食堂カウンターと居間
↓ キッチン
↓ ベット・ルーム
↓ バスルーム。バスタブのほかにシャワー室もあります。
↓外観 目の前の通りは車は入れません。食べ物横丁の奥に位置します。
↓ ホテルの前から左を見たところ。シェ・レオンのある通りです。
夕食はどこにしようかと、品定め。テラス席の側の台に飼われていた兎ちゃん。何という種類でしょうか?近づいても逃げません。
↓ アーケードの本屋さん
↓ 結局、いつものシェ・レオンで食事。とりあえずこの店の名前のついたビール。
↓ 前菜にチキンのサラダ
↓ムール貝に海老や烏賊の入ったスープ煮。さすがプリプリの美味しさ!
食事の終わる頃はお客さんが次々入ってきます。ここは地元のお客さんも多いようです。
徒歩1分のホテルに帰りました。玄関前で大きな荷物を持ったお客さんが、困り顔で立っていましたので、私が暗証番号を押して、なかに入れてあげました。次回からはここには泊まらないことにします。明日の朝食はどこで食べるのかしら?それらしき場所(朝食室)が見つかりません。
エレベーターから脱出でき、カメラも見つかってよかったです。
写真で見るとブリュッセルのホテルは便利そうなのに
この応対ではがっかりでしたネ。
ハラハラドキドキしつつ、
ビールやムール貝の食事から美味しさが伝わってきてホッツ。
パリからゲントまで列車で2時間30分くらいで行ちゃうのね。
他で見るファンエイクの絵は小さな作品が多いけど神秘の子羊は大きく見ごたえ充分。あの写実、どこから見ても手抜きが無いんですものね。いくら時間があっても足りない。
by さくら (2009-10-21 01:04)
15年前ももう「教会内の展示ではなかったのですか!!去年初めて行って、30年ほど前にどうして来なかったんだろうと悔やむことしきり...。10年前だとまだ大丈夫だったかも、と思ったのですが。
このアーケードの本屋さんで買いましたよ〜。ブリュッセルは新刊・古本ともにいい本屋さんが多いですね(でも古本、ちゃんといいお値段でしたけれど)。
by Bowles (2009-10-21 07:29)
訂正。「教会内の展示」です。「in situ」ではなかった...ということで...。
by Bowles (2009-10-21 07:31)
ゲントに最初に行ったのが27年前、最後に行ったのが19年前なんですが、すでに祭壇画、教会の祭壇には置いてなくて、側廊だったか、脇の礼拝堂だったか、別空間に設置してあったと記憶してます。最初に行ったときは、時間ごとに係員が翼を開け閉めしてくれたように覚えてます。2度目のときは、全翼を開けた状態でぐるりと絵の裏側にも回れて至近距離で見られました。いずれにしろ、あまりに昔のことなので、記憶もおぼろげ。今どんな具合か、久しぶりに行って見てみようかしら。
このブリュッセルのアーケードには、わたしの名前がついてますね。
by レイネ (2009-10-21 16:48)
レイネさん、はじめまして。
>すでに祭壇画、教会の祭壇には置いてなくて、側廊だったか、脇の礼拝堂だったか、別空間に設置してあったと記憶してます。
この祭壇画は教会の主祭壇のものではなく、右側側廊の(何番目だったかな)パトロンであるJoost Vijdtの礼拝堂に設置するために描かれたものです。今ではその場所に模写が置いてありますが。ですのでレイネさんが27年前にご覧になったのがin situの状態、というわけです。翼部の開閉の仕方もそれを示しています。私が初めてバリに行った33年ほど前、無理しても足を伸ばしておけばよかった...。お金がなくて...。
>このブリュッセルのアーケードには、わたしの名前がついてますね。
そうですね(^_^)。
by Bowles (2009-10-21 18:49)
さくらさん
エレベーターに閉じ込められたときは、波乱含みだったそれまでの旅も「ついにここまで来たか~!!」って、感じ。冷静な私?も数分間はパニックでした。階の途中でなく、レセプションの人が男性だったのも、幸いでした。
「神秘の子羊の祭壇画」を15年前と今回と、その間15年の歳月が流れて、あちこちで観たエイクの作品・・・思い浮かべています。
by alice (2009-10-21 21:44)
Bowlesさん
レイネさんのお話で19年前にはもう今の場所に展示されていたのですね。
改修前は窓があって礼拝室の雰囲気でした。祭壇画の位置も、もっと低く覗き込むように観れたのですが・・・。今は堅固な美術館の展示室になりました。
by alice (2009-10-21 22:24)
レイネさん
>2度目のときは、全翼を開けた状態でぐるりと絵の裏側にも回れて至近距離で見られました。
今は上にも書きましたが、展示室の場所は同じですが、改修して、雰囲気はまるで美術館です。
レイネさんはお近くなので、いつでも行かれますね。羨ましい~!
by alice (2009-10-21 22:30)