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2009年初秋の旅22(ロンドン~リスボン) [2009秋ローマからロンドンまで欧州周遊]

9/28(月)

London15:05→Lisbon17:45(BA)     Lisbon Hotel Radisson SAS 1泊

ロンドンとも今日でお別れです。ロンドンでの常宿になってしまったStrand Palas hotelの部屋はいつもの部屋とタイプが少し違いました。部屋の広さは変わりありませんが、バスルームに窓がついて明るいので、気に入りました。

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チェックアウトが正午なので、部屋にまとめた荷物を残し、10時から開館のナショナルギャラリーへ。一番乗りでセインズベリ・ウィングから入館しました。ところが、セインズベリ・ウィングの主な展示室は11時までロープが張られ、係員の教育のためとかで、入室できません。それまではウエスト・ウィングからノース・ウィングを周りました。カラヴァッジョのあるイタリア・バロックだけは展示変えのためクローズでした。

ナショナルギャラリーの初訪問のときは2日間通い、そのコレクションの水準の高さに驚いたものです。その後ロンドンに来れば、ホテルが近いこともありますが、ついつい寄ってしまいます。今回購入した絵葉書から3枚アップしてみます。

↓ レンブラント「フローラに扮したサスキア」(1635)123.5×97.5 エルミタージュにも同主題の作品があります。

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何年か前にアムステルダムの美術館へ行ったとき、幼稚園の子供たちが来ていて、先生の「レンブラントの奥さんは?」との質問に「サスキア!」と皆で元気に答えていました。このサスキアの柔らかな微笑みを前にして、あのときの可愛らしい子供たちを思い出しました。レンブラントの数多い傑作の中では家族の肖像が一番好きです。ミュンヘンのキリストの連作も素晴らしいですが。

↓ スルバラン「アンティオキアの聖マルガリータ」(1635~40頃)163×105

伝説の聖女マルガリータはアンティキオアの祭司の娘。総督から求婚されたが、従わなかったため拷問された。拷問にも屈しない信仰心に打たれ、多数の改宗者がでたという。刑場へ向かう途中竜の腹から蘇ったことから妊婦の守護聖女となる。持物は十字架、棕櫚、松明など。スルバランは聖女の背後に竜を、手に殉教具としての鉄櫛を描いている。

帽子や手提げなどスペインの少女らしい服装も好ましいですね。スルバランの数枚の聖女の絵画を静物画とともに偏愛しています。

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↓ ピサネッロ「聖アントニウスと聖ゲオルギウスのもとに現れる聖母子」(1445頃)

隠修士のアントニウスの持物は鈴とT字型の杖。鈴は悪魔や悪霊を駆逐する神の力を表わし、豚の首にかけられる図像もあるようです。以前宿泊したアルビのホテルの名前がHotel Saint Antoine ・・・食事のときのお皿の模様がアントニウスと豚でした。あの可愛い絵柄が懐かしい~。

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先ほどロープで入れなかったクリヴェッリとピエロ・デッラ・フランチェスカのそれぞれの専用展示室に行き、この旅の最後の締めの美術鑑賞としました。

今日から日本への長い旅が始まります。3月の旅で使った残りの特典航空券があり、大西洋と太平洋を横断して帰るのです。NYとリスボンではストップオーヴァはできない決まりなので、乗換えだけの宿泊になりました。

ロンドンの空港には早めに到着しましたので、昨夜の貧しい夕食のリベンジです。キャビア・ハウスでのちょっぴり贅沢ランチは蟹の甲羅詰めにシャンパン。

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今夜はリスボン泊まりです。空港からタクシーで数分の大きな4★ホテルです。観光は時間も無いので諦めて、長旅のための休養に徹しました。お部屋は広々立派です。

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夕食もホテルのレストランで、アスパラや海老の串焼きなど美味しくいただきました。明日は早朝出発です。早めに就寝。

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