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2010年早春の旅3 (東京~シカゴ) [2010春アメリカ東部の旅]

3/12(金) 成田11:35→シカゴ(OHR)8:00 JAL

日本情緒たっぷりのお江戸滞在を楽しんだ後は、今年初の海外遠征です。8:10発成田までのリムジンにホテルの前から乗り込みました。荷物はバス停まで係りの方が運んでくれて、お見送りまでしてくれるというパーフェクトなサービスです。ますますこのホテルが気に入りました。バスは銀座方面のホテルからのお客さん用なのですが、そのほとんどが外国人でした。

ターミナル2の本屋で軽い読み物を探しました。<忘れ物その3 本>『ミレニアム1』は既に読んでいましたが、続編の2が早くも書店に出ているとは知らなかったので、即購入しました。でももう荷物はいっぱいですから「火と戯れる女/上」だけで我慢しました。それも2、3日で読んでしまったので、下巻も買えばよかったと後から悔やまれました。

ネットカフェでマイミクさんたちに「行ってきます~」の挨拶をしてから、搭乗。今回も努力?の甲斐があってマイレージ特典です。行きは良い良いビジネスクラス、帰りはプレミアエコノミーがぎりぎり取れました。ただし、札幌東京間の空きがなく、キャンセル待ちになったのですが、痺れを切らして別予約で往復32.000円のお支払い。アメリカの国内便シカゴ→ニューヨーク→インディアナポリス→シカゴの3フライトにも約35.000円のお支払い。

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昨日の歌舞伎観劇が朝から夕方までかかりましたから、疲れがじわーっと腰に来ていました。このような体では横になって寝られるのは本当に有り難いことです。映画は「マイレージマイライフ」を観ていたのですが、いつの間にか眠っていました。ということは、ワインの酔いもありましたが、あまり面白くなかったということでしょう。私が映画の途中で眠てしまうということは、ほとんどありませんから。

シカゴには定刻どおり早朝の到着で、入国審査もあまり並ばずに9時ごろにはホテルにチェックインできました。レセプションに女性がひとりしか居なくて15分ほど待たされましたが、アーリー・チェックインできたので、あまり文句も言えません。

シカゴに着いたときは10度くらいの気温で、晴れていたのですが・・・午後から次第に崩れてきました。シカゴリリックオペラへは徒歩数分の距離です。今回でシカゴは3度目ですが、いままでの宿の中では劇場に一番近いのですが、以前のホテルと同様にループと呼ばれる高架を走る電車の騒音が結構します。窓からその軌道も見えました。

↓ CIVIC OPERA BUILDING

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↓ 私の席(Mezzanine Box)から右方向を撮影。金色のアールヌーボー装飾はきらびやかなアメリカンリッチの象徴のよう。

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↓ シカゴは金融関係の富豪が多いので、多額な寄付でサポートされていますので、プログラムは無料。

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モーツアルト『フィガロの結婚』 2:00開演  リリックオペラ@シカゴ

Conductor: Andrew Davis  Original Production: Peter Hall

Figaro:Kyle ketelsen  Susanna:Danielle de Niese  Bartlo:Andrea Silvestrelli

Marcellina:Latren Curnow  Cherubino:Joyce Didonato  Count almaviva:Mariusz Kwiecien  Countess Almaviva:Anne Schwanewilms  

舞台の装置や衣装は豪華なクラッシクスタイル。とにかくお金がかかっているという第一印象です。昨年のMetのガラであまり調子の良くなかったKwiecien、カルメンも降板していましたし、心配だったのですが、この舞台では水を得たように生き生きとした歌唱と演技で素敵でした。フィガロはKetelsen、最近急に伸びてきた若手のバリトンです。背も高く俳優のような苦みばしったいい男の期待を裏切らないきりっとした歌唱でした。このふたりの優れたバリトンを軸に色気で迫る(笑)De NieseとDidonatoの青い性を感じさせる男子ケルビーノ、残念ながらコンテッサのSchwanewilmsはこの個性的な歌手たちの影に隠れ印象は薄いのですが、まあまあ。

しかし、いくらオペラブッファといいながら、台詞の一つ一つに笑うシカゴの観客たち・・・フィガロは初めてなの?英語訳が面白くて笑うのはいいけれど、かなり騒々しいので、音楽がかき消される部分もありました。それにこの作品に、ユーモアに包まれたモーツアルトの想いや哀感が薄められたような物足りない思いがしました。Metの観客に比べるとお行儀は良いし、拍手のタイミングもそれほど早くないのですが・・・。

オーソドックスな舞台演出に優れた演奏。ユーモアを強調しすぎた嫌いはあるけれども、まあそれもアメリカンなサービス精神の表れということでしょうか。

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このHallの演出は1987/88シーズンがプルミエだったそうです。プログラムの写真を見て絶句!フィガロがレイミー、伯爵はライモンディ、夫人はロット、シュターデのケルビーノ(可愛い!)ユーイングのスザンヌときたもんだ・・・夢のような豪華キャストです。映像とか残っているのでしょうか?

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夕食は帰る途中のレストランで、セットメニューを注文しました。スープはまあまあでしたが、お肉が不味い。(涙)

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夜になって本格的に雨になりました。いつもの愛用電気ポットでお茶を沸かそうとしてガーン!コードが入っていません。<忘れ物その4 ポットのコード>せっかくお茶やコーヒー、ラーメン、お粥などトランクに詰めてきたのですが・・・認めたくはないのですが、これは立派な老化現象ですね。(オロオロ)

ところが、私のボケはこれだけでは終わらなかったのです。薬箱を開けてぎょっ!!海外遠征には欠かせない睡眠導入剤が入っていません。平常はお世話になることはないのですが、時差ぼけしないために夫のを分けてもらってくるのです。<忘れ物その5 睡眠導入剤>忘れ物のなかでは一番痛いものになりました。翌日は悲惨なことに・・・。


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keyaki

そうなんですよ.....1987年のシーズン開幕公演だと思います。素晴らしいキャストですよね。
しかし、今のキャストは、これでもまあいい方なんでしょうが......

ブログにライモンディの伯爵について書いた時は、まだ、シカゴのウェブサイトに過去の公演記録がなかったのですが、その後、ネットにアップされて、私も驚きました。特にレイミーがフィガロだった...というのに。
レイミーとの共演は、これと「ランスへの旅」と「ボリス」とありますが、本当に同じ声域のトップ同士の共演って、めずらしいと思います。

この「フィガロの結婚」は、映像は残っていませんが放送されていますので、録音はあります。
アリーチェさんがアップしていらっしゃる舞台写真、私のコレクションに加えさせていただきます.....ありがとうございます。
by keyaki (2010-03-30 10:25) 

alice

コメントいただいた皆さん、お返事遅れてごめんなさい。

帰国後の疲れも癒えぬまま、夫の弟の突然の交通事故死という不幸があり、お弔いの旅で上京し、かなり疲れました。

義弟は独身でしたので、実家に当たる私どもが遺品の整理など、手続きに奔走しなければなりません。

落ち着くまで、しばらくブログはお休みさせていただきます。
by alice (2010-04-04 13:55) 

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