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2010年秋の旅 続7(クリュニー) [2010秋仏のブルゴーニュからロアールのロマネス]

9/26 続きです。

旧市街を数分歩くと高い塔が見えてきました。この塔の下に(i)があり、寄ってみました。パレ・ル・モニアルへのバスがネットでは見つからなかったので、訊いて見ました。12:00発のがあるとのことで、助かりました。停留所はここから徒歩5分ほどと言い、地図にしるしもつけてもらって、感謝。今日観ることのできる3つの美術館(うちひとつは特別展)、修道院見学のチケットを買う場所や時間なども教えてもらいました。

丁度昼休みで修道院のチケット売り場は閉まっています。軽いランチ(ガレット、ワイン、水、コーヒー15€)をとり、町外れまで散歩。

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Clunyは今年が開基1100年とのことです。10年前に来たときもかなり観光化されていましたが、今回は整備が進んで、いろいろと変わっていて驚きました(あまり良い意味ではなく)。それだけ観光客が増えたと言うことなのでしょうけれど・・・。

↓ 以前はここからまっすぐ坂を下りて、残存している修道院Ancienne Abbatiale Sts-Pierre et Paulに直接入れましたが、高い道路に阻まれて行けなくなりました。結局回り道してチケット売り場になっているほうから入らなくてはいけないのです。しかし、修道院は工事中でした(涙)。

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↓ チケット売り場からは博物館になっています。濃い色の部分が現存しています。

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↓ 全然つまらない新しい回廊を抜けて、さっさと大好きな柱頭彫刻のある博物館Musee Farinierへ。ここも近年改装されて、10年前のぼろい倉庫のような面影はありません。

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↓ 写本の展示のため照明は暗く、何枚も撮った割りにお見せできるのは少ない・・・。

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↓ 「四季と貞節」11世紀末~12世紀初め

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↓ 「四大河と楽園の4本の樹」11世紀末~12世紀初め

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↓ 「音楽・旋律」11世紀末~12世紀初め

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↓ 「アブラハムの供犠」11世紀末~12世紀初め

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ここから先ほどのチケット売り場のある広場に戻り、カフェでお茶タイム。そしてすぐ隣のHotellerie de Saint-Huguesで開催中の特別展「Des Pierres des Hommes」へ。4€。この日が最終日の日曜日とあって結構混んでいました。カメラOK。

↓ この彫刻(12世紀/靴職人)は普段はオシエ美術館にあリ、カメラ禁止なのですが、ここでは許可されました。民家の外壁に飾られていたようです。革命で壊された修道院ばかりでなく、周囲の民家もかなりこういった手の込んだ作品を外壁などに飾っていたのです。想像するだに素晴らしい・・・そして失ったものの大きさを改めて噛みしめました。

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↓ サムソンとライオン

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Musee Ochier(カメラ禁止)も見学してから、旧市街を抜けて宿に戻りました。↓ 通りに並ぶ民家を良く観ると

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さて、今夜泊まる部屋に案内されましたが、↓ ベットに猫が寝ています。あらら・・・ここの飼い猫で、サービスの女性は少しも怒らず頬ずり、抱っこして行ってしまいました。

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↓お部屋は重い木のドアを開けると階段があり、ベットのあるコーナーと小さなテーブルと椅子。何しろ古く、中世の雰囲気。HPの写真でみたら,クラシックで綺麗だった部屋は正直怖いほど古く、ベットの上にはカーゴイル風な彫刻。これが頭の上に落ちてきたらと思ったり。。。


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↓ お風呂は桶タイプ。トイレは木の椅子で、座面を開くと陶器の便座。この木にやはり尿が沁みこんで?バスルームに入るとトイレ臭がかなりしました。

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そうそう、怖い話ばかりではなく・・・ここのレストランはなかなか美味しかったです。奥に賑やかなファミリーのパーティが30人ほど。そのうちの中年のマダムが騒がしくてごめんなさいと挨拶にみえました。どうやらおばあちゃんの100歳のお祝いで、一族が集合したそうです。ここの習慣?でしょうか、数名が代わる代わるシャンソン を唄いました。それが皆上手なので拍手!シャンソンってしみじみと良いな~と思いました。この宴に相応しく人生の哀歓がフランス語の優しい響きにこめられて。。。そういえば実家の父も義父(同年齢で明治43年生まれ)も生きていたら100歳のはず。天国の父ふたり、今の私を見てなんというでしょうか・・・(汗)。

ここのレストランは評判が良いらしく、地元のお客さんも入って次第に混んできました。
3皿のムニュ、ワイン、水、コーヒーで25€

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↓ ワインはマコネの赤(ハーフです)、アミューズ

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↓ チーズのムース、セサミ風味

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↓ たら?とジャガイモのグラタン。下のソースをつけていただきます。

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↓ チーズ盛り合わせ。デザートはパス。

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夜になるとかなり気温が下がってきました。まだ暖房がつかないので寒いのもありましたが、カーテンの向こうから死の舞踏の骸骨が現れそう~。いつもは暗くないと眠れないのですが、灯りをつけたまま就寝。当然夢うつつで浅い眠りでした。


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レイネ

クリューニーのホテル、後学のためお値段その他を教えていただけますか?一人で泊まるにはちょっと怖いインテリアですが、なかなかここまで凝った中世風というのも珍しいのでは。旅籠っていう雰囲気ですね。
しかも、夕食がめちゃ安!こういうなんでもない料理のほうが、しみじみと田舎らしくていいものです。前菜は、カジキマグロですか?主菜のグラタン・ドーフィノワとチキン(?)が、家庭的。しかも、チーズはヤギの乳系が充実していそうで、マコンのワインと合いそうです。
by レイネ (2010-10-17 19:45) 

alice

レイネさま

一人旅で結構怖いもの知らずのこの私でさえ(強調)、中世の怪物の幻影にうなされそうになりました。

ただ夫婦や家族で行くと笑っちゃうばかりだったりして・・・。料金は90€(朝食別で10€)

料理の中身はうろ覚えですが、グラタンのほうは白身のお魚だったような・・・あのソースはなんというものでしょうか?ヨーロッパでは一般的なものなのでしょうね。おっしゃるとおり家庭的なほっとするお味でした。

このとき本当は2皿のムニュを頼んだ筈なのに、チーズを持ってきたの。ウィンクしていたのでサービスです。料金は2皿分なのでチップを5€と多めに置いてきました。

着いた日は広い駐車場に小型のクラッシクカーがずらりと並んでいたのですが、修道院の見学から戻ってきたら消えていました。なにか大会か愛好者の集まりがあって昼食をここでしたのでしょう。街のはずれなのでレンタカーで旅されるときも便利かと思います。
by alice (2010-10-17 20:39) 

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