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2010年秋の旅 8 (クリュニー~パレ・ル・モニアル) [2010秋仏のブルゴーニュからロアールのロマネス]

6/27(月) Cluny12:00(バス)→Paray le Monial13:00頃

パライユ・ル・モニアル  2泊    Hotel de la Basilique 1泊57€(朝食含)

クリュニーの宿の建物はかなり古い石造ですが、蔦が絡まり風格があります。緑の中庭も綺麗です。何よりも従業員さんたちが仲良く楽しそうに働いているのが、素晴らしいと思いました。

ようやく朝になりました。部屋の窓から中庭の眺め。

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朝ご飯のあと,中庭にいた猫ちゃんと遊びました。とても人懐っこくて、「オニバ おいで」と言うと部屋の入り口までついてきましたが、遠慮?してなかには入ってきませんでした。

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パレ・ル・モニアルまでのバスは12:00発なので11時までホテルでゆっくり過ごし、荷物を引いて出発、徒歩10分くらいでバス停に到着。町はずれのこの周辺にはセジュールクリニューという簡易宿泊所があり、やや荒廃した雰囲気が漂っていて少し不安でした。ちょうどお昼どきなので人がたまに通るのですが、怪しげな男(勝手にそう思うだけかも)だと、びびってしまいました。

時間ピッタリにマコンからのバスがきて、乗客1人が降りてしまいますと、私独りだけ。料金はほぼ1時間走って1.5ユーロと安い!シャルロー牛で良く知られている白っぽい茶色の肉牛がのんびり草を食んでいる放牧風景が続きます。北海道は白黒模様のホルスタインが多いので珍しく眺めました。

ホテルまで歩いて数分の郵便局前で降車。バジリカホテルの名前通りパラ・レ・モニアル大聖堂のごく近くです。☆☆ですがまあまあのレストランも併設していて、部屋も広くバスタブつきです。しかしクリニューを出るころから気温が下がってきて、時折雨も降ってきました。この寒いのに(10度以下)まだ9月だから、暖房はつけないというのです。へ~2☆なんかに泊まるんじゃなかったと後悔してももう遅い・・・。

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気を取り直して、昼食のためレストランへ。エスカルゴの前菜とシャルロー牛のグリルのハーフを頼みました。お給仕の感じの良い青年が、1ヶ月レールパスを使って日本周遊をしたことがあるそう。札幌で食べたラーメンと魚介類が美味しかったと思い出話。

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ア・ラ・カルトで2皿、マコネの赤、水、コーヒー 35€

ワインも飲んで、ようやく体も温まりました。しかし、またここで難題発生。タクシーを頼みましたが、ヌイイ・アンドンジョンの教会で30分も待てないというのです。他のタクシーも空振りなので、なんとかなるだろう~と無謀にも出発。確かになんとかはなったのですが、かなり厳しいことになってしまいました。

Eglise de Neuilly-en-Donjonはパラ・レ・モニアルから30キロの小さな村の中心の小高い処に民家に囲まれて建っています。扉口だけが見どころと言って良い小さな単廊式の教会です。ここに到着したのは4:00頃でした。予約があり、迎えは2時間後になるというのです。ここにはタクシーはなさそうですが、教会の前にバール・レストランの看板も見えたので、18:00ね!と念押しして降車。時折冷たい雨がしとしと降るなか、 長年観たいと思っていたタンパンを鑑賞、撮影。写真で見た黒ずんで古い感じはなく、洗って綺麗すぎるくらいピカピカです。

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↓ タンパンにはマギの礼拝と黙示録のシンボルが共存

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↓ リンテル(まぐさ石)の左隅はアダムとイヴ

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↓ 右にキリストと12使徒の食事風景が展開。最後の晩餐かと思いますが、シモン家での夕食でしょう。テーブルの下でマグダラのマリアがキリストの足を香油を染ませた髪の毛で拭っていますから。

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さて中を入ろうとしましたが、扉が閉まっています。毎日オープンとHPには書いてあったのに・・・夕方になり、ますます寒くなってきました。ところがバールも鍵がしまっています。1時間半も外では待てませんからせめて教会に入らなくてはと、役場へ。200mほど離れたところがここの村役場。オフィスには女性がひとり。電話を管理人にしてくれて、すぐ開けてくれるとのこと。オフィスは当然暖かいので、ここで時間を潰したかったのですが・・・教会はオープンしましたよと言って忙しそうなので、仕方なくとぼとぼと戻りました。

予想どおり内部に見るべきものはなにもありません。椅子に座っていても寒さがこたえて、歩き回ったり、蝋燭を灯してみたり・・・トイレも我慢してひたすら待ちました。

ようやく5分前にタクシーが迎えに来てくれました。来た時の狡そうなおじさんとは違った優しい感じの少し若いおじさん。握手して来た大きな手が温かくてほっとしました。レストランも閉まっていて寒かったと言うと、びっくりして同情の面持ちです。明日のドライブはこの人が良いと思い、ブリオネツアーを一日貸切で頼んで見ると160ユーロで行ってくれると言います。安すぎるけれど、本当かな?

寒い上に、緊張と不安が重なって胃がまるで凍えたように固くなってしまいました。部屋についても苦しいので、熱いお湯をもらって、胃に少しずつ流し込み、やや状態がよくなってからカップラーメンをこれもゆっくり少しずつ食べて、ようやく人心地がつきました。熱めのバスタブに浸かって即ベットに入り、カーディガン、靴下、ストールを肩にかけて漸く寒さがやわらぎ、眠りに入りました。こんな辛い目に遭うなんて・・・とやや後悔しつつ。

しかし、夜中に何度も寒さで目覚め熟睡できませんでした。風邪を引かなかったのは奇跡でした。もしかして膀胱炎のクスリ(抗生物質)が風邪にも効いたのかもしれませんね。


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