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2010年秋の旅 11(ヌヴェール~ブールジュへ) [2010秋仏のブルゴーニュからロアールのロマネス]

9/30(木)  Nevers10:35(train)→La Charite s/Loire10:55...14:13→Nevers14:43...16:43→Bourges17:22

Bourges    Bestwestern hotel D'Angleme 2泊  107€(朝食含)


ヌヴェールの宿での朝食、特に大好きなオレンジの生ジュースをしっかり2杯も飲みました。10時にチェックアウトして、荷物をホテルに預けヌヴェール駅へ。

今日の予定を組むのは難儀でした。ヌヴェール~ラシャリテを往復し、ブールジュまでの列車移動が、本数が少ないため無駄が多いのです。でも、これも個人旅行の宿命なので、致し方ありません。本日のロマネスク巡りはラ・シャリテ・シュル・ロワール修道院一箇所に絞ることとなりました。それだけの価値のある素晴らしい聖堂でしたから満足でしたが・・・。

20分でラ・シャリテ駅に到着。Google Earthで探索した地図を持っていますから、行くのは簡単です。徒歩で10分くらいです。朝からほんの小雨程度ですが、たまに降るくらいのなか、後陣の方の古い遺構の残るところから修道院の敷地に入っていきました。

La Charite s/Loire ラ・シャリテ・シュル・ロワール修道院  クリュニー修道院によって巡礼路に設置され12世紀の中頃に完成。クリュニーに次ぐ規模の大修道院でしたが、百年戦争や火災の被害で荒廃。その1559年の火災でひとつの塔と身廊の前半を失い、現在もそれが欠けた状態。

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後世の多分17世紀の回廊は大改修中。その横を行くと民家が並んでいます。写真右の建物下のトンネルを抜けますと、すぐ左に失われた北側廊の扉口が聳えています。

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↓ 北鐘塔(多弁形アーチが並び優雅)

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↓ 北側廊扉口タンパンは中央マンドーラに昇天のキリスト(横向きは珍しい)、右にマンドーラを支える聖母マリア。リンテルに聖母の物語(左から受胎告知、ご訪問、降誕、羊飼いへのお告げ)。上部に見える黒い団子状ものは鳥の巣?

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ここを入ると現在は中庭のような空間になっていて、左に(i)があります。まっすぐ進み残る教会堂に入っていきます。ブルゴーニュの西に残るクリニュー派として、権勢を誇った大修道院の面影は充分です。半円アーチ、多弁アーチ、半尖頭アーチと多彩な、そしてロマネスク様式の集大成的な空間が広がっています。

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↓ 右翼廊にメリメが19世紀前半に発見したと言う今は失われてしまった南扉口のタンパンが飾られています。完成度の高い、ロマネスク後期の傑作。タンパンは「キリストの変容」リンテルに「マギの礼拝」「神殿奉献」。

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北鐘塔側とアーチで繋がった15世紀?の建物のLa poule noire黒い鶏という名前のレストランでランチムニュからサラダと林檎のアイスクリームのシンプルな食事を選び、このお店の甘えん坊の子犬を見ながら、iPadしながら・・・観察。何をって?私のほかは4~50代の2組の男性ペアのみ・・・フランスは多いですね。ペアの片方は奥さん役なので、なんとなくなよっとしていて女っぽく見えます。

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さて、ヌヴェールに戻りました。ブールジュ行きの列車まで2時間もあります。クリュニーのホテルの鍵を送りに郵便局へ。駅から数分の距離の大きな広場の近くの大きな郵便局。沢山の種類の封筒やダンボールが並んでいて、迷うばかり・・・受付の女性が親切で、中身は鍵で急いで欲しいというと明日の朝届くという速達書留にしてくれました。費用をきいてびっくり!22ユーロ。クリュニューの宿はどうやら私にとって凶であったようです。後日談ですが、Booking.comのホテルのユーザーのコメント欄に私のあとにあの部屋に泊まったペアが鍵がなくて困ったとあって・・・「すみませんでした」とパソコンに向かって頭を下げそうになりました。

ホテルで荷物を受け取り,夕方の列車でブールジュへ。駅からはタクシーで、ホテルにチェックイン。駅からは遠いのですが、旧市街の裏通り、静かで大聖堂から徒歩3分くらい。ベストウエスタングループのなかではトップクラスでしょう。部屋もホスピタリテイも申し分なしでした。惜しいことはレストランが付いていません。ただ近所にはレストランも多いエリアですから、問題はありません。またフランスのホテルには珍しく部屋代に朝食が含まれていて、リーズナブル。無線LANも接続簡単で良好。

↓ ホテル

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ゆっくり洗濯と休息のあと、勧められたブルーツアーという夜の街歩きは1時間半というので不参加し、夕食へ。ホテルの紹介で魚介の美味しいレストランへ。カテドラルの側だったので、ライトアップされた大聖堂を観ながら食事をしました。前菜に海老や貝の盛り合わせ。主菜はスズキや赤魚のグリル。やはり魚のほうが胃にやさしく納まります。内陸の割りに新鮮な魚介類をいただけて、美味でした。昼も軽く済ませていましたから、お腹の調子もばっちり。ヴァル・ド・ロアールのロゼ(ハーフボトル)。

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旅も後半に入りました。少しずつ気温も上がってきて、明日は晴れそうです。

 



     


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