SSブログ

2010年秋の旅 12(ブールジュ) [2010秋仏のブルゴーニュからロアールのロマネス]

10/1(金) Bourges12:19→St-Amand-Montrond-Oval13:04/16:33→Bourges17:23

ブールジュのホテルは朝食はブッフェ式ですが、品数も多く美味しかったです。長旅での汚れ物も自分で洗えないものは朝クリーニングに出して、夕方出来上がりました。

久しぶりに朝から青空が広がり、気温も徐々に上がってきました。サン・タマン・モンロンへの列車の時間まで、午前中は大聖堂の見学をしました。世界遺産だけあって見所が多く、私が予定していた見学時間を軽くオーバーしたため、博物館はパスしました。

↓ 隣接の公園からのBourgesブールジュ/St. Etienneサン・テティエンヌ大聖堂の眺め

ブールジュはベリー地方の首都であり、8世紀には大司教座が置かれました。12世紀末にそれまでのロマネスクの大聖堂が消失し、ゴシックで再建され13世紀に完成。南北の扉口にそれまでのロマネスクのものを移築。

P1020568.JPG

↓ 西正面にずらりと並ぶゴシックの5扉口は壮観!(一部工事中)私のカメラではファサード全体を写せません。

P1020548.JPG

P1020550.JPG

↓ 内部は5廊式

P1020553.JPG

↓ 内陣を飾るステンドグラスは13世紀前半。ステンドグラスにはあまり興味のない私ですが、ここのは別格、保存状態も良く素晴らしい!

P1020556.JPG

↓ そして、何か予感が・・・的中しました。 昨年ラ・ランド・フロンサックで見たタンパン彫刻と同じ主題の「聖ヨハネの幻視のキリスト」を発見!でも聖ヨハネは何処?

P1020557.JPG

↓ 北扉口(12世紀後半) タンパン中央に聖母子、右に受胎告知とご訪問、左はマギの礼拝

P1020559.JPG

P1020560.JPG

↓ 南扉口(12世紀後半) タンパンに「荘厳のキリスト」4福音書記者のシンボル。リンテルに十二使徒。側柱に旧約の諸人物。

P1020563.JPG

P1020564.JPG

 P1020566.JPG

ここのクリプト(11世紀)は自由に見学できません。教会内の(i)の窓口で尋ねましたら、次回のガイドツアーは11:15からで、所要時間1時間半とのことで、諦めました。教会の外にも(i)が在り、ここで駅までのバスの乗り場と時間を調べてもらい、近くの広場のバス停から時間通りにやってきたバスで駅へ。

駅構内で昼食用のサンドイッチを買い、車内ランチ。列車は1両編成で、ローカルでも観光路線用なのでしょうか、新しく綺麗な車両です。(往復20.2€)

↓ 途中の駅、遠くにシャトウと教会の塔。

P1020569.JPG

↓ St-Amand-Montrond-Oval駅に到着。駅前にタクシーは止まってませんので、駅の窓口の方に呼んでもらいました。この駅は修道院からもSt-Amand-Montrondの町からも離れた郊外にあります。

P1020571.JPG

St-Amand-MontrondAbbaye de Noirlac  12世紀にシトー派の修道院として建立されました。聖職者の僧と俗人の僧の混じった構成は建物の中でも明確な区分があり、それがここの特徴かと思われます。俗人の僧はいわゆる労働のために修道院に寝起きしていたらしく、祈りも強制されなかったとパンフレットに記されています。時代の移り変わりと共に衰退し、荒れ果てたままになっていましたが、1909年にCher地方が持ち主になり、公共の整備管理によってオリジナルに近い建築に戻されています。小さな集落と野原、近くに深い森も控えている緑に囲まれた素晴らしい環境にあります。フランス国内のシトー派修道院のなかでも有名なところ。

↓ 駅から2,3K走りますと、道路の片側は深い森、もう一方は修道院に繋がる牧草地や林の景色になります。昨日まで(9/30)は昼休みなしだったのですが・・・10/1からは9:45~12:00&13:45~17:00になりました。オープンまで30分以上時間がありましたので、修道院前のカフェ(宿とレストランも兼ねている)でお茶。見学者の方はほとんどマイカーで、列車&タクシーで来たのは私だけ・・・。

P1020573.JPG

P1020575.JPG

↓ 上の写真の右奥の建物がインフォメーション兼ブックショップ兼休憩所。そこで入場料を払い、見取り図をもらって見学します。ここは貯蔵室で、収穫物を売るために必要でした。

P1020576.JPG

↓ ここから鉄の重いドアを開けると回廊です。赤ちゃんを抱いて熱心に撮影中のママ。赤ちゃんも私を見てにっこり笑ってくれて、可愛い!

P1020579.JPG

P1020589.JPG

P1020590.JPG

P1020580.JPG

↓ 教会はラテン十字型、三廊式。

P1020581.JPG

P1020582.JPG

↓ 僧院の休憩室。労働の後手を洗い下級の僧たちはこの部屋で、修道院長の説教(写真右の高いところから)を聴いたり、聖書のルールを教わったり、食事をしたり・・・。

P1020592.JPG

↓ 二階に上がると寝室(個室/聖職者用)が並んでいます。

P1020595.JPG

P1020596.JPG

↓ こちらは労働僧たちの寝室。何か催し物があるらしく音響装置のセット中

P1020598.JPG

↓ 修道院南側は並木や野原が広がっています。

P1020602.JPG

↓ 現代的なオブジェがアクセントを添えています。P1020600.JPG

もとのインフォの建物に戻り休憩。長いすなどもあってリラックスできました。受付の方にタクシーを呼んでもらったのですが、列車には間に合うからと言って、30分も待たされました。何度か痛い目に遭っていますから、今回は特に早めに移動することを心がけてきました。ぎりぎりなのは疲れます~。

ブールジュ駅に戻りましたが、ウィークエンドの夕方とあってタクシーはなかなかやってきません。バス停で待っている人に聞いて、カテドラルの近くまで戻りました。そのバスが遠回りでカテドラルが見えるのに運転手さんがまだですというので結構遠くて、疲れてふらふらしながら宿へ戻りました。外に夕食に出るエネルギーはもう残っていませんでした。部屋に湯沸かし器がついていますので、カップラーメンとビールで済ませ、明日の予定をチェックして就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。