SSブログ

2010年初冬の旅4(那覇~札幌) [日本の旅(その他)]

12/9(木)

 余談ですが、このブログを開設してから今月末でほぼ5年になります。この間日本の旅はほとんどが音楽や歌舞伎などが目的の東京への小旅行ばかりで、ブログに記録したのは海外の旅に付随した部分だけでした。

残念なことに次第に海外に出かける体力もなくなってきています。家人の事情もあり、これからは気楽な国内旅行も楽しんでいきたいと思い、カテゴリーに「日本の旅」を追加しました。

さて、沖縄旅日記に戻りましょう。27年ぶりの那覇は市内中心にモノレールが走り、すっかり近代的な中都市になっていました。高いビルも増えたので、以前のような基地の町のイメージはほとんどありません。夜の国際通りにもアメリカの軍人さんたちの姿はまったく見かけませんでした。

しかし、沖縄本島は今回は那覇だけの観光でしたから、以前ツアーで訪れ同行のおばあさんたちと涙したひめゆりの塔などへは立ち寄りません。その代わりに首里城公園を午前中観光しました。

モノレールで終点の「首里駅」へ。この日が一番暖かく良い天気になりました。モノレールからは徒歩で約15分。時々タクシーの運転手さんから声がかかります。「どこそこへ案内します」から「写真をお撮りします」などなど・・・うるさいほど。ぼんやり歩いてもいられません(怒)

沖縄県立芸術大学の外廊下が吹き抜けの素敵な建物を過ぎると、緑濃い公園。その坂道を登り右に園比屋武御嶽石門(世界遺産)と左に守礼門です。

IMG_1439.jpg

IMG_1434.jpg

守礼門をくぐってから坂道を降りて、玉陵(たまうどぅん)へ。途中のインフォで玉陵への道を尋ねたとき「たまうどん」と言ったら「たまうどぅんね」と・・・日本語にはない「どぅん」の発音、イタリア語みたい「Dunque?ドゥンクエ 」(それで?)って言いそうになりました(笑)

玉陵(世界遺産)は琉球王朝の一族が奉られています。太平洋戦争の空爆で大破しましたが、1974年から3年余りの歳月をかけて修復。入場チケット売り場の地下に資料館があり、私はパスしようとしたのですが、娘が予習をしてからのほうが良いというので見学。

第3代尚真王(在位1477年 - 1526年)が父、尚円王を葬るために建築したものが最初。例外はあるものの第ニ尚氏歴代の王と王妃が洗骨という儀式ののち遺骨が納められました。最後は第20代の尚典氏夫人が1931年に葬られたそうです。外観だけの見学です。

IMG_1437.jpg

もとの守礼門への道に戻り、歓会門を経て

IMG_1440.jpg

龍樋(17世紀?のオリジナル)

IMG_1442.jpg

首里城は14世紀末に創建されましたが、何度かの火災にあいそのつど再建されました。大戦のときには地下に日本軍の司令部があったため、空爆で焼失。1992年に復元されました。前回訪れたときはまだ建っていませんでしたので、楽しみでした。琉球塗の塗りなおしのため工事テントが掛かっていました。内部は一部を除いてカメラ禁止です。

IMG_1444.jpg

IMG_1447.jpg

見学コースの途中で、書院でのさんぴん茶と琉球菓子(300円)で休憩 この鎖之間は薩摩の役人を接待したところだそうです。

IMG_1446.jpg

約2時間の観光を終えてホテルに戻り、預けた荷物を受け取り空港へ。モノレールで10分ほど、日本最南端の駅も通過しました。

空港内で生ビールと八重山揚げ、タコスのランチ。羽田で乗り換えて雪のちらつく札幌に帰ってきました。

お土産は海ぶどう、石垣島食べるラー油、塩ラスク、那覇の塩屋で買った塩いろいろ、紅型の袋など。下の写真は西表島限定品の猫シーサーです。

P1090018.JPG

琉球王国の歴史については割愛させていただきますが、大戦での激戦地となった悲劇はいまなお記憶に新しく、また北海道からの出兵、戦死された方も他県に比べて多かったのです。基地問題もあり、大きな犠牲を強いられている沖縄の皆さんには本当に申し訳ないです。せめて観光をして、沖縄独自の文化に触れ、青い海を眺め、琉球料理を食し、お金を落としましょうね。

日本列島の北と南・・・今朝の新聞でも就職率が北海道と沖縄が下位を占め、年収ベースでも経済的には恵まれているとはいえません。お互いに魅力ある観光地として、食料供給地として発展できたらと願っています。

 


nice!(0)  コメント(7) 

nice! 0

コメント 7

alice

Kametaroさま

パリかバルセロナで、ご一緒できそうなのですね~♪

早速、メールさせていただきます。
by alice (2011-01-03 20:20) 

レイネ

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
上記kametaroさんのコメントで興味をそそれれ、旅行計画拝見しました。2月にヨーロッパ旅行のご予定なんですね。でもテネリフェというのが通!避寒地としてヨーロッパ中のお年寄りから若い人まで人気のカナリー諸島ですが、そこの音楽祭なんて、なかなか日本から来られる人は少ないのでは?
しっかり、ミンコさんとフォン・オッターというご贔屓コンビなんですね。
バルセロナの『アンナ・ボレーナ』は、皆様が遠征計画してらっしゃる例のあれでしょうか。いいなあ。。。
by レイネ (2011-01-03 20:58) 

alice

Kametaroさま

先ほど連絡させていただきました。
個人のメルアドが入っていますので、コメントは消去させていただきました。

by alice (2011-01-03 23:06) 

alice

レイネさま

今年もよろしくお願いします。

2月の旅行計画、いつもより遅く出来上がったのは、悩んだ末でした。初めはミンコを1月末のザルツでと考えたのですが、オッターも一緒ですし、カナリア諸島のほうが暖かいしということで・・・。

カナリア音楽祭、数年前?オペラ仲間たちがフローレスの追っかけで行かれたことがあって、いつかは私も~と狙ってました。まさかミンコとオッターが出るとは・・・自粛もなんのその(笑)

バルセロナの『アンナ・ボレーナ』、デヴィーアがキャンセルになりました。
by alice (2011-01-03 23:22) 

kametaro07

消去ありがとうございます。
>バルセロナの『アンナ・ボレーナ』、デヴィーアがキャンセル
全く気づいておらず、頭の中がグルグルしております^^;
ご連絡して良かったです。
ずっと気づかずにいたことでしょう。
by kametaro07 (2011-01-04 14:21) 

kikuko

日本でもaliceさんの後追いをすることに! 孫娘の受験が終わったら、沖縄行きの計画を立てますが、首里はたいへん参考になりました。見所が多いので、絞り込むのが難行です。
by kikuko (2011-01-17 13:17) 

alice

Kikukoさま

お孫さんとの3月の沖縄、お楽しみですね~。東京で生まれ育った十代の方たちが地方を旅するのは、また私どもとは違った感動があると思います。

今年の冬はあちこちで大雪ですね。こちらは毎年のことで慣れていますが、一晩で30センチも降ると、つくづくマンションに越してきて良かったと思います。
by alice (2011-01-18 12:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。