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2011年冬の旅(3) パリ [2011冬カナリア諸島からカタルーニャの旅]

2/10(木)

 昨日のホテルのプアな朝食に懲りて、以前も行ったことの在るシェリー館の向かいのカフェへ。

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パン(クロワッサン)、オレンジジュース、コーヒーのシンプルな朝ごはんは6€弱。ここで新聞を読みながら朝食をとる人が多いので、私もパリに住んでいる気持ちになったりします。ビタミン補給のため写真左に見える八百屋で果物(みかん)を買って宿に戻りました。

昨日と同じバスに乗ってオデオンで降り、今夜のキーリンサイドのチケットを受け取るためFnacへ。カウンターでパスポートの提示が必要と言われ、宿のセーフティボックスに置いてきたので、慌てました。以前リールでも同様なことがあったのを思い出しました。私って学習しない人です。ネットで予約時に引き落としに使ったクレジットカードで、なんとか発券してもらいました。

オデオンから地下鉄でコンコルド広場に行き、オランジェリー美術館へ。ここは3回目、新装なってから初めての訪問でしたが、内部は新築?と思うほどがらっと変わっていました。地上階がモネの睡蓮の部屋2つ、地下にその他のコレクションが展示されています。

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大画面のモネの「睡蓮」の連作のなかではひとつだけお気に入りの絵画があります。この作品の真ん中に立つと柳の木がそよぎ、さわさわと風の音、湖面が漣のように揺れ、朝の木漏れ日が淡くきらめきます。小作品では得られない臨場感があります。モネが晩年暮らし、一群の睡蓮などを描いたジベルニーには17年前の5月初一人旅のとき訪れました。サーモンピンクの壁にグリーンの鎧戸の館、庭の咲き乱れた花々なども美しく、心に残る風景でした。

↓ モネ「 Le Matin 朝」の部分(1916~26)

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↓ アンリ・ルソー「La Noce 婚礼」(1905)

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↓ ルノワール「Jeunes Filles au Piano ピアノに寄る二人の娘」(1892)

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他にもドラン、セザンヌ、マティスなどを観賞して外に出ましたら、ポツリと雨が落ちてきました。このときは傘も必要でないくらいでしたが・・・。

いつの間にできたのでしょう?大観覧車のあるコンコルド広場↓

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サンポールのメトロを上がってくると、今度は土砂振りの雨に変わっていました。朝の天気予報では晴れだったのにぃ~。うっかり信じて傘を持ってこなかったので大慌て。日本のように100円ショップもないですし・・・。

近くの何度か行ったことのあるブルゴーニュ料理のレストランへ駆け込みました。ここAu Bourguignon du Maraisは結構人気があり、予約無しだとダメな時もあるのですが、こんな天候のせいでしょうか入り口近くのテーブルが空いていました。

前菜に久し振りのエスカルゴ、主菜にシーバスのグリル野菜添え、あまり濃厚ではないフレンチで美味。このときは食欲旺盛でデザートもいただきました。

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ところが、ホテルに戻り仮眠中に異変が・・・胃が石のように硬く、その重苦しさで目が覚めました。これほど酷く胃と腸が反乱を起こすのはかって経験のないほどでした。今までの旅でも何度か下痢や発熱はしたのですが、胃がやられるとは・・・しかも今夜は3時間後にオルセー美術館のオーディオ・ルームで多分間近でキーンリーサイドが聴けるというのに・・・いや、それどころか我慢できなければ救急車を呼ばなければなりません。恐怖~!!!そうなると明日のテネルフェ行も危うくなります。キーンリーサイドは無理と諦め、苦痛に耐えた数時間・・・。

そして、キーンリーサイドのコンサートが終ったころに胃と腸は空っぽになり、ようやく痛みからも解放されました。よろよろしながらお風呂にも入って、眠ることが出来ました。なんとかテネルフェまで辿り着けそう~いや辿り着くんだ!と夢うつつで決意する健気な(笑)私。

↓ 幻に終わったキーンリーサイド(この夜のオルセーでの写真 ファンのHPから)

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