2011年冬の旅(11) タラゴナ~フィゲラス [2011冬カナリア諸島からカタルーニャの旅]
2/18(金) タラゴナ→サン・サルバドール→アルベントレイ→ガラッフ→フィゲラス
フィゲラス/ ホテル・プレジデント2泊
昨日に続いてバスの出発は9:00です。昼食が遅いので朝食は時間をかけてたっぷりいただきました。とはいえ、まだマイストマックが暴れださないようにと控えめですが・・・。今日も朝から春らしい陽光が降り注ぐ気持ちの良い日。40分ほどでタラゴナの西のサン・サルバドールに到着。海岸沿いの静かな町にカタルーニャの誇るチェロリストのパブロ・カザルス、カタルーニャ語でPau Casals(パウ・カザルス)のミュージアムがあります。10:00からオープンですが、私たちを見て15分前に開けてくれました。昨日のレウスといい、カタルーニャの人たちは親切です。
ここサン・サルバトールはカザルスの生地アルベンドレイにも近く、1909年に建てられた別荘(ヴィラ・カザルス)がミュージアムになっています。演奏シーズンが終了するとここで家族や友人とバカンスを過ごしました。ショップで記念にCD(バッハの無伴奏)を購入しました。
↓ 青い海に映える白亜の建物
↓ 海が目の前に広がるサンルーム
↓ 庭園
↓ ミュージアムの前の小公園のカザルスの銅像の前で
この後はカザルスの生地アルベンドレイへ。ここは先ほどの海辺の保養地と違って賑やかな町です。カザルスの生家を見学しました。小さな家ですが私たちが入ると案内の女性は入り口に鍵をかけ、専用ガイドをしてくれてまたまた感謝!小さくても当時としては一般的な家だったと思います。居間、台所、寝室そして最上階には鶏小屋がありました。
↓ 生家の前の案内板には日本語も
自由時間になり、バルでコーヒーを飲んだり、教会に入ったり散策したり。
↓ オレンジ色の壁にバルコニーと人物の騙し画
↓ 5歳で聖歌隊に入りオルガンを弾いた教会の前にカザルス父子の銅像がありました。
午前中はカザルス詣でとなりました。再びバスに乗り海岸線の高速道路を走り、ガラッフへ。昼食をとるために寄りました。ここはガウディが酒倉を改造した建物がレストランになっています。
↓ アーチを抜けた左がレストランの入り口
屋根の奥に見える煙筒?はガウディのオリジナルだそうです。
↓ 上の写真の三角屋根のベランダからの眺め
↓ レストランの前のディスプレイ・・・長ネギが~
↓ 薪で焼く長葱がここの名物なのです。別棟で焼いているところをみせてもらいました。
↓ 自分で作るパン・コン・トマテ・・・まずにんにくをパンにこすりつけ、トマトもぐちゃぐちゃこすりつけ、そのうえに味付けされたマッシュルームをのせて出来上がり!こんな美味しいパン・コン・トマテは初めてですが、手が濡れテッシュでは間に合わないくらい汚れました。
次はあの長葱のグリル(カルソット)です。大きなお皿に一人15本!食べ方は焦げた表側を剥いて白い中身を長いまま大きな口を開けて豪快にむしゃむしゃ。全員が15本を難なく平らげました。甘味があってとても美味しかったです。
↓ 86歳の方も奮闘中。 とてもお元気なうえに良い方で大好き(笑)、かなり一緒に行動していましたね。
↓ バーベキューグリル
↓ デザートはクレーマ・カタラナ
建物も素敵、料理も良しの満足ランチが終わり、一路フィゲラスへ。
↓ 海岸線に点在する白い港町の風景 バスから写しました。今頃札幌は真冬で雪景色です。
途中バルセロナ郊外の高速道路が週末のため渋滞しましたので、フィゲラスには暗くなって到着しました。
初めに入った部屋は洗面所の水が出なくて、次の部屋は鍵が壊れていて、3度目でようやく落ち着きました。ここのWi-fiは1時間無料。家にメールとMIXIのつぶやきなどでタイムオーバー。
↓ 夕食はホテルのレストランで、8時半スタート、華やかなテーブルセッティング。総勢13名の円卓晩餐。ランチで長葱を食べ過ぎて、お料理を随分残してしまいました。
↓ お魚の前菜
↓ コシード(牛肉の煮込み)
食事の後はこのホテルの2階のダリ・グッツのコレクションを見学。ホテルの経営者(ダリの友人だったそうです)が集めたり自分で作ったものも。クラシックカー、ダリの写真など。
↓ ダリの髭をつけて
↓ お部屋はドアを開けると白いギリシア彫像が立っていて、正直気味が悪い・・・。
↓ 右のドアは洗面所
壁全体が真っ赤に塗られた部屋もあったようで、それに比べるとまだましかなと思いながら就寝。
バルセロナに友達がいる知人から、ご当地の長ネギの美味しさは聞いていましたが、一人15本とは!ホワイトアスパラみたいな感じで食べるのかしら。コスタ・ブラーバはオランダ人にとって伊豆みたいな感じのポピュラーなヴァカンス地なので、このあたり、子供が小さい頃は夏休みに何度か行きました。でも冬の味覚の長ネギは賞味したことがないんです。再来年はマレーナ様がリセウに登場するので、冬だったら長ネギが食べられるかも、と楽しみにしてます。
クレマ・カタランは、クレム・ブリュレをもう少し濃くしたような感じですよね。浅い陶器の型と鉄でじゅっと焦げ目をつける道具を昔買って、いまでも時々使います。
翌日、カダケスのダリ美術館に行かれたんでしょうか?日本からのツアーは食事内容がいいし、カゼレスの家なんてマイナーな所も外さないのが、さすがですね。
by レイネ (2011-03-21 04:00)
レイネさま
あの長葱は日本のものとは違うのでしょうね。例え同じものがあったとしても薪で焼くことは出来ないので、一生で一度の葱グルメだったと思います。
バルセロナの街中で長葱をこんなふうに食べているのを見かけたことはないのですが、現地ガイドさんの話では葱のことは訊き忘れましたが、何とか言う茸がその秋の一時期だけ郊外のレストランで焼いたものを食べることが出来るそうです。市内ではそういう料理は禁止されているとか。
ダリ美術館のことは翌日の日記をご覧くださいませ。
by alice (2011-03-21 16:54)