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2011年冬の旅(14) バルセロナ [2011冬カナリア諸島からカタルーニャの旅]

2/21(月) バルセロナ・サンツ駅10:00→サラゴサ11:47/15:49→バルセロナ・サンツ駅17:22

ホテルの豪華な朝食を済ませ、徒歩で10分の地下鉄オスピタル・クリニク駅へ。ここから2つ目がサンツ駅です。

↓ オスピタル・クリニクHopital Clinic駅 。背景は広い敷地に素敵な建物が並ぶ工業大学。

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今日はツアーから離れ独りで、バルセロナの北西のサラゴサZaragozaまで行ってきました。時間節約のためAVEに乗り1時間半~2時間。料金は日本の新幹線並みに高額です。体調次第では諦めることも考えたために、前割りNETのチケットを用意しなかったので後悔・・・片道60€!時間があれば帰りはバスでもと思い片道だけカードで購入。リェイダLleidaを通過、カタルーニャから内陸は赤い土のイベリアの荒野が続きます。車内はビジネス客が多く、テレビドラマ?の放映もありました。

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サラゴサ駅ホームを上がって行きますと、正面に(i)があります。立派な市内地図をもらい市内までのバスのことも親切に教えていただきました。駅前のバス(NO.34)に乗り、旧市街の大きな市場Mercado近くのバス停で降車。市場を通り抜け、細い路地を適当にぶらぶら歩いて行きました。目指すはピラール教会です。数分も歩かないうちに、大きなピラール教会とその周りの広場が正面に現れました。

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↓ 左方向にLa Zudaの塔&San Juan教会

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↓ 右方向にはLa Saoと呼ばれるカテドラル。手前にゴヤの銅像。

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そのゴヤの天井画を見るためにサラゴサまで来たのですからと、早速ピラール教会に入りました。大きな堂内を仰ぎながら歩きましたが・・・最初は見つかりません。そのうち、中央礼拝室の左側廊の壁に天井画の習作(油彩スケッチ)があることに気がついて、それを鑑賞。そしてなにげなく上を仰ぎますと、中央のドームまで28m高さという窮蓋天井に描かれたフレスコを発見。カメラは禁止。絵葉書もありません。堂内から入れる教会の付属美術館は月曜日で閉まっていました。

「天使たちによる神の御名の礼賛」(1772)フレスコ700×1500 ↓ NETから拝借した写真は一部分です。

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ゴヤは1746年にサラゴサから50Kの寒村に生まれ、ここサラゴサで絵の修業をしました。義兄がかなり画壇で力を持っていたため、この教会での仕事を得て出世作になりました。堀田善衛『ゴヤ』を読んで、このあたりの出世欲の塊のようなゴヤとこの晴れやかで美しい天井画と・・・。このあたりの通俗的なゴヤから黒い絵シリーズや反戦画を描いた真に天才と呼べるまでの変遷・・・興味深い画家です。他にはカルトゥジオ会アウラ・ディ修道院にもゴヤの大作「聖母の生涯」(1774)があるようですが、普段は観られません。(毎月最後の土曜日の予約制)

ピラール教会は一部ロマネスク様式も残っているようですが、確認しないまま、隣接のカテドラルへ。ここの入り口がわからないので、ぐるぐる回っているうちに目的の後陣を発見。

↓ 下がロマネスク、上がゴシック様式にムデハル様式の美しき三重奏。

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↓ 素朴なロマネスクも健気に映り

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↓ 後塵右の壁(北側面)にはムデハル様式の見事なタイル装飾

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カテドラルの一部とはいえ予想以上の素晴らしさに溜息つきながら眺めていましたら、「こんには!」と日本語が・・・結婚してサラゴサに住んでいらっしゃる女性のかたでした。バルセロナとマドリッドのほぼ中間にある立地といい、歴史のある趣きや名所など素晴らしいところですね~などお話して、ランチはどこがお勧め?とついでに伺いました。ご家族がお待ちのようで、ランチご一緒したいけれどと残念そうに去っていかれました。教会は月曜日がお休みで、内部は見学できませんでした。

お勧めのタパスバルへ。タパスやピンチョスの並んだケースのほうが量も適当なので、指差しで注文すると、テーブルまで運んでくれました。地元の人のお勧めだけあって、とても美味しかったです。

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↓ カプチーノに花の模様、林檎のパイもぺろり。

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↓ 途中の店のショーウィンドウに飾られていたアラゴンの民族衣装の人形。とても可愛いクリスマスの陶器人形たち。赤ちゃんイエスがわが孫に似ていて(笑)一目ぼれ!でも、店に入ろうとしたらクローズ、昼休みが長いのです。がっかり。

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元の市場近くのバス停に戻って駅へ。まだ時間があるので、駅構内のバス案内所に行ってみましたが、料金はAVEの1/3と安いものの、出発までかなり待ち時間があり、走行時間も長くツアーの夕食の集合に間に合いません。諦めてRENFEの窓口へ。ところがここで問題が・・・カードでの購入はパスポートが要るというのです。あいにくパスポートは添乗員さんに預けてあります。サンツ駅では問題なかったのにといっても駄目の一点張り・・・お財布の現金は足りないし、とても焦りました。幸いなことに窓口の近くにATMがあり、キャッシングで無事お金をゲットできました。帰りの列車はバルセロナまで直行でした。バルセロナに近くなると彼方にモンセラートが見えてきました。

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夕食はホテル近くのレストランで。

ピカピカ(7種類のタパス)、イベリコ豚、チョコレートケーキなど、味、雰囲気とも普通。

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さて、明日はこのツアー最後の日です。メインイベントが控えていますので早めに就寝。

 

 

 

 

 

 


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コメント 6

わに子

手記、楽しく拝見しています。

ATMあってよかったですね。
パスポート、スペインではカード購入の時いるんですよね~。
なので、私も面倒なので極力現金にしています。

by わに子 (2011-03-26 04:04) 

alice

同じRENFEの窓口でもカタルーニャに比べるとやはりアラゴンは頑固なんだ~と決め付けてしまいました。

あのATMもスペイン語しかなくて、ウッソ~!と言いながら勘でやっちゃいました。窮すれば通ず&経験が物を言った場面でした(あはは)。でもあの時は冷や汗たらり。

カード頼りな暮らしが身について、時々お財布の中身を良く確かめないで、外出することがあり、旅先でもたまにこういう失敗をしてしまいます。
by alice (2011-03-26 13:58) 

はるる

 いつも、興味深く拝見しています。
ひさしぶりに来させていただくと、トップにカラクリ湖の写真。alice様は欧州ロマネスク派と思いきやシルクロード秘境系も。ずいぶん前、カラクリ湖あたりを旅したころを思い出したのでした。旦那様との旅だったのですね♪

 素敵な旅を続けられておられますね。なかなか訪ねていけそうもないところまで足を運ばれ、教会や修道院の細かい部分の写真を見せていただけありがたいです。
 今回MDLG御一行と至近距離であられたというのもうらやましい。私もミンコが好きで、先日Parisでサンドリヨンを観ました。まさに大震災の時でして・・・。
 それからもう一つ、そのカナリア諸島での音楽祭、この島は憧れの島でして(自分のメールアドレスにもしてます)、この島で大好きな音楽を聴くというのも夢でして、Alice様の記事にワクワクしました。

 私事ですみませんがいろいろこだわりが重なってコメントしてしまいました。こうして思いを馳せなが読ませていただけること感謝しています。
 これからもよろしくお願いします。

 
by はるる (2011-03-27 09:47) 

次女

ほんとだ、颯くんにそっくり!
お店が閉まっていて、残念。。。
by 次女 (2011-03-27 11:36) 

alice

はるるさま

はじめまして!初コメントありがとうございます。偶然ですがここを開く直前、MIXIの足跡からはるるさんの最新日記を読ませていただいたばかりでした。

Parisのサンドリヨン、多分はるるさんと同日にこの公演をMIXI仲間が何人か観ているはずです。

このブログやMIXIのおかげで、同好の友人仲間が増え嬉しい限りです。こちらこそよろしくお願いいたします。






by alice (2011-03-27 14:49) 

alice

次女殿、今頃はカリブ海かな~船には赤ちゃんを預かるシステム完備だったよね?

この人形のホッペのふくらみ加減が特に似ていてめんこかった(笑)

久しぶりに生誕人形の購買意欲をかきたてられたのですがねぇ。
by alice (2011-03-27 14:58) 

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