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2011年初夏の旅 (2) 東京 [日本の旅(東京)]

6/16(木)

このホテルがお気に入りになったことのひとつは朝ごはんが充実していることです。普段は朝に弱い私はあまり食欲もなく、コーヒー、ヨーグルト、果物くらいで簡単に済ませることが多いのですが、旅にでると一変します。他人様の用意してくれた朝ごはんは欠かさず、モリモリいただきます。

いつも楽天トラベルのサイトから連泊、朝食付きでの割引料金をチェックして予約します。今回はシングル1泊朝食付きで13300円でした。外国からの観光客が激減していますから、通常より2~3000円は安かったのではないでしょうか。

美味しい朝ごはんの後は新橋から地下鉄で竹橋へ。国立近代美術館で「パウル・クレー展」があり、修学旅行の生徒さんたちも大勢で、ウィークディにしては混んでいました。

↓ 東京近代国立美術館は初訪問

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「パウル・クレー おわらないアトリエ」

スイス生まれのPaul Klee(1879~1940)は20世紀を代表する画家の一人です。今回の展覧会は「クレーの作品は物理的にどのように作られたのか」という観点が特徴です。油彩だけではなく水彩、ペン、パステル、膠絵の具を使って、さまざまな工夫を凝らした手法が4つのプロセスに分けられて紹介されています。それらの作品の繊細でかつ大胆な線描、三次元的な絵画の追求、その一途さに心打たれました。また彼自身が撮影した何枚かのアトリエの写真とそこにかけられていた作品の紹介から作風の変遷を知ることも出来ます。

予定していた作品の貸し出しが拒否されたためか大作が少なかったのは残念ですが、クレーが好きな割りに無知でしたから、ここでお勉強させていただきました。優れた企画展に感謝です。

↓ 「破壊の街」1920 /長島美術館(鹿児島)  (チュニジアの旅で色彩開眼した頃の作品)

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↓ 「襲われた場所」1922/ベルン美術館 (円熟期の作品)

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↓ 「花開いて」1934/スイス・ヴィンタートゥール美術館 (晩年の作品)

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↓ 館内のブックショップで購入した本『クレーの旅』新藤 信/平凡社。

<1914年初夏、マルセイユ港からチュニジアへ出航した若き日のクレーが、北アフリカを旅するなかで発見したものは?色と形のハーモニーを奏でるクレー絵画の源泉を探る>との帯書きを見て衝動買い。

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実は2007年にチュニジアに行ったことがあり、その時クレーの色彩開眼の源となったカイラワンにも立ち寄りました。その折にはクレーのチュニジア旅行については簡単な説明書きしか目にしませんでしたので、詳しいことが知りたいと思っていましたので、ラッキー!

↓「カイルアン、門の前で」1914/ストックホルム現代美術館  

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↓ 「カイルアンの眺め」1914/フランツ・マルク美術館

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上記の作品のあるフランツ・マルク美術館で思い出しましたが、マルクやマッケとクレーは「青騎士」グループ時代から親交があったことも知られています。特にマッケはチュニジア旅行も共にした仲でした。フランツ・マルク美術館はケッヘル湖にあり、風光明媚。下のサイトからバーチャルツアーも楽しめますが、行ってみたい~。

http://www.franz-marc-museum.de/english/index.php?seite=home

↓ ついでに、我が家の玄関に飾ってあるクレー「海の風景」1918のポスターです。

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続きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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