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2011年 初夏の旅 (4) 東京~札幌へ帰る [日本の旅(東京)]

6/18(土) 羽田20:30→千歳22:05

ホテルを11時頃チェック・アウト。そのとき荷物の小型キャリーバックを札幌に宅配便で送りました。これで身軽にバックだけで、移動できます。

今日の予定は新国立劇場の「蝶々夫人」をマチネで観て、夜の便で札幌に帰ります。新橋から赤坂見附と新宿3丁目で乗換えのルートで初台へ。途中新宿の伊勢丹に寄るつもりでしたが、買い物をする気分がなぜかおきて来ません。いつもはデパート周りが好きなのですが・・・。ウィンドーショッピングでも疲れるようになって来たのですね。

2時の開演まで2時間もあり、ランチにお蕎麦(写真:メカブ蕎麦セット)を食べたあと、

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コーヒーを飲みながらネットでBさんに紹介された「ユグノー教徒」(ブリュッセルで公演中)の舞台写真をわくわく眺めているうちに、時間が経ちました。

プッチーニ『蝶々夫人』 14:00開演

指揮:イヴ・アベル  演出:栗山 民也  

蝶々夫人:オルガ・グリャコヴァ  ピンカートン:ゾラン・トドロヴィッチ   シャープレス:甲斐 栄次郎  スズキ:大林 智子  ゴロー:高橋 淳   ボンゾ:島村 武男  

奇しくも10年前の6月、METの日本公演とセットでここ新国立劇場で同じ「蝶々夫人」を観ていました。演出は栗山昌良さんのオーソドックスな桜の花の綺麗な舞台でした。今回は中央に緩いカーブの階段と日本家屋(畳と障子)が配置され、階段上には星条旗がはためいています。アメリカと日本の上下関係が現在まで続いていることを示唆したとのことです。イヴ・アベルの指揮もすっきりとしたスタイルだったせいか、全般にイタリア・オペラらしくない物足りなさも感じられました。

蝶々夫人のグリャコヴァはオネーギン、マゼッパ、賭博者とロシア・オペラばかり聴いていたからでしょうか、またこの日はやや不調だったのか声が重く、それに慣れるまで少なからず違和感がありました。2幕の 「ある晴れた日に」から子供との別れのアリアまではさすがの集中力でした。白無垢の内掛け姿、日本の女の中腰での所作も完璧に近く、大変な努力の賜物だと思います。こんなに美しい蝶々さんは滅多に観られないでしょう。ピンカートンを待ちくたびれて、哀しみのあまり一種の狂気に陥っていくことも強調されたこの演出は2005年がプルミエとのことです。

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上のプログラムの表紙は今回の出演者ではありません。グリャコヴァの白無垢の花嫁衣裳に赤い花を髪に挿した姿は忘れがたく瞼に残りました。こんなに美しい蝶々さんは、今後見られないでしょうね。

他のキャストもそれぞれ良い演奏、演技も大げさなところが無く自然で、好感を持ちました。観客はMETの公演と重なりましたし、8割程度の入りでした。

終演は5時近く、地下鉄で新宿乗り換え大江戸線の大門へ。一度地上に出ますが、すぐ浜松町のモノレールがあり、約1時間後に羽田に到着。先に出発する便に振り替えてもらおうとしたのですが、前売28のディスカウントチケットなので、変更できません。それならと、ゆっくり夕食をとることにして、落ち着けるところを探し「キハチ・グリル」へ。

前菜に白アスパラと温泉卵、メインは鮭とキャベツとパスタ、デザート3種のセットに白ワイン(カリフォルニア)

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最後までグルメしてしまいました。ですから必然的に帰宅後の体重計は予想を上回る目盛り。青くなってしまいましたが・・・自業自得ですから(涙)。

さて、観るまでは疑心暗鬼状態のMET公演でしたが、意外にも本場に劣らぬ舞台に接することが出来たので良い旅になりました。(終)

追記:そうこうしているうちに夏のヨーロッパ行きまで1ヶ月を切り、気忙しくなってきました。このブログと併行して、予定表を仕上げ、これから詰めに入ります。

http://homepage3.nifty.com/teruterubouzu-travel/newpage30.html

http://homepage3.nifty.com/teruterubouzu-travel/newpage31.html

 


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レイネ

夏のご旅行スケジュールを拝見しましたが、凄い!の一言です。
フランスでは基本的に電車やバスを乗り継いでの一人旅になるんですよね?結構交通の便の悪いところもご予定に入っているようにお見受けしますので、aliceさんのヴァイタリティに感服です。
車を持っていなかった25年以上前には、ヴェズレー行きのバスがなくてあきらめたり、バスに揺られてオータンに着いたものの夕方で何も見学できなかったり。ラングドックのカタリ派の廃墟やロマネスクの寺院も相当の山奥ですよね。タクシーで行くしかないでしょうね。
それから、ブルゴーニュのトラディショナルな3つ星料理宿も外してないのはさすがです。
オペラやコンサートも沢山ご鑑賞のようで、うらやましいけど、わたしには体力的についていけないかも。。。。
by レイネ (2011-06-26 05:19) 

alice

レイネさま

>フランスでは基本的に電車やバスを乗り継いでの一人旅になるんですよね

まるでパズルを埋めていくような作業で電車やバスのサイトを探し出し、自分の行動がスムーズに行くようにチェックするのですが・・・ラングドックのサン・ギレームはまったくバスがないようなので、タクシーになってしまいます。

カルカッソンヌは初めてなのですが、この周辺も曜日やシーズン(学校が夏休み)によって、バスがまったく使えないときもあり・・・どうなるでしょう。

>ブルゴーニュのトラディショナルな3つ星料理宿も

ソーリューは11年前に行ったとき、ヴェズレー近くの2つ星料理宿に泊まっていたので、今回はこちらにしました。

一人旅だと、疲れたときは気兼ねなく休めるし、予定をを断念したり臨機応変に動けますから・・・でないとこんなスケジュールは組めないと思います。





by alice (2011-06-26 14:13) 

alice

真夏の旅は5年ぶりですが、始めに廻ったブルゴーニュは涼し過ぎて、薄手のコートとマフラーを離せませんでした。南仏のアヴィニヨンからはようやく夏らしくなりました。

けれど、朝晩は気温が20度を超えることなく、突然のように降る雨にも悩まされています。

旅も半ば、今日の海辺への日帰り観光は予想以上のハードさで、かなり疲労してしまいました。それでもコンサート時間には元気になり、モンプリエの音楽祭3日目を終了。明日はナルボンヌに向います~!
by alice (2011-07-28 06:52) 

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