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2011年夏の旅(3) ボーヌ~オータン~ソーリュ [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

7/21(木)ボーヌ11:53→オータン12:40/16:40→ソーリュー17:32

Relais Bernard Loiseau 1泊 255€(朝食別20€)

 朝は7時半に起床。9時近く地下の朝食室で朝御飯。生のオレンジから絞るジュースは好きなだけ飲めて、最高に美味しく。果物やハム類も豊富で、さすがにリッチなプチ・ディジョネです。

↓ オレンジを上から投入するだけでOK。簡単便利なこのマシーンですが、ここでしか見かけなかった。

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お腹いっぱい食べたので、この後は夕食までランチ抜きで済ませました。のんびり部屋で過ごした後11時にチェックアウトし、2泊分の荷物以外はホテルに預けて、雨が降っていたのでタクシーで駅へ。

ボーヌからchagnonまで列車、そしてバスに乗り換えてオータンへ。↓ バスからの眺め

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オータンの駅には荷物預りもありません。2泊と言えども荷物を持って坂を上るのは無理です。そこで困った時のカフェ頼み・・・駅前の竃マークのホテルのカフェで頼んでみました。親切なマダムが奥のプライベートと書かれた部屋に案内してくれて、ここに置いて行って良いわと預かってくれました。本当に助かりました。

カテドラルまで坂道を20分ほど登るとサン・ラザール大聖堂が見えてきました。11年前の春の情景が蘇ってきました。季節の違いでしょうか、以前より華やかな感じがします。

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↓ 教会前のクレープリーも健在でした。

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Cathedrales Saint lazare  名前の由来になっているサン・ラザール(マグダラのマリアの兄弟)の遺骨を10世紀には持っていたオータンの教会としてはヴェズレーとの関係もあり、この名前で巡礼地として売り出すことになりました。1142年に完成した教会は内部の身廊から内陣にかけて残っています。外観はほとんどが15世紀に改造、付加されたもの。玄関部分の塔は19世紀の再建。

↓ 西正面玄関廊、ファサードはすっかり洗浄、修復されて見違えるようです

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↓ 「最後の審判」 中央キリストの左の地獄の空間

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↓ キリストの右は天国へ赴く義人や罪なき子供たち。「ギスレベルトゥスこれを造れり」の銘文(ラテン語)がタンパンとラントーの間に刻まれています。

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↓ ラントー左の天使 義人と罪人とを分けているようです。P1040010.JPG

↓ 最後の刻を知らせる角笛を吹く天使。

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↓ 内部は薄暗い空間。尖頭アーチの大アーケードを持つ三層の壁面。縦溝付きの柱がすっきりした印象。主身廊に面した柱頭には彫刻が刻まれていないのが特色。

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↓ 北扉口

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↓ 「ノアの箱舟」

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↓ 「炉のなかのヘブライ三青年」

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↓ 鐘(楽器)を奏でる人々。担いでる青年の衣装の裾にも鐘が・・・歩くたびにちりんちりん?と音がしたのでしょうね~♪

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↓ 「ノリ・メ・タンゲレ」この彫刻家の衣装の表現の巧みなこと!足を置く枕のような台といい丁寧な仕事ぶりが際立ちます。

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南翼廊の参事室(11年前ここは小さなショップで絵葉書など売っていた)から螺旋階段を上ると、↓展示室

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↓ 「バラムの驢馬」 破壊を受けた穴が痛々しい。西正面の右側柱トップのものはこれのコピーです。右手だけ見える天使は今何処に?

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↓ 「眠るマギへの夢のお告げ」

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↓ 「エジプトへの逃避」

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↓ 「ユダの首吊り」

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↓「三頭の怪鳥」 これも身廊内のものはコピーです

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すでに昼もとうに過ぎていましたが朝御飯をたっぷりいただいたので、お腹も空きません。豪華夕食も待っていますし・・・。ここへ再び訪れることができて幸せな想いで胸がいっぱいでした。あちこち見学と撮影に夢中でした。オータンでは初めて三脚を使用してみました。軽量タイプなので一眼レフには無理とビックカメラの店員さんに言われたのですが、これ以上重い三脚は持参不可能です。脚がやや不安定ながらひっくり返ることもなく、支えながらなんとか使用できました。

↓ いったん外に出てから

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すぐ目の前のロラン美術館へ。ここも再訪なので勝手知ったるなんとやら、ロマネスク彫刻部門にまっしぐら~

↓ 美しき誘惑の「オータンのエヴァ」

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↓ パネルでは「聖母マリアの被昇天?」となっていましたが、「マグダラのマリアの昇天」の説もあります。

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↓ 大聖堂を名残惜しく振り返りながら、坂道を駅まで降りていきました

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荷物を預かってもらったカフェで休憩し、駅前のバス停から↓ミニバスに乗ってソーリュへ。11年前とは逆のコースです。乗客は二人・・・。

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ホテルの近くで降車しました。チェックインのときお部屋はアップグレードしましたとのことで、ラッキー!

↓ 天井の梁など木製、広い玄関間が別にあり

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↓ シャワー室があり

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↓ バルコニーからの眺め

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↓ 夕食をとったレストラン。 7:30の予約でまだ明るく、テーブルも空いていましたが、そのうち満席になりました。一人客は私のほかにシニアの男性がいました。

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↓ まず食前酒とアミューズ。 ムニュは3☆20周年記念コースをオーダーしました。ワインは白と赤を1杯ずつ。お料理はボーヌより値段も倍以上と高いので、当然美味でしたが、ワインはほぼ同じ値段ですが、ボーヌのほうが品揃えも豊富で味も極上でした。

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ほとんど残さずに美味しくいただきましたが・・・↓デザートは半分だけでギブアップ

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↓ 記念撮影

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再訪ながらフランス・ロマネスクの王道とも言えるブルゴーニュの名教会のオータンを訪れ、名料理宿で美酒美食の究極な一日・・・でした。

バロック音楽祭が目当てでボーヌまで来て、オータン、ソーリュー、ヴェズレーの3箇所を素通りすることは出来ません。それでかなりハードなスケジュールになりました。ソーリューに着いたのは夕方になってしまいました。バジリカがクローズする時間も迫っていましたので、明日見学することにしました。
この日は朝夕は雨、昼間は晴れてやや暑いくらいの陽気でした。ブルゴーニュ滞在の数日は20~25度/10~15度と涼しい夏でした。


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レイネ

サン・ラザールの柱頭の彫刻やら、ロワゾーのお食事の写真やらを拝見して満腹感を味わわせていただきました。
ボーヌやディジョンは、南仏やスペインへのルート途上なので何度か泊まったことがありますが、オータンやヴェゼレーとなると、高速道路のルート・ド・ソレイユからかなりはずれるので、どちらも1度しか行ってません。特にオータンは心残りのままです。
ヴェゼレーのレスペランス近くのキャンプ場に泊まった時、レストランの前を通ったら駐車してある車の豪勢なのに圧倒され、うちの車ではここは無理だわ、と思ったことでした。(スペインで、ロザスのエル・ブジの近くに別荘を借りた時も、レストランの前を何度も通ってはため息をつきました)
高級料理宿にお一人で泊まってお食事もなさるaliceさんの勇気に脱帽です。
by レイネ (2011-08-12 02:37) 

レイネ

追伸:朝食のオレンジ・ジュース・マシンは、うちの近くのスーパーに同様の機械が置いてあって、絞りたてをビンに詰めることが出来ます。
写真で見ると朝からワインが飲めるようですが?この内容で20ユーロはとってもお安いですね。
by レイネ (2011-08-12 02:41) 

tina

池田先生の授業でも聞きましたが、オータンはすっかりきれいになりましね。昔はロマネスクという名は知っていても、知識が不十分だったのでじっくり見ていませんでした。
残念ですがもう訪れることはないでしょうね。
うらやましい限りです。
芸術新潮に載っていた「マギたちを訪れる天使」のカードがほしくて、
ブルゴーニュに行くという友達に、買ってきてと頼んだらツアーのお仲間が皆買ってしまい、手に入らなかったとのことで、わざわざ人に頼んで買ってきてくださいました。
その後、その友達も亡くなったのでそのカードが形見になってしまい、毎年クリスマスに飾っています。
この年になると思い出ばかりですね。

冒頭のオレンジジュースを作る機械、同じかどうかわかりませんが以前、ミラノのホテルで見たことがあります。
トマトジュースかと思うほど真っ赤なジュースも懐かしいです。
by tina (2011-08-12 13:12) 

alice

レイネさま、レスペランスもロワゾーも確かに高級車が止まっていますね。あまり見ないようにはしていますが(笑)でも、札幌のうちの近くのフレンチや寿司屋なども運転手さんつきの高級車が止まってますし、その前をスッピンで歩いてるから・・・平気(笑)

オレンジ・ジュース・マシーンが置いてあるスーパーがるのですか~羨ましい。フランスやイタリアでも高級ホテル以外は朝食に生のフルーツ・ジュースを飲めるところは少なくなりました。
by alice (2011-08-12 13:57) 

alice

tinaさま、オータンの西正面扉口、綺麗になり過ぎです。あと数年たつと落ち着くと思いますが・・・。写真も他のところに比べると色が全然違いますでしょ。部分によっては新しいものに見えてしまいます。

教会内部は原則フラッシュは使わないのがエチケットなので、あまり良く撮れません。特にオータンの身廊は暗かったです。

イタリアの赤いオレンジジュース大好き!見つけると必ず飲みます。次はいつイタリアに行けるかしら・・・。
by alice (2011-08-12 14:16) 

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