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2011年夏の旅(4-1) ソーリュー~ヴェズレー [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]

7/22(金)ソーリュー13:00→ヴェズレー13:45(タクシー約90€)

Hotel De La Post&Du Lion D'or 1泊 122€(朝食別12€)

 予定では朝のバスで、スミュール・アン・ノーソワを経由してアヴァヨンそしてヴェズレーに入るつもりでした。しかし昨日はバスの到着が夕方で、教会の見学時間がとれませんでした。それで午前中にバジリカを見学の後、タクシーで直接ヴェズレーに向かうことに変更しました。

ここの朝御飯は期待していたのですが、20€もするのにあまり。。。ボーヌのルセップの方がず~っと美味しいです。がっかり~。昨夜の食べ過ぎ飲みすぎの方も多いのでしょう。広い朝食室は私ひとりでした。

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↓ ホテルの前からバジリカの鐘塔が見えます

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 荷物をまとめて部屋に残し、オープンが10時の教会へ。11年前来たときは閉まっていて入れなかったので、念願のサン・タンドーッシュ見学でした。昨日に続き素晴らしい柱頭彫刻の数々を堪能しました。

Basilique St-Andoche   8世紀創設の修道院が荒廃したのち、跡地に12世紀の初め、ヴェズレーの聖堂より後に再建された教会。百年戦争での破壊があり、改築された部分が大きい。2世紀の殉教聖人アンドーッシュたちを奉っている。

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↓ 広場に面したバジリカの正面。タンパンは後世のもの。

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↓ 内部は三身廊、後陣は18世紀

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↓ 身廊壁面は三層

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↓ 聖堂前の広場は花や野菜の市が店開き

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ここでの見所はオータンの影響を受けたといわれる内部の柱頭彫刻の数々です。テーマも似たものが多いので、お好きな方は前日のオータンと見比べてみてください。

↓「バラムの驢馬」 素朴なオータンのものに比べるとかなりな技巧を駆使しています。空間を埋める植物文様がデコラティブ。その分冠板が角型で統一され、模様があってもシンプル。

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↓ 「キリストの誘惑」

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↓ 「エジプトへの逃避」 空間を埋める木の葉がカールしていますね

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↓ 男女と鳥・・・姦淫の戒めでしょうか?闘鶏のようにも見えますが・・・

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↓ 「ユダの首吊り」

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↓ 「ノリ・メ・タンゲレ」

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↓ 植物文様はオリジナリティがあり、キュートなデザイン。

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↓ 「グロテスクなアカンサス」ゴシックのカーゴイルの先駆け?

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ついでに隣接の美術館Musee municipal Francois-Pomponにも入ってみました。

↓2階の展示室から

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初期キリスト教時代とみられる墓標や中世の豪華な表紙(象牙の浮彫)の↓写本(シャルルマーニュのミサ書)など。ロマネスクのものはほとんどありません。

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 一旦ホテルに戻り、タクシーを頼みましたが、丁度昼休みの時間だったので1時まで待って欲しいというのです。こういうところがやはりフランスらしいと思うところです。タクシーがくるまでお部屋を使えたのは良かったです。

↓ ヴェズレーの遠景

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↓ ヴェズレーの宿は丘の麓にあり、3階の部屋からサントマドレーヌの鐘塔が望めました。

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まだお部屋の準備が出来ていません。荷物を預けて早速坂道を登って教会を目指しました。

↓ 丘の登り口

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遅くなった昼食は途中のパン屋さんでキッシュを買い

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↓ 11年前同じ場所で写真を撮っていますが、違いは人の数が多いだけで変わらない風景です

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↓ 裏の展望台のベンチで、キッシュを食べていると、教会関係の遠足でしょうか?シスターたちが食べたり飲んだり・・・そのうち雨が降り出してきました。

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この後すぐ美術館に入れば良かったのですが、突然の雨に気がせいて教会の方に入ってしまいました。。。それが裏目にでてしまって、大失敗。

Basillique Sainte Marie Madelaine    9世紀中頃に創設されましたが、その後の焼失により11世紀にマグダラの遺骨がもたらされ、一躍有名になリ、サンティアゴ巡礼地の起点にもなり最盛期を迎えました。その後は他の教会と同様の歴史に翻弄されながらも、ここまで生き延びてきました。12世紀初めに建てられた聖堂が基本的に現在も残っています。

↓ ナルテックスのタンパンは補強のため、鉄骨のようなもので支えられています。保存のため必要とは思いながらも、初めてここに立ったときの感動は・・・半減です。

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それでも観ているうちにオータンもソーリュも素晴らしかったけれど、ここのはまた格別と眼もぎらついてきました(笑)今日はキリスト教の祝日なのかしら? かなり大規模な ミサが行われていて、柱頭彫刻の撮影の後半は気兼ねしながら。。。

↓ナルテックスのタンパン「聖霊降臨」図

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↓ 内側アーチを飾る上半身が2つの異邦の民 。円環を細かく見ていると目が回ってきますので、ここは適当に切り上げ

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以前は良く観ていなかった南北扉口タンパンの鑑賞に移ります。

↓ 南口は「キリストの幼児伝」(以前はここからは出入りできなかったのですが)はタンパンの下には木枠で補強し出入り可能になりました。

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↓  この木枠が邪魔ですが、とても気に入った「角笛を持つ天使」

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↓ 北扉口は「キリストの昇天とエマオの巡礼」などのエピソードが刻まれています。

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↓ 南側柱トップの角笛を持つ天使に呼応して、鐘の楽器を担ぐ人?

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広いナルテックスにはまだまだ見所はありますが、それは明日に回し内部に入ります。続く

 

 

 

 

 

 

 


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