2011年夏の旅(4-2) ソーリュー~ヴェズレー [2011夏パリとフランス南西部最後はザルツの旅]
続きです
さて、身廊に入りました。↓ 北側廊から内陣へ
↓ ずらりと並ぶ柱頭彫刻。100もあるそうですが、わくわくする胸の高まりを抑えつつ・・・
ヴェズレーの柱頭彫刻は旧約、新約をはじめ聖者伝やギリシア神話、寓話など多彩な図像で埋められています。ひとつの柱頭に3面が彫られていますから、これをじっくり観察して、写真も構図や明暗など考えて撮るためには数日は滞在する必要があるでしょう。単なるツーリストの私では逆立ちしても鑑賞に堪えうる写真を撮るのは難しいとつくづく感じました。
↓ 「神秘の粉挽き」旧約から新約への転換を題材とした意味深いアレゴリー
↓ 「悪しき金持ちの死」 悪しき金持ちの魂は2匹の悪魔によって引き裂かれていく。寝台の下の金袋に蛇が・・・
↓ 「ダヴィデとゴリアテ」 石が右のゴリアテの額に彫られています
↓ 「4つの風」
↓ 「聖ベネディクトが子供を蘇らせる」 下に包まれているのが子供の亡骸
↓ 「モーゼと金の牛」悪魔の逆立つ髪と表情が怖くも可笑しい
↓ 「Saint Eustaceの回心」シンボリックな図像。暗いところから明るいほうへ進む聖人の描写。翻るマント、角笛、馬、綱の先の小動物、立体的な躍動感が素晴らしい。
聖人伝のなかに同じ主題のものが2つ
↓ ナルテックスにある。「食べ物を分け合う隠修道士聖パウロと聖アントニオ」両方ともパンを等分に分けています。
↓ 北身廊内陣近くの「食べ物を分け合う聖パウロと聖アントニオ」
↓ 「ノアの箱舟」高いところにあるので、構図がゆがんでしまいました。
2時間近くかけて鑑賞し、写真も高いところのも頑張って撮ったのですが・・・体力が限界になりました。ぼーっとなって丘を下りホテルへ帰りました。エレベーターはありませんが。
↓ ホテルの部屋 窓が2箇所あり、明るく広いスペース。バスルームとトイレは別になっています。
↓ 部屋からの眺め
夕食はホテルのレストランで。3皿のムニュ
夜になり教会の裏で花火大会があり、遅くまで賑やか・・・そして深夜にようやく静かになり眠りにつきましたが・・・
疲労のためでしょうか、滅多にならない金縛りに遭ってしまいました。ドアのがしゃんとなる音に続いて、黒い悪魔?が入ってきたのですが、動けず、声も出せず息も止まりそうになったのです。「苦しい~!」と叫びそうになったとき、目が覚めました。ヴェズレーの柱頭で踊っていた悪魔たちの仕業でしょうか(笑)また、このホテルのがっちりベットメーキングのせいで、毛布がきつかったのも原因だとは思いますが・・・悪夢。
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