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2011.9 初秋の東京4泊5日の旅(1) [日本の旅(東京)]

9/22(木) 千歳10:00→羽田11:30

三井ガーデンホテル銀座プレミア 4泊(1泊15.000円朝食付き)

 ボローニャ歌劇場とバイエルン歌劇場の日本公演は昨年からチケットも売り出され、テノールの2大スター、ファン・ディエゴ・フローレスとヨナス・カウフマンも来るとあって、大層な盛り上がりでした。しかし・・・3.11の震災と原発事故のため、一挙に暗雲が漂い始め、最終的にはボローニャの3演目の主役テノール3人(リチートラは不慮の事故で死亡)が交代と言うことになりました。私が申し込んであったのはボローニャの『清教徒』と『エルナーニ』、バイエルンの『ローエングリン』です。

テノールの交代には本当に気落ちしましたが、友人たちにも会えますし、なんとか気持ちをとりなおし、さて上京と言うところで、またもや問題発生・・・・大型台風15号の襲来です。出発の前日21日は関東圏は暴風雨で飛行機は欠航。当日は北海道が暴風雨圏内に入る予想とのことで、出発は不可能と思いました。ところが関東~東北から北海道の太平洋沿岸に逸れてしまったのです。札幌はほとんど台風の影響がなくなり、予定通り8時ごろ我が家を出発しました。

飛行機が飛んでも前日分の積み残しもあり、遅れることも予想されたのですが、定時に出発できました。本当にラッキーでした。

台風が来る前は東京と札幌ではかなり気温差(10度くらい)があったのですが、到着してみると意外に涼しくて、ほっとしました。

ホテルに直行して部屋の用意が出来るまでは、レストランでブッフェ・ランチをいただきました。前菜とデザートがバイキングでメインにはパスタか他のお皿を選ぶスタイルです。飲み物はミモザ(オレンジベースのシャンパン)を1杯。

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食事が終わると部屋の用意も出来ていました。前夜は台風が気になってあまり眠れませんでしたから、1時間ほど仮眠をとりました。

着物に着替えて4:30からの歌舞伎観劇へ。摺り更紗小紋の単衣、帯は黒の縮緬の染め帯。藤紫の帯揚げと帯締め。

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ホテルを出るころになって雨が降り出してきました。ホテルのレセプションの男性が雨ですが傘はお持ちですか?と声を掛けてくださって・・・ここのホテルは感じのよい優しい人が多いです。着物を濡らさないように歩きましたが、徒歩数分とはいえ新橋演舞場までは遠く感じられました。

さすが、歌舞伎座はこの雨の中でも和服の方が大勢でした。

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 秀山祭九月大歌舞伎 16:30~20:30

一部:『沓手鳥孤城落月 ほととぎすこじょうのらくげつ』坪内逍遥作

二部:口上  三代目中村又五郎 四代目中村歌昇襲名披露

三部:『車引 くるまびき』菅原伝授手習鑑より

四部:『石川五右衛門』染五郎の宙乗り

今回の出し物は襲名披露の口上や宙乗り、篭脱けというスペクタルな舞台に淀君狂乱とストーリーも娯楽色の濃い物が多く、それなりに楽しみました。お芝居の途中での大薩摩と三味線の演奏は生の舞台で聴く素晴らしさを感じさせてくれました。

吉右衛門や仁左衛門のファンなのですが、地方からは滅多に来られません。お隣の方は千葉市にお住まいの同年輩の女性でしたので、いろいろ昔話をして幕間も楽しく過ごせました。

止まない雨の中ホテルに帰り、千歳空港で買ってきたソフト帆立をおつまみにビールを飲んで、お風呂に入って就寝。

 

 

 

 


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コメント 6

ご~けん

22日に旭川から戻り、29日のローエングリン聴きました。台風すごくて写真の楽しみはボツ、でもオペラはボータとマイヤー最高でした(^^
by ご~けん (2011-09-30 21:22) 

alice

ごーけんさま、せっかくの北海道旅行が悪天候で少々残念でしたね。

ローエングリンは26日より29日のほうが良かったみたいですね。26日はケント・ナガノにブーを飛ばした人がいて、むかっ!でした。団員に来日を拒否されたりして、苦労が絶えなかったと思うので・・・。


by alice (2011-09-30 22:49) 

レイネ

オペラ3本に歌舞伎も!国内でも、国外遠征同様に盛りだくさんのプランだったのですね。

かすれ具合がなんともいえない味わいを出している摺り更紗と絞りのようにも見える縮緬の染め帯のコーディネートがいい感じ。お着物姿も拝見したいです。

染五郎の宙乗り、で思い出しましたが、亀治郎の猿之助襲名が決まりましたね。去年、新橋演舞場で見た右近の声や舞台姿が猿之助そっくりなので、跡目は安泰と思ったものですが。

by レイネ (2011-10-01 10:48) 

alice

レイネさま、何故か着物を着たときは写真を撮るのを忘れることが多いのです。脱ぐ頃になってあら~又忘れた!って。

黒い帯はあまり締めないので、箪笥の肥やしになっていました。秋口の単衣に意外に合うものですね。

清教徒とローエングリンは洋服でした。替えの半襟や肌襦袢を持っていかなかったので、2回が限度でした。

ローエングリンのとき濃い紫の塩瀬に白鳥の帯を締めた方を見かけました。素敵でした。

by alice (2011-10-02 20:20) 

つるりんこ

4つ読ませていただきました。リチャード・ジョーンズのローエングリンは是非観てみたいですね。
by つるりんこ (2011-10-06 16:15) 

alice

つるりんこさま、いらっしゃいませ!リチャード・ジョーンズのローエングリンはドイツではあまり評判は良くなかったそうです。

いつまでも白鳥の騎士の物語と言うわけにも行かないのが昨今の現実ですから、こういうのも当然ありと、さほど不自然には感じませんでした。

今後ともよろしくお願いいたします。
by alice (2011-10-06 21:56) 

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