2011.9 初秋の東京4泊5日の旅(2) [日本の旅(東京)]
9/23(金)
ここのホテルで一番気に入っているのは、野菜たっぷりのブッフェスタイルの朝ごはんです。滞在中は毎朝欠かすことなくいただきました。
今日は美術館巡りはパスして、久しぶりの銀ぶらを楽しみました。新しく増築された三越へ。ハイヒールが辛くなって、ほとんどはかなくなって久しいのですが、船底でも少しはフォーマルに見える黒い靴を探して購入。ウィンドー・ショッピングをして、2階のラ・デュレでお茶をしました。
↓ マカロンはパリのより皮が柔らかで、ぺしゃっとしてあまり美味しくなかったのは残念でした。
↓ 窓際の席からの眺め
昼食には三越のレストラン階でお蕎麦を食べて、ホテルに帰り休憩。仮眠の後、昨日と同じ着物で上野へ。
ヴェルディ『エルナーニ』 東京文化会館 15:00開演
指揮:レナート・パルンボ 演出: ペッペ・エ・トマージ
エルナーニ:ロベルト・アロニカ ドン・ルイ・ゴメス・デ・シルヴァ:フェルッチョ・フルラネット
ドンナ・エルヴィラ:ディミトラ・テオドッシュウ ドン・カルロ:ロベルト・フロンターリ
エルナーニは数年前NYのMETで観たのが唯一の生体験でした。フルッチョ・フルラネットが同役でドン・カルロはT・ハンプソンというキャストで満足な舞台でしたが、エルヴィラが苦手なソプラノだったので、今回はテオドッシュウで聴けると、大層楽しみにしていました。
フルッチョ・フルラネットはNYのときは随分老けて見えたのですが、今回は動きや演技が以前より自然に見えました。そして、あの低音の気品ある響き!哀感と共にずしりと胸に迫りました。
NYで観たときはストーリーにかなり無理があるように思いましたが、今回はそれぞれの歌手のパフォーマンスが良かったせいでしょうか、人物像がくっきり浮き上がり、優れたイタリアオペラを観たと言う満足感を持つことができました。フロンターリはやや苦手ですが、代役のアロニカのパワーのあるドラマティコな歌唱は細かい表現と言う点ではやや物足りない面もありましたが、急な出演といい充分聴かせてもらい満足。テオドッシュウは声量はあまり無かったのですが、一流のテクニックは健在で、全盛期にキャンセルなどで聴かれなかったのは今さらながら本当に残念に思いました。
大聖堂と城館をミックスしたような、重厚豪華な舞台も見応えがあり、終盤の悲劇に向かって、胸がドキドキする緊迫感がありました。パルンボの指揮とボローニャ歌劇場のオーケストラも一体になって、熱を帯びたような演奏に大感激でした。
会場で一緒になった札幌から今日到着したNさんと妹さんの3人で、ホテルに戻りました。夕食はホテルのレストランで。シャンパンで素晴らしかった『エルナーニ』に乾杯。ここのイタリアンはかなり美味しいうえに飲みすぎてもお部屋にすぐ帰ることが出来るので、便利です。ソムリエやサービスの人たちとももう顔見知りになりました。
アミューズ、前菜2皿、メイン、デザート、コーヒー
↓ メインのお皿。豚肉で包んだフォアゴラ(意外に淡白)
ワインもイタリアの赤、白といただいて酩酊・・・汗。
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