2011.9 初秋の東京4泊5日の旅(3) [日本の旅(東京)]
9/24(土)
友人のNさんと朝食を一緒に済ませたあと、明日で終了するという『空海と密教美術展』(上野)へ。
三連休の中日のうえ、今日は朝から青空の広がる良いお天気。上野も動物園や美術館目当ての家族ずれなどで凄く混雑していました。おまけに公園中央部が大工事中で、国立博物館までは遠回り。NETでチケットは購入済でしたが、平成館内に入るまでが入場制限のため40分待ちとのこと。チケットを買っていなかったら諦めたところですが・・・。日差しが強く、暑いなかの行列は本当にハードでした。
ようやく館内に入りましたが、既に疲れてしまって、戦意喪失(汗)仏像だけ見るというぶっちぎりの鑑賞ルートで周り、それでも1時間以上はかかりました。芸術新潮の特集号で予習してきたはずですが、全然憶えていなくて、混雑と暑さで頭もボーっとして、倒れる寸前。ようやくティー・コーナーに行きウーロン茶とあんみつをいただいて、ようやく人心地がつきました。
移築された大きな大名屋敷門の横から法隆寺館へ。遅いランチですが、ここも並びました。ドライカレーを注文したのですが、これがホテル・オークラの出店なの~?というお粗末なもので、がっかり。コーヒーを飲んで2時半近く、午後のオペラのため東京文化会館へ移動。
ベッリーニ『清教徒』東京文化会館 15:00~
指揮:ミケーレ・マリオッティ 演出:ジョヴァンナ・マレスタ
アルトゥーロ:アントニーノ・シラグーザ リッカルド:ルカ・サルシ エンリケッタ:ジュセッピーナ・ブリデッリ エルヴィーラ:デジレ・ランカトーレ ヴァルトン:森 雅史 ジョルジョ:ニコラ・ウリヴィエーリ
1幕が始まってまもなくウトウトしてきました。さきほどの美術鑑賞の疲れがじわ~、それにマチネは恥ずかしながら、平常は私のお昼寝タイムの時間帯なのです・・・ 。リカッルドの失恋のアリアから意識不明でしたが、そろそろシラグーザが登場のあたりで、ぱっと目が覚めたので、上出来(笑)
ドキドキして待ったシラグーザのアリア「A te o cara~」彼らしい澄み切った歌声を聴いて、本当に安堵しました。実は彼のCDのアリア集に入っているこの歌がとても気にいって、数年前ブリュッセルで聴けるというので旅のスケジュールに入れていました。ところが不調でキャンセルされてしまったという残念な出来事がありました。
好調のときに比べると高音が少し割れて聴こえましたが、今の彼としてはフローレスの代役を引き受け、日本のファンにアッピールする場面での最高の出来であったと思います。しかもオーケストラとの合わせもなく、ぶっつけ本番だったそうです。最後は少し、息切れしたようですが・・・。素晴らしいアルトゥーロに大拍手!
さてランカトーレのエルヴィーラですが、彼女なりに頑張って歌いました。一時の絶不調からここまで復調したのは立派です。まだ30代前半?でしょうか。10年前くらいに初めてパリでホフマンのオランピアを聴いたときの輝かしいコロラトゥーラを期待するのはもう無理かも知れませんが、まだ若いのでこれからはあまり声を酷使せずに精進してくださると良いのですが・・・。
9年前に観たバイエルンの清教徒はグルベさまでした。予習のDVDもグルベさまでしたから、比較してはいけない思いつつ・・・ビジュアル的には可愛くて綺麗なのはランカトーレですし・・・「愛する人を帰して~」狂乱のアリアは涙無しには聴かれませんでした。
若い指揮者のマリオッティ、ボローニャ管弦楽も素晴らしい演奏でした。この日が清教徒の最終公演とあって、カーテンコールも盛り上がりました。6月のMETのときよりも満席ではなくても席もほぼ埋まり、明るいムードでした。しかし、ボローニャの次の日本公演は限りなく不透明なようです。
舞台のはねたあとはフローレスファンの友人Kさん、Mさんの3人で上野駅構内のレストランへ。内装もクラッシクな素敵なレストラン。それでいてカジュアルな雰囲気です。部屋の奥のテーブルで、フローレスが来なかった残念会兼追っかけミラノの打ち合わせ。お喋りに忙しく写真はありませんが、前菜にエスカルゴ、生ハム、ラタトゥイユ、メインは牛肉の柔らかな煮込みと白身のお魚のお料理、ワインはシャブリを美味しくいただきました。食事の終わり頃にM子さんがボローニャ歌劇団のバイオリニストのお友達を連れてきてくださって、少しの時間でしたがお話できました。通訳は語学の天才M子さん。Kさんもイタリア語はお上手なのに、私は全然出てこなくて・・・汗でした。
Kさん、Mさんとミラノでの再会を約束してお別れしました。
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