2011年 秋の旅(10)ウィーン~ミラノ [2011秋ウィーンとイタリアあちこち巡る旅]
11/2(水) ウィーン15:05→ミラノ16:30
ウィーンからミラノに戻るフライトが昼便なので、ミラノ到着後は慌しくスカラ座へ向かうことになります。風邪気味で喉が痛いこともあって、用心のためチェックアウトの12時近くまでホテルでのんびり過ごしました。
フライトが遅れると2度目とはいえ『湖上の女』に間に合わなくなる恐れがありましたが、定時にミラノに到着。シャトルバスも夕方のラッシュアワーにかからないためとスムーズに走り、中央駅に着いたのは6時過ぎでした。1時間ほどベットに横になり、時間ギリギリに身仕度をして、駅前からタクシーで、スカラ座へ。
Gioachino Rossini
『La donna del lago』 ミラノ・スカラ座 8時開演。
Direttore:Roberto Abbado
Regia:Lluis Pasqual
Giacomo V:Juan Diego Flórez
Douglas D’Angus:Simon Orfila
Rodrigo :John Osborn Elena:Joyce DiDonato
Malcolm :Daniela Barcellona
席は26日の時より良い席。舞台に近いバルコンの前列です。それにしても、ようやくこの席が取れたにもかかわらず、平土間の良い席に空席が目立ちます。スカラ座のチケット販売の不透明さは困ったものです。舞台に近いバルコン2列目の4番という全然舞台の見えない席を売ったり・・・詐欺。
ふと向かい側のバルコンをみると、kikukoさんがすでに席についていました。手を振って合図。わに子さんは私の並びのバルコンでした。
ウィーンとベルリンで、優れた舞台を観て来たばかりのせいか、2回目のせいか、あまりのめりこめなかったのは残念でした。今夜のスカラ座はお客さんの拍手も少なく、イタリアオペラの熱気というものが感じられません。経済状態が悪化しつつあるイタリアでは国からの援助もこれから少なくなる一方ではないでしょうか・・・。私にしても、イタリアでのオペラ鑑賞がそれほど魅力のあるものではなくなっています。
初日に感心したオズボーンも、前半はさっぱり高音がでません。本人も狼狽状態で、アクションにも乗れていないのは観ていて気の毒なほど。バルチェッローナも初日のほうが良かったですし、フローレスは相変わらず見事に無難に歌ってはいますが、心に伝わってくるものがありません。フローレスといえども守りに入ってしまうと、つまらない歌になります。デドナードは風邪気味だった初日よりもこの日の方が彼女らしい颯爽とした歌唱でブラヴァー!
幕間ではKikukoさん、わに子さんにお会いしてお喋り。なんかフローレス熱が冷めちゃったというとびっくりされていたよう・・・。思えば1999年このスカラ座で初めてフローレスを聴いてから13年。NYへ、パリへ、ペーザロへと追っかけのオペラ行脚でした。こういう旅もそろそろ終わる予兆でしょうか・・・。
帰りはKikukoさんと同じホテルなのでドゥオーモのメトロから中央駅に出て、ホテルへ。夜も遅く疲れました。明日の朝食をご一緒にと約束して、それぞれ部屋へ。
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