2012年冬の旅(7) ウィーン~ベルリン [2012冬パリとバルセロナ、スペイン北部のロマネ]
1/21(土) ウィーン10:45→ベルリン12:00(エアーベルリン) Comfort Hotels un der Oper 2 泊
朝食は4☆だけあって、卵料理も好きなように調理してくれて、出来立てをいただけます。美味しい朝ごはんをいただいていると、日本人の母娘さんが見えてちょっとおしゃべりしました。娘たちと旅した頃が懐かしい~。
↓ ロビー横の朝食室
↓ チェックアウトするとき、ロビーでパチリ。
↓ 同じ場所で(2003年)
ウィーン空港はからは昨年と同じエアーベルリンの共同便(NIKIエアー)でベルリンへ。離陸して間もなくドナウ川の上空。
ようやく晴れのウィーンからベルリンにきてみれば、また雨交じりの冷たい風の吹く悪天候に逆戻り。ホテルは外装を白っぽく塗り直して明るくなりました。
荷物を部屋に置き、ランチは昨秋にも行ったお向かいの中華レストランへ。隣のテーブルの方たちがフーフー言いながら食べている火鍋を見て早速オーダー。サイドデッシュがつくというので、焼きそばにしました。ビールと水もいれて15ユーロもしません。安くて旨い!
唐辛子の効いた鍋にすっかり温まって外に出ると、雨が霙に変わって寒いこと!夜は雪になりそうな気配。。。
暖房の効いた部屋でゆったり過ごし、仮眠もとって、夜はシラー劇場でオペラを観ました。
ヘンデル『時と悟りの勝利』
ORATORIO HANDEL『IL TRIONFO DEL TEMPO E DEL DISINGNNO』@SCHILLER THEATER
19:30~ 84€
Musikalische Leitung :Marc Minkowski
Inszenierung :Jürgen Flimm
Bellezza: Sylvia Schwartz
Disinganno
:Delphine Galou
Tempo :Charles Workman
Piacere: Inga Kalna
Les
Musiciens du Louvre - Grenoble
のっけから恐縮ですが(笑)今回の旅の音楽編のなかでは最高の公演!というだけでなく、ミンコウスキ体験のなかでも特筆に値する魅力的な演奏でした。席は二階の緩やかにカーブした最前列ほぼ中央。もちろんファースト・カテゴーリなのですが、84€というお値段もすばらしい!
「美」「快楽」「時」「悟り」の4人の歌手が揃いも揃って秀逸な歌唱を繰り広げ、舞台は華やかなレストラン兼酒場のシーンの開店から始まり、閉店までの出来事として設定されてます。客として出入りする人たちやここで働く給仕のおじさんたちのコーラスもありません。4人の歌だけ勝負というオラトリオは予習の音源(アレッサンドリー二&コンチェルト・イタリアーノ)だけで、聴き流しただけではなかなか掴めませんでしたが、かなりほかのオラトリオやオペラからの聴き慣れたアリアも挿入されていて、うっとり~♪特にInga Kalnaの歌う「lascia la Spina」の美しいことと言ったら!何人かのアリア集や「リナルド」の実舞台で聴いたこともあったけれど・・・。ミンコ&MDLGはたっぷりと情緒あふれるスタイルでこの名曲を天上の音楽のごとく奏でてくれました。胸がつまって涙があふれてきて、恥ずかしいほど。。。演出についてはこの音楽の邪魔はしてないだけ良かったけれど、最後に「美」が尼僧になるのだけは「勘弁してよ~」って感じ(笑)。珍しかったのはチェンバロとオルガンの2台入っていたこと。チェンバロはいつものフランチェスコ君、そしてもう一台は中村さんという日本人の女性でした。客演でしょうか?メンバーの方に聞いたところ、この日の演奏は少し乱れが出たけれど、みんな必死で立て直し結局はほぼ満足に仕上がったそうです。
終演後は足取りも軽く、ベルリンに来てよかった~幸せ~と叫びたいくらいの勢い(笑)で、寒さも感じず(雪も降らなかったし)元気にホテルに戻りました。このホテルは湯沸かしケトルがついていますので、夜食に持参のインスタント雑炊を食べて就寝。
たしかにミンコ&MDLG、そして4人の歌手たち、いずれも素晴らしい演奏でしたね。こうした演奏を聴くと、行くつもりをしていた6月モネのトロヴァトーレ、行くの、やめようと思います(笑)。ユグノは作品自体が聴きたかったから行ったけど、モネのオケは上手じゃないんですもん。それか夏のザルツは「もちろん」行きません、いくらオケがMDLGでも(これまた笑)!
中村さんはこれが初めての参加だそうです。彼女は去年ジャルスキと一緒に来日されていたのですが、それが15,6年ぶりの日本だったとか。スピノジのところでも弾いていらっしゃるそうです。
by Bowles (2012-02-11 16:07)
bowlesさま、6月モネのトロヴァトーレは私も行けなくなりました。。。というよりウィーンのハムレットのほうを選んだのですが。夏のザルツはミンコのほうは日程が無理で間に合いませんが、オッター&ジャルスキーの母子を聴きたいために申込みしてます。そのあと回るルッション・ロマネスクのほうが主目的なので、適当にザルツで音楽休養という感じ。オペラやコンサート以外は何にもすることのない街ですから。。。
中村さん、昨年秋のスピノジのときも弾いてらっしゃったんだろうか。。。。
by alice (2012-02-11 22:06)