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2012年冬の旅(19) バルセロナ [2012冬パリとバルセロナ、スペイン北部のロマネ]

2/2(木) Barcelona(Pl.Catalunya)9:38→Vic10:50/14:29→Barcelona15:44(R3)

心配していた雪はバルセロナには降りませんでした。Vicへの電車が発車して30分くらいすると、通過する小さな町や山間部は徐々に雪に覆われてきました。それでも、電車は10分ほど遅れただけでVicに到着。

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↓ Vicの鉄道駅

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↓ 駅からの大通りを数百メートル行きますとマヨール広場です。この近くの(i)に寄って、街の地図をもらい、司教座美術館の場所を尋ねました。広場から一歩旧市街に入ると、細い道路が入り組んで、迷路状態です。地図を見ながらでも、ようやく辿り着きました。

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 ↓ Musee Episcopal de Vic 傘を差しながら写したので、歪んでますね~。

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この日が月の最初の木曜日なのでフリーでした。でも、だからといって混んでいるわけでもなく、ほとんど貸切状態でした。まず、1階のローマ時代からの展示室へ。カメラは係員に聞くとノーフラッシュでOKでした。

↓ 10世紀 /コルトバのアルカサールの工房からの白大理石の彫刻

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↓ 12世紀の石棺 /カサレスのSant Pere修道院。孔雀はキリストの復活のシンボルと考えられています。

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エレベーターで3階へ↓ 木製の扉(12~13世紀)カタルーニャ地方の教会から。

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↓ 壁画(12~13世紀) 詳細不明

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2階の15世紀以降の部屋はパスして階段を下りて行きます。

↓1階のロビーと展示コーナー

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1階の祭壇前飾り板絵の展示室へ。

↓ Sant Martin de Puigbo(Vicの工房/11~12世紀)中央は栄光のキリスト、周りは聖マルタンの物語。

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↓ sant Andreu de Sagas教会(ソウ・ドゥルジェイの工房/12世紀)中央に栄光のキリスト、周りは聖アンドレの殉教。

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↓ Santa Margarida de Vila-sega教会(Vicの工房/12世紀)中央に聖母子、周りは聖マルガリータの殉教。

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↓ La Mare de Deu in El coll教会(12世紀)王冠と手に花を持ち片手でイエスを抱く聖母はゴシックに近い様式。鼻の長い顔はカタルーニャの特徴?

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↓ 12世紀の壁画/saint Marti教会の後陣を飾っていた。カルドナの工房。

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↓ 十字架降下 Erill-la-Vall(ボイ谷/12世紀)  カタルーニャ美術館所蔵のと同じエリル工房の作品。

オリジナルはキリストを支えるアリマタヤのヨセフと二コデモの両脇にカタルーニャ美術館の聖母マリアと聖ヨハネが置かれていたのでしょう。別れ別れになったいきさつは知りませんが・・・一緒にしてあげたい。。。ここの美術館の至宝です。

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↓ 十字架のキリスト Sant Boi de Llucanes教会(12世紀 Vicの工房作)

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↓ 十字架のキリスト(12世紀)Santa Maria de Lluçà教会。チュニックを着たイエス、十字架の上部に書かれた文字は「Jesús Natzarè rei dels jueus ナザレのイエス、ユダヤの王」。

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↓ 聖母子像 La Rodona 教会(Vicの工房/12世紀)

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Sant Martí de El Brull教会の後陣

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↓12世紀/Vic-Ripoll工房。Vicのカテドラルにあったレリーフ3点。ここには6点残されていますが、ほかのいくつかはロンドン、リヨン、USA各地のコレクションに入ってしまいました。

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帰りにブックショップを覗いてみました。昨年レスタニーで購入したものと同じカタルーニャ・ロマネスクのシリーズの本が1冊だけ残っていましたので、ここの美術館のリーフレットとともに購入。

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↓ 美術館の隣の教会の塔は修復中

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↓ ローマ神殿が残っています

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マヨール広場に面したハム屋を覗きましたら、、奥に食事用のテーブルがあったので、ここでランチにしました。

↓売店

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↓ ハムいろいろ(パンつき)と赤ワイン。美味しい!

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Vicは昼間で1度の表示があり、今回の旅では一番寒い日でした。バルセロナとは5度くらいの気温差があります。バルセロナに戻り、ランブラス通りのチョコレート屋さんで、お茶タイム。市場で苺などを買って帰りました。

夕食は疲れ果てて、外で食べる気力もなく手持ちのもので済ませました。今日で実質の旅は終わりました。明日は移動してパリの空港内のホテルに泊まります。


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コメント 4

hrv2004jp

寒い中での移動は大変ですね。しかも、雨が降っていたようで、太陽の加減で印象も随分と変わりますね。マヨール広場でランチを食べましたが、その時も広場は閑散としていました。美術館の記憶は定かではないのですが写真を拝見しているといくつか見たような気もします。妻に聞いてみるとどうやら見学したようです。私たちは、大抵、1時間か2時間位はシエスタをとっていました。「外で食べる気力もなく」なる気持ちはよくわかります。ハムはおいしいですね。これと同等のハムを日本で食べるとかなりの金額になりそうです。
by hrv2004jp (2012-03-03 20:20) 

alice

hrv2004jpさま、Vicの美術館はそれほど大きくないのですが、ロマネスクに絞って見学しました。それでも1時間半以上はかかり、腰痛気味になり、そのうえ街を散策することは無理でした。

遅めのランチの後は私もシェスタをとらなければ、到底夕食に出る気力は湧きません。それに独り旅では特に夕食が億劫になってしまいます。

ハム屋さん直営だったからでしょうか、赤ワインを1杯飲んでも10€くらいだったと思います。すべてカットしたばかりの本場のイベリコハムの味は忘れられません。日本で買うものはほとんどカットされたパック入りのものですから。
by alice (2012-03-03 22:20) 

corsa

vicの司教座博物館!
すっごく昔、新しいこの建物が開館した直後に行ったんですよ。当時はまだロマネスクやってなかったので、ほとんど猫に小判状態だったのですが、ここで見た多くの、素朴な木彫りの母子像がとても印象的で、今のロマネスク病につながっているのは間違いありません。
やはりまた行かないとな~。
その当時は、ホテルもあまりない町だったですが、今はそんなことないんでしょうか。
by corsa (2012-03-06 05:39) 

alice

corsaさま、カタルーニャ・ロマネスク関連の美術館はバルセロナの次に見るべきところでしょうね。

Vicの東の湖に面したところにパラドールと近くに教会があるので、そちらに泊まるという案もあったのですが、車がなければ厳しいのと日程に無理があってやめました。

Vicの駅前ホテルに泊まって、リポールやフロンタニャ、レスタニーを鉄道やバスで巡るのも良いですね~。
by alice (2012-03-06 13:00) 

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