2012年春の旅(11-2) シュピーツ~ローザンヌ [2012春ブリュッセルからスイスとフランスの田舎]
5/3(木)
ベルン駅には大きなコインロッカー室があります。ここに荷物を預け、
↓にぎやかなメインの大通りを2~300M歩きますと、パイプ吹きの噴水の向こうに時計塔。この傍のレーベン広場からバス12番に乗ってパウル・クレーセンターまで。美術館は終点ですし、何番のバスがあと何分で到着という表示もあり、とても分かりやすい。
バスはメイン通りを走り、アーレ川に架かる二―ディック橋を渡り、坂を上っていきます。観光客で賑わう熊園や薔薇園の付近は高台になっていて、旧市街の素晴らしい眺め。
↓ 郊外に建つパウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeはイタリアの建築家レンゾ・ピアノの設計。ガラスとスチールを基調とした建物。3つの波型屋根がユニークです。
↓ エントランス
ユニークな建物の割に展示室は1部屋だけ。地下では子供たちの美術教育のためのスペースになっていて、小学生や高校生たちが授業中。音楽ホールやデータベースライブラリーなども設備されています。
特別展はクレーの年表に合わせ、数ブロックに分かれての展示でした。特に目新しい企画ではありませんが、クレーの多彩な画業が展開されています。カメラ禁止。
↓ 指人形がいくつかありましたが、これはクレーにそっくり(絵葉書)1922 38cm
↓ クレー「park bei Lu」1938 100×70
遊び心とカラフルで暖かい色彩…大好きなクレーの作品群の前を行ったり来たり・・・お腹もすきました(笑)近代的な建物の横にレストラン棟があり、広いテラス席は埋っていましたので、ガラス棟のほうに案内されました。ビジネスランチ+デザートを選びましたが、主菜の写真がないので、何を食べたのか?サービスも味も良かったのですが、シャンパン、白ワインも飲んだのでチップ込80CHFくらい。贅沢なミュージアムランチでした。
12番のバスは6分おきなので便利です。駅の手前で降車し、徒歩数分のベルン美術館へ。
↓ Kunstmuseum Bern こちらは古い建物です
ホドラーやクレー(主な作品はこちらに多い)のスイスの画家のコレクションはさすがです。ほかはクールベ、セザンヌ、マチス、カンディンスキーなどの名画も多数。カメラOK。
↓ まずはホドラーのある展示室へ。写真左に大作「昼」1900 160×340が見えます。
ホドラーFerdinand Hodler(1853~1918)はベルン生まれの表現主義の先駆的役割を果たした画家。ベルンのほかにチューリッヒやバーゼルに傑作が残されている。
↓ ホドラー「選ばれし者」1893-94 219×296
↓ クレー「パルナッソス山へ」1932 100×126
↓ クレー「ニーゼン山」1915 18×25 (絵葉書)
↓ 展示室風景
↓ クールベ「目覚め」1866 77×100
↓ ロスコも1点
きりがないのでこの辺で終わります。駅に戻り荷物をロッカーから取り出して、ローザンヌに向かいました。ホテルは駅の真ん前。
↓ 部屋も広く(シャワーのみ)裏に面した部屋は静かでした。
夕食はホテルの隣のアジアンレストランで。
↓ トムヤンクンとわかめのサラダにかっぱ巻きの変な取り合わせ。味は普通ですが久しぶりの寿司の味はやはりお腹にやさしい感じ。
ロスコがあるんですね。4月に初めてその存在を知りました。この年になって知らないことの多さにメゲますが、知らないままに終わらないでよかったと思っています。ロスコの235点の作品をすべてUPした途方もないサイトを見つけ、亡命のことや亡くなられた状況を知って、ショックです。
by kikuko (2012-05-24 10:42)
私もロスコに気が付いたのは最近のことですよ。
ニューヨークのMOMAのロスコ・コレクションが最近の人気で専用の展示室を造ったのには、やや驚きました。川村にもそのうち行ってみようと楽しみにしています。
私の場合クレーもそうですが、形よりも色に魅かれるので、ロスコの色と広がりがいろいろなイメージを喚起してくれるのが素晴らしいと思って・・・
ベルンは一点だけですが、天井からの自然な採光が優しく、良かったです。
by alice (2012-05-24 15:01)