2005年夏の旅(9) ザルツブルグ [2005夏2 ペーザロ、ザルツブルクから北伊への]
8/26 ザルツブルグ滞在
エレファントホテルは旧市街のど真ん中にあります。街歩きに疲れると部屋で休憩できますし、1階にカジュアルなレストランもあり居心地が良いので、2004年に続いて利用しました。人気があり、夏の音楽祭では定宿にする方も多いので、かなり前から予約しました。朝ごはんも美味しくいただきました。
↓ ホテルのエレベーターホール&宿泊したシングルルーム(シャワーのみ)
前年まではオペラの合間をみて、郊外までのバスツアーに参加しましたが、今回は友人たちと大聖堂でのオルガン・コンサートを聴きに行ったり、復活祭の卵のデコレーションを専門に扱っている店でショッピングしたりして過ごしました。
↓ モーツアルト広場 夜はスクリーンでオペラ(録画)を観られます。
ランチは久しぶりの和食(お寿司など)を長野という店で。日本茶も有料なので、友人がおかんむり・・・わかるけれど、ここは日本ではありませんよ。
モーツアルト『魔笛』祝祭大劇場 19:00~
指揮:Riccard Muti 演出:Graham Vick
Sarastro:Rene pape Tamino:Michael Schade Sprecher:Michael Volle
Die Konigin der Nacht夜の女王:Anna Kristina Kaappola Pamina:Genia Kuhmeier
Drei Damen der Konigin : Edith Haller ,Karine Deshayes, Ekaterina Gubanova
Papageno:Markus Werba Papagena:Martina Jankova Monostatos:Burkhard Ulrich
コーラス:Wiener Staatsopernchor オーケストラ:Wiener Philharmoniker
この演出はかなり不評と聞いていましたので、覚悟を決めて臨みました。1幕目はTシャツ姿のタミーノの独身男性の住むアパートの部屋に夜の女王の侍女たちがタンスなどから現れるという突拍子のないもの。ひとりの青年の夢の中の出来事として描きたかったのでしょうが・・・安易な感じ。魔笛のファンタジックな幕開けを期待していたのに、超ビンボー臭いアパートの一室に観客の拒否反応でざわざわ。その後の演出も暗い場面が多く、いつもの楽しい大好きな歌芝居を観たという満足感は得られませんでした。歌手陣では地元出身のキューマイヤーをこのときはじめて聴きました。新人とはいえ素晴らしい歌唱。将来はもう約束されたも同然という新鮮かつ完成度の高さで、驚きました。そしてムーティ&ウィーンフィルの魔笛はイタリアっぽい明るさも加味された演奏で、魅力的でした。ザルツでの魔笛は1997年と今夜で2回目でした。
夕食がまだだったので、オペラのはねた後レストランを探してきょろきょろしてましたら、休憩のとき見かけたB・メータが友人(パートナー?)らしき男性と近くのレストランに入るのを見かけました。その後ろに磁石のようにくっついて入ったのですが、予約なしなので×。どこも予約がなければと断られ、ようやくビアホールの片隅に相席でどうぞといってくれた中年のご夫婦のご厚意に甘え、ご一緒させていただきました。ザルツブルグの近くにお住まいの素敵なご夫婦。英語も話せる方たちなので、今夜のオペラの話などおしゃべり、楽しい夜でした。胸を大きく開けた赤いロングドレスの美しい夫人にタキシード姿の穏やかな笑顔のご主人でした。
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