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2005年夏の旅(11) ザルツブルグ~ウーディネ [2005夏2 ペーザロ、ザルツブルクから北伊への]

8/28  Salzburg→Villach乗り換え→Udine

 Hotel Principe 1泊

 早朝の出発でした。ザルツブルグの中央駅はまだ人影もまばらでした。前日の下見どおり、大きな荷物でもコンコースからのエレベーターで、Villachヴィルラッハ方面行のホームに出られました。汽車も時間通りにやってきて、ザルツを出発。この路線はオーストリア鉄道のなかでも景勝ルートのひとつなので、楽しみにしていたのですが、あいにく雨が降り、暗い鉛色の空で残念でした。

夏休みですが列車はがら空きで、コンパートメントには私一人。ザルツブルグの町を流れるSalzach川に沿って、谷間の山並みや小さな町村を抜けて走ります。その川も次第に細く、流れも急になって山深くなり、きょとんと列車を見上げる可愛い子鹿の姿も見えました。2時間半くらいたってから、ようやく乗換駅のヴィルラッハ駅に到着。この駅もエレベーターが完備されて、一番恐れていたスーツケースの移動はスムーズでした。いったん地下のコンコースに下りて、有料のトイレへ。ところが小銭がありません。すると次に来た方が、コインを入れてくれて、ゼスチャーで出る時閉めないでねとのこと。賢い優しい~!この後、私もこの手を何度か使わせてもらい、感謝されたことも。。。

乗り換えた列車はウィーンからヴェニスまでの国際特急列車で快適でしたが、イタリアの国境を越えた途端、なぜかそれまでの正確な運行が遅れ気味に・・・ローカル列車が遅れているからとのアナウンスに苦笑するしかありません。30分ほど遅れて1時ごろウーディネ到着。

 この日は結局雨模様が続き、駅からホテルまではすぐ近くだったのですが、着いたときは距離がつかめてませんでしたし、傘をさしては両手に荷物は無理です。駅前に停まっていたTAXIに荷物あるからと頼み込んで行ってもらいました。ホテルはゲートから少し奥に入ったところにありました。当時は家族経営だったようで、かなり年輩の男性がレセプションに座ることも多く、親切にしていただきました。部屋は木のフロアで簡素な造りですが、バスルーム(シャワーのみ)にも窓があり、明日利用予定のバスターミナルが眼下に見えまして、一安心。

 ランチはまだでしたので、早速駅前からバスで、旧市街の中心リベルタ広場まで行きました。広場の周りには

↓ リオネッロの会堂と呼ばれる市庁舎の15世紀の建物。左に見える建物の一階がカフェレストランになっていて、ここでパスタ一皿のランチ。

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↓ 向かい側はサン・ジョバンニの柱廊(16世紀)。なかなか趣のある広場ですが、商店街はほとんど閉店の日曜日のうえ悪天候で、観光客もまばらでした。

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↓ 上の柱廊の左のアーチから丘の上のお城へ。ところが、アーチを抜けたところにお城の博物館の看板が立っていて、今日(日曜日)の午後はクローズとのこと。ミュージアムフリークの私です。ここにあるカルパッチョやティエポロも楽しみでしたが・・・残念でした。

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↓ 坂道の右にリッポマーノ柱廊(15世紀)、左がお城(1976年の地震後全面的に修復)です。

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↓ 婚礼衣装のお二人さんを撮影中でした。

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↓ 坂道から見上げたお城(内部は博物館と美術館になっています)

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↓ お城の建つ広場のアーチ。左がサンタ・マリア・ディ・カステッロ教会(ファサードはルネッサンス様式)

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↓ サンタ・マリア・ディ・カステッロ教会   何気なく入った小さな教会でしたが、簡素なロマネスク様式、アラベスターの小窓、美しく花の飾られた堂内、祈りの場にふさわしい、好ましい雰囲気でした。帰国してから調べたところ、起源は6世紀という古い歴史を持つ小礼拝室で、8世紀に教会として再建、お城と同じ1976年の地震の後修復されました。アーチと後陣のフレスコ画は13世紀のものです。

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↓ お城のあるカステッロ広場からの眺め

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 ↓ 丘を下りドゥオーモへ。14世紀の創建のゴシック様式。内部も見学をしたのですが、ティエポロの祭壇画を見逃したようです。

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↓ 中央扉口

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また雨が降ってきました。日曜日なのでカフェも閉まっているところが多く、休むところも見つからず疲労困憊。

↓ MUSEO DIOCESANO e GALLERIE del TIEPOLOまで行ったものの、午後の開館までまだ1時間以上ありました。この付近に開いているカフェもなく、雨の中ボー然・・・。結局諦めて途中から市内循環のバスでホテルに戻りました。

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ベットに倒れるように横になり休憩。8時ごろようやく起きだして、駅前に開いていたピッツエリア兼トラットリアで食事。食欲もあまりなくて、何を食べたのかも記憶にありません。


タグ:ウーディネ
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コメント 2

yk

すごい!!
国境を越える列車のルートをよくみつけられましたね。地図で確認、ウディネってザルツブルグのま南の町なのですね。
フィラッハはきいたこともない町ですが、駅、エレベーター完備でよかったですね。それにしても 雨の中スーツケースを抱えてよく頑張られましたね。感動モノです。
ウディネをベースにチビダーレ・デ・フリウリにいらしたのでしょうか。続きが楽しみ。
by yk (2012-07-24 18:41) 

alice

ykさま、>ウディネをベースにチビダーレ・デ・フリウリにいらしたのでしょうか
当たり!です。そのためにウーディネに泊まったようなものなのです。ただ雨でなければもっとこの街を楽しめたのではないかと思います。

「18世紀にティエポロがウーディネの街を彼の美しい色合いで埋め尽くした」ってガイド本に書いてあったのですが、運悪くほとんど見ることができないまま、発ってしまいました。
by alice (2012-07-24 23:17) 

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