2012年夏の旅(2)ザルツブルグ [2012夏ザルツブルクとフランス、スペインを巡る]
8/24(金) ザルツブルグ滞在
ABC-Altstadt-Appartements 4泊 (1泊125€)
雨が少し残っていましたが、遠くに山並みが見えてザルツらしい涼しい朝でした。
↓ 遅い朝食を済ませて11時ごろまで部屋でのんびり。
↓エアポートホテルをチェックアウト。
TAXIで旧市街のアパートへ移動しました。事前にメールで打ち合わせた通り、アパートの入り口(靴屋さんの横)で管理人の女性が待っていてくれました。4階の部屋までエレベーターがないので、スーツケースも運んでくれます。チェックアウトのTAXIの手配もこのとき同時にしていただけました。荷物もTAXIの運転手さんが降ろしてくれるとのことで、一安心。感じの良い親切な方で、部屋で4泊分の前払いとキッチンの使い方など教わり、近くのスーパーまで案内してくれました。
今までは治安の面と何かあった時の連絡などが不安でアパートを使うことはほとんどなかったのですが、今回は体調の面からも少しでも自分で食事を用意したほうが良かろうと思ったのと、マイミクさんたちのアパート経験談が楽しそうだったので、真似させていただきました。
↓ アパートは一番賑やかなGetreidegasseにあり、音楽祭のメイン会場まで徒歩3分くらいです。
↓ 部屋はこんな感じで、古い建物ですが清潔で快適です(シャワーのみ)。3部屋だけしかなく人気があるので、音楽祭のチケットを予約した段階で即押さえておきました。
↓ ランチは近くの小さな広場に面したイタリア食堂で、ビールとアンティパストの盛り合わせ。パンもついてくるのでこれだけでお腹いっぱい。
↓ 音楽祭の前に軽い夕食。切って並べただけ(汗)
♪ Salzburger Festspiele ①
Daniel Barenboim – Schubert-Zyklus III@祝祭大劇場 21:00~ (45€)
FRANZ SCHUBERT • Vier Impromptus D 899
FRANZ SCHUBERT • Klaviersonate
B-Dur D 960
バレンボイムのシューベルト・チクルス第三夜はシューベルト晩年のピアノソナタ。バレンボイムのソロピアノはCDでベートーヴェンのを愛聴していますが、生演奏は初めてでした(昨秋のシェーファーの伴奏を除く)。シューベルトもこんなに素晴らしいなんて!シューベルトの歌曲のようにピアノが歌っているような。。。人の声を連想する有機的なピアノの音。若くしてこの世を去った作曲家の苦悩、生きることの美しさがバレンボイムのピアニズムからあふれ出てくる感がありました。今年のザルツではオペラが2公演とコンサートが4公演鑑賞するのですが、初日からさすがザルツ!とうなるほどのコンサートに休憩時にはHさんと「素晴らしい!」と興奮気味でおしゃべり。彼女曰く「指揮よりも好きというかたも多いのよ」だそうです。後半は私の背後のボックス席から子供のような声が聞こえて、すこし気が散りましたが、バレンボイムの渾身の演奏に涙目のうちに終了。スタンディング・オーベションとブラボーの飛び交うなか三夜のチクルスを終えて、ホッとしたような様子のマエストロでした。
アパートに戻りお湯を沸かして、カップうどんの夜食をいただいて就寝。
バレンボイムはPROMSとオリンピック開会式でも大活躍!
スカラ座の常任、中東の平和に貢献する活動とか、大忙しですね。英国の皆さんもそんな彼を尊敬の目で見ているでしょうし、デュプレとの関係を悪く言うのは親族だけかも、、、、
by Ken GODA (2012-09-24 23:08)
Ken GODAさま、デュプレの妹の原作は読んでいませんが、映画ではバレンボイムを悪くは描いていませんでしたが・・・。彼女が闘病中にパリで実質的な家庭を持ったことは、離婚を請求できるような普通の病気ではなかったし、最後まで正式な妻の彼女を支えてましたから。。。
おっしゃるとおり、音楽家もバレンボイムのように中東の平和に貢献することや、そのほかの苦しむ人々の慰めになるように人間的に尊敬できる器であって欲しいと、3.11の直後のことなど考えると。。。
by alice (2012-09-25 13:55)
エミリー・ワトソン主演の映画では、かなりワルとして描かれていたように感じました。別居中の彼に電話したら、傍に別の女性と赤ん坊の声が聞こえたり、、とか。そうそう、デュプレについてはいくつかの記事を書きました。
http://gohken.exblog.jp/3235146/
http://gohken.exblog.jp/3272848/
そしてN響1973の定演に来日できず、バレンボイムのピアノ演奏に切り替わり、指揮者も急遽、森正さんが振ったこと思い出しました。
http://park11.wakwak.com/~goda/k/N1973.htm
やはりバレンボイムは最高の芸術家と思います。特にバイロイトを指揮していた頃の映像と、マイヤー共演シーンは私の宝物です。
http://gohken.exblog.jp/5834783/
http://gohken.exblog.jp/7091749/
by Ken GODA (2012-09-25 20:51)
Ken GODAさま、あの映画はそれぞれの受け取り方があるのですね。それとデュプレの妹ではなく姉でしたか・・・記憶もおぼろなままなので、もう一度観たらまた違う感想があるのかもしれません。
記事のご紹介ありがとうございます。メータと奥さんの映像もどこかで観たことがあります。女優さんで若い時は凄い美人でしたね。バレンボイムとメータが一緒だと悪ふざけばかりと言ってお冠でした(笑)
バレンボイムとマイヤー共演「トリスタンとイゾルデ」はベルリンで10年ほど前に聴いたことがありました。マイヤーがやや不調だったので、残念でした。
by alice (2012-09-26 13:07)
お帰りなさいませ。
私は バレンボイムのシューベルト・チクルス1を聴きに行きました。
ただその日4公演をはしごするという暴挙に出てしまい、頭がごちゃごちゃになってしまったような^^;
>音楽家もバレンボイムのように中東の平和に貢献することや、そのほかの苦しむ人々の慰めになるように人間的に尊敬できる器であって欲しい
そういった意味でも世界中で尊敬されている方ですね。盛大なブラヴォーが飛び交ってました。
『チェーザレ』の演出はやはり残念だったようですが、『カルメン』が良かったそうで何よりです。
アパートの様子も書いていただいてありがとうございます。
バスタブはあったほうが嬉しいのですが、場所は抜群ですね。
フロントなしというのも不便はありませんでしたか?
ルツェルンのチケットはどうなさったでしょう?
私はあまり詳しくなくて、お返事もできずに失礼しました。
リセウのバイロイト引越し公演のレポも楽しみにしております。
by kametaro07 (2012-09-26 17:38)
kametaro07さま、4公演のはしご!って、お若いですね~。2公演でもアップアップでした。
そういえばブログに書き忘れましたが、kametaroさまのもうザルツにはこりごりだとおっしゃていた観客のマナーについてはまったく問題はありませんでした。私の参加した限りではフライングの拍手はゼロ、カメラもカーテンコールだけでしたよ。
どうやら、音楽祭の初めと終わりのほうが常連客のヴァカンスの前後に来られる方が多く、中間の時期は一般観光客の比率が多いのではないでしょうか?あくまでも推測ですが・・・。
ルツェルンのチケットは2日目のバレンボイムは当日券があったら並ぼうかなと思ったのですが、バーゼルに日帰りしてそんな元気も残っていませんでした。
by alice (2012-09-26 20:03)