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2012年夏の旅(4)ザルツブルグ [2012夏ザルツブルクとフランス、スペインを巡る]

8/26(日)  ザルツブルグ滞在

 今日も一日に2回のコンサートの予定で、11:00からモーツアルト・マチネ、21:00からベルリン・フィルです。遅めに起床し、朝食も簡素ですが手作りでのんびりいただきました。

↓ コーヒー、オレンジジュース(スーパーで絞りたてが買える)胡瓜とチョリソーの薄切り、パン。

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 今にも雨が降りそうな、そして気温も20度以下の肌寒い一日でした。ザルツの町の中を流れる川の向こうにあるモーツアルテムへ。

↓ 6年ぶりのモーツアルテム

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♪ Salzburger Festspiele ④@Mozarteum Grosser Saal 11:00~  80€

MOZART-MATINEE    Michael Gielen

PROGRAMM

WOLFGANG A. MOZART • Symphonie Es-Dur KV 543

WOLFGANG A. MOZART • Konzert für Horn und Orchester D-Dur KV 412

GEORG FRIEDRICH HAAS • ... e finisci già?
Auftragswerk der Salzburger Festspiele
Uraufführung

 モーツアルトのシンフォニー2曲の間にホルン協奏曲と現代作曲家ハッセの短い曲を並べて、変化を付けたのかなという感じ。モーツアルテムでは初めてダムラウやレティプーを聴いた記憶にあります。今回のホルン奏者も期待の星と思ったのですが・・・曲自体も大好きですし。でも、なんか平凡な演奏でした。ハッセの曲だけは若い指揮者TITUS ENGELでしたが、なかなか良かったです。ほかは手堅くまとめたオーソドックスなモーツルト、いまいち弾まないのは私の好みのせいかも・・・。数列前に音楽評論家のT氏の姿、日本人率が高いモーツアルテムでした。

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演奏会が終わったのは1時半頃で、ランチは帰り道にあるホテル・ザッハーへ。ザルツでは一番の高級ホテルなので縁はなく、初めて入りました。レストランは豪華なロビーを抜けて左に入口があり、奥の部屋はかなり混んでいましたが、手前の部屋はがら空き。丁寧な接客とサービスはさすがです。サービス・ランチを選びましたが、デザートは別なので、ワインなど含めると結局倍くらいのお支払。

↓ クラッシクな内装のレストラン

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↓ 前菜

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↓ 主菜

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↓ デザートはやはりザッハー・トルテ

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↓ Hotel Sacher Salzburg

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↓ 旧市街方面

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夜の9時からのコンサートまで時間があり、散策と思ったのですが、あいにくの雨でアパートに戻りました。

♪ Salzburger Festspiele ⑤@ Großes Festspielhaus 21:00~  200€

Berliner Philharmoniker/Sir Simon Rattle   Yefin Bronfman(Klavier)

JOHANNES BRAHMS • Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 83

WITOLD LUTOSŁAWSKI • Symphonie Nr. 3 (1982/83)

 今回のプログラムはこの2日前にベルリン・フィルの本拠地で新シーズンのオープニングに演奏されたばかり。ラトルは翌日の25日はカルメンを振ったのですから、3日連続のお仕事ということになりますね。ブラームスのピアノ協奏曲2番はそのせいかどうか分かりませんが、第一楽章は乗れません。ブロンフマンの豪快なピア二ズムに慣れてからは徐々に没入できましたが・・・地鳴りのような低音はやはり凄くて、この曲の違う面を発見させられました。さすがベルリン・フィル、丁々発止とブロンフマンと渡り合い、共鳴と音楽的な高まりはそれは見事で、第二楽章終わりごろのチェロ・ソロには心が震える想い。そして、会場全体がひとつになって終わりを迎えるのでした。

後半のルトワフスキの交響曲第三番は20世紀ポーランドの代表的な作曲家の古典とされるもので、初演は1983年のシカゴ(ショルティ)。来年の2013年がルトワフスキの生誕100年とのことです。まったくの予習なし、白紙の状態で臨んだのですが、素晴らしい演奏であっという間に終わった感がありました。作曲された1970年ころのポーランドはまだ東側にあり、民主化の兆しが見え始めたころだったのでしょうか。完成するまでのほぼ10年間の作曲家の置かれた状況、心理など汲み取って聴くには経験不足でしたが・・・。ラトルの明快なそして深い解釈が毅然と私たちに作曲家の「心」を提示してくれた、そんな演奏でした。

終演は11時半過ぎでした。興奮冷めやらない観客の間を抜けてアパートに帰り、手軽な夜食を済ませ就寝。


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