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2012年夏の旅(5)ザルツブルグ [2012夏ザルツブルクとフランス、スペインを巡る]

8/27(月) ザルツブルグ滞在

 とうとうザルツブルグの音楽祭もこの日が最後になりました。音楽漬けの毎日は愉楽の極み、大げさに言えば生きる歓びです。今夜のオペラ「エジプトのジュリアス・シーザー」までは昼間はどこへ行くという予定もありません。行く気もないけれど・・・ザルツ後に控えている長いロマネスク美術行脚のために、もっぱら体力温存につとめなければなりませんから。

散策の後は市場で最後の買い物をしてアパートに戻り、明日の移動のために荷物の整理をしました。

↓ ゲトライデガッセの不思議な路上パフォーマンス

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↓ カフェ・トマゼッリ周辺は賑やか。昼間は25度以上と暑くなりました。

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↓ この日はランチも夜食も自炊でした

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♪ Salzburger Festspiele ⑥ Haus für Mozart  18:30~   370€

Georg Friedrich Händel • Giulio Cesare in Egitto

Giovanni Antonini, Musikalische Leitung
Moshe Leiser, Patrice Caurier, Inszenierung
Christian Fenouillat, Bühne
Agostino Cavalca, Kostüme
Christophe Forey, Licht
Konrad Kuhn, Dramaturgie
Beate Vollack, Choreografie

Andreas Scholl, Giulio Cesare, römischer Imperator
Cecilia Bartoli, Cleopatra, Königin von Ägypten
Anne Sofie von Otter, Cornelia, Pompeos Witwe
Philippe Jaroussky, Sesto, Pompeos und Cornelias Sohn
Christophe Dumaux, Tolomeo, König von Ägypten, Cleopatras Bruder
Jochen Kowalski, Nirena, Kammerdienerin
Ruben Drole, Achilla, General, Tolomeos Berater
Peter Kálmán, Curio, römischer Tribun
Il Giardino Armonico

 ヘンデルのオペラやオラトリオのなかでは最も鑑賞回数が多いのがこの「ジュ―リオ・チェーザレ」(伊語のタイトル)です。それぞれ高水準の舞台に接してきましたが、ザルツはどうでしょうか・・・綺羅星のようなキャストに目がくらんで、チケットを購入した私でしたが、演出はすでに映像に流れていましたから新鮮味はカルメン同様ありません。バロックはこんな風に漫画チックにされると音楽の良さが失われてしまいます。それでもカウンターテナー3人の際立ったパフォーマンスは特筆されるべきでしょう。なかでもジャルスキーのアリアの数々は大喝采でした。オッターとの悲運の母子のアンサンブルも素晴らしいのに、この場面の鰐登場の演出には怒りました。モテモテ役の未亡人コルネリアにしてはオッターも老けすぎで、大ファンとしては少し悲しい想いでした。クレオパトラのバルトリは歌唱が彼女らしいと言えば言えるのかもしれませんが、ノーブルさが欠けていて、以前聴いたM・バーヨやS・ピオのアリアが私にはただ懐かしく、脳内転換~涙。しかし、バルトリのパフォーマンスは演技を含めて、この演出にはマッチしていましたから、文句を言う筋合いはないわけで・・・ファンの方ごめんなさい。舞台の細かいところは書きたい気持ちにもなれず・・・これにて終わります。

↓ カーテン・コールの写真もほとんど失敗

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 休憩時にカルメンの出待ちでご一緒した方たちとおしゃべり。札幌から来たというと私のブログの読者が・・・あらら。それにしても日本のシニア女性はお元気だと皆さんのお話を聞いて感嘆。カルメンの出待ちではカウフマンは結局現れず、帰ろうとした時、近くのレストランからバルトリが出てきたのをキャッチ。とても愛想良く、サインも写真もOKだったそうです。

この夜も出待ちされたのでしょうか?コメントお待ちしています~。

↓ ザルツブルグ夏の音楽祭2012のプログラム/今年は表紙の写真が無く簡素です。

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追記 :「Se Pieta~♪」 You tubeから コジェナー&ミンコ

http://www.youtube.com/watch?v=uDMOzaP9Q04&feature=related

デセ&アイム

http://www.youtube.com/watch?v=u4vB6DaJfQw&feature=related


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レイネ

>綺羅星のようなキャストに目がくらんで、
まさに、ほぼ完璧のキャストでしたね。(映像でしか見てませんが)

>カウンターテナー3人の際立ったパフォーマンスは特筆されるべき
CTは全部で4人出演してますが、3人とおっしゃると、PJ(ジャルスキー)、デュモー選手、コヴァルスキーでしょうか。(主役のショル兄にはあえて言及しないとか。。。)コヴァルスキーの乳母にはさほど期待してなかったのですが、滋味のある役柄作りにさすがのキャリアを感じました。わたしの応援するデュモー選手も、お気に召していただけたでしょうか。

>以前聴いたバーヨやピオのアリアがただ懐かしく~涙。
バーヨのクレオパトラは、初耳です!どこのプロダクションかしら。
ピオーのクレオパトラは、ブリュッセルで聴きましたが、瑞々しい歌声としなやかな肢体とクラス感漂う歌唱に感銘を受けました。
by レイネ (2012-09-26 05:24) 

alice

レイネさま、あらら!コヴァルスキーを忘れていました。4人と訂正します~。
デュモー選手は5年前リールで初めて聴いて以来でした。あの時も必ずトップクラスのCTになると感じていましたが、ザルツでも同じトロメロ役、あのクレージーさも卑猥さもスリムな体で難なくこなしていて、立派でしたよ。

>主役のショル兄にはあえて言及しないとか
ショル兄は初めての実舞台でした。昨年ボーヌで1日延泊すればリサイタル聴けたのに・・・・と、後悔しました。すごく自然体で歌い演技する人ですね。英雄シーザーとしては物足りなくも、女に弱い一人の男としてのメロメロ振りは良く出ていましたね。

バーヨはボローニャで聴きました。もう9年前なのでプロダクションは?
by alice (2012-09-26 13:42) 

Bowles

>バーヨはボローニャで聴きました。もう9年前なのでプロダクションは?

アレッサンドリーニ指揮ルカ・ロンコーニ演出のもので、ボローニャの前にはたしかマドリッドのみで上演されたと思います。あのときは、歌唱様式の違いを意識させないバーヨのクリスタル・ヴォイスの魅了されましたね。Ma、私にとってはミンガルドが最高でした。期待したバルチェッローナはやはり様式が合わなくて...。
by Bowles (2012-09-27 10:39) 

Bowles

訂正。
クリスタル・ヴォイスの魅了→クリスタル・ヴォイスに魅了

失礼しました!
by Bowles (2012-09-27 10:41) 

alice

Bowlesさま、>アレッサンドリーニ指揮ルカ・ロンコーニ演出

そうでしたね。バルチェッローナはあのあとヘンデルは歌ってないですよね。シーザーはメゾよりCTのザッソやショルのほうが好きです。次回はぜひ!メータで聴いてみたいです。

あのあと一度もボローニャ歌劇場に行ってないのです。かなり熱心な会員が多くて、チケットも取りにくかったのですが、最近はどうなのでしょう。。。
by alice (2012-09-27 14:12) 

レイネ

>シーザーはメゾよりCTのザッソやショルのほうが好きです。次回はぜひ!メータで聴いてみたいです。
おおっと、わたしのデュモー選手は、一足お先にリールその他フランス北部でチェーザレ・デビューしましたからね~!(<-と鼻高々)
それよりも、メータ出演のWritten on Skin@DNOが、里帰りとぶつかり行けるのは23日夜だけなのですが、帰国後すぐは時差ぼけで通常夜7時以降は起きていられないのでどうしようかと。残席はまだいっぱいあるから帰ってから考えようかしら。

ところで、Bowlesさまはきっとその頃ブリュッセルとアムスに遠征されるのではないかと思います。わたしは『ルル』@モネには21日のマチネに行きます。すれ違いかしら。(『ルル』を28日のマチネにしとけば、アムスでは21日のマチネが鑑賞できて眠くなる心配が少ないのに失敗、と後悔してます)
by レイネ (2012-09-27 20:40) 

Bowles

今までいろいろ生で聴いたチェーザレでいちばん良かったのはザゾですね、やっぱり。あのいかがわしさがチェーザレらしくていい(笑)。

Written on Skin、作品・演奏・演出ともに素晴らしいものですね。が、今回はアムステルダムには行きません。パリで芝居も含めて観る/聴くものが多すぎて!また残念ながらモネは24日です。指揮者が変わってがっかりですが、最初から演出目当てなので、まあいいことにしておきます。
by Bowles (2012-09-28 11:24) 

Bowles

>バルチェッローナはあのあとヘンデルは歌ってないですよね。

いえいえ、歌っています。スカラでリナルドとか。でもホント、歌唱様式が違っていて...。
by Bowles (2012-09-28 11:26) 

alice

Bowlesさま、10月のパリ素晴らしいものばかりですもの。。。モネも行かれるのですか、ピィ?じっくりお楽しみくださいね。

丁度そのころ上京するのですが、お会いできそうもなくて、がっかり・・・
でも、お勧めの川村美術館に初訪問の予定です。
by alice (2012-09-28 21:02) 

alice

レイネさま、お返事が前後してすみません。メータは5月のベルリンの「アグリッピーナ」が狙い目ですが、夫の術後の体調が・・・無理そうです。

Bowlesさまとはすれ違いになってしまいましたね。

同じオペラを観に行くにあたっては、事前に打ち合わせをしない限り、意外に同日公演にはあたりません。私なんか、いつも独りなんですよ。
by alice (2012-09-28 21:19) 

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