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2012年夏の旅(20)プラド~ペルピニャン [2012夏ザルツブルクとフランス、スペインを巡る]

9/11(火) Prades9:30(taxi)→Serrabone10:00/11:30→Villefranche-de-Conflent12:10/14:10(バス)→Prades14:30/14:50→Perpignan15:30

Perpignan/Comfort Hotel El Centre Del Mon 1泊 (110€朝食別)

 昨夜は飲み過ぎでしたが、ぐっすり眠ったので朝の目覚めは爽やか。それに今日も良いお天気です。↓窓からピレネーのカニグー山頂が見えました。

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手入れの行き届いたシャンブルドットのお庭。コスモスやダリアなどが綺麗に咲き乱れ、それを眺めながらの戸外での朝ごはんは最高~☆

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 チェックアウトして宿に荷物を預け、9:30に予約してもらったTAXIで一路セラボンヌへ。プラドから東へ15Kほどペルピニャンへの国道を走り、途中右折(南下)してS字カーブの続く山道を走ります。最後はかなりきつい傾斜でした。

プラドのTAXIは他に比べて安く、親切な運転手さんでした。ここで待っているからゆっくり見学してきてOKと言ってくれて、安心でした。駐車場からは坂道を数分登り修道院へ。

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☆セラボンヌ小修道院 Prieure de Serrabone  カタラン語ではSerrabonaといい、「善き山」の意味。人里離れた山中に共同生活していた隠士たちの場が1082年にアウグスティノ派の小修道院として創建。ド・キュサ修道院からの援助もあり1130~40年代に増築、1151年に献堂されました。12世紀中頃の赤い大理石の柱頭彫刻や浮彫が残されています。

↓ 逆光ですが西側外観。ここは写真愛好家の観光客の比率が高く、見物する人々も多かったです。そのせいか実際は孤立感のただよう教会だと思うのですが、そういう趣は感じられませんでした。右下の階段を下りるとインフォメーションの入り口(有料)。

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↓ インフォの後(南側)がすぐ一辺の回廊になっていて、薔薇色のコンフラン・マーブルの柱が並んでいます。初秋の周辺の山や谷の緑とのハーモニー。。。

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緑深い谷間を背景にさまざまなライオンたちが並ぶギャラリー。地元から切り出された片石の堅固な壁やアーチが大理石の柱頭をより引き立てています。

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↓柱頭彫刻はオリエンタルなライオンや鳥、人の顔など。

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↓ 回廊の奥から教会に入ります。大小の後陣(12世紀半ばの改築)が並んで、片石の壁が素朴な中に端正な祈りの空間です。

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↓ 礼拝用の長椅子の並んだ主身廊から西側に設けられたトリビューンへ。

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↓ セラボンヌのユニークなトリビューン。「神の子羊」などが浅く刻まれた西側の側面。

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↓ 太いリブが交差する天井の構造美。アーケード並ぶ空間に魅了されました。

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↓ 柱頭彫刻群がまた素晴らしいの一言!あれもこれもと欲張って、系統だてて観ないでしまったのが悔やまれます。ライオンやグりフォンなどペルシャの絨毯にもあるオリエンタルな図像ではあるけれど、そのなかに刻まれた人間の顏のさまざまな表情も含めて、野生の叫びのような生命の輝きに満ちています。中世の教会であるロマネスク建築の空間に人間再生の萌芽がみられます。それらをプランとしても異例な身廊中心のトリビューンに設えたことも謎といえるでしょう。ド・キュサと同じ彫刻家の作と考えられていますが、この密なスペースでの鑑賞はまた格別なように感じました。

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ネーミングが例え「善き山」であっても、この地は厳しく辛い環境であったでしょう。その後は16世紀の宗教戦争によって荒廃し、修道院としては消滅したと伝えられています。

↓ 南回廊外観

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↓ こちらはコンパクトデジカメで撮ったもの。かなり色が違いますね~。

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↓ 後背部、鐘塔が隠れてしまいました。

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↓ 西側正面

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↓ 北側外観

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↓ 北側扉口

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 時間が足りなかったのですが、待っていたTAXIに戻り、プラドから先のヴィルフラッシュ・ド・コンフェランへ。途中運転手さんに寄りませんか?と勧められた丘の上の町などは時間がないので通過。。。

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ヴィルフラッシュ・ド・コンフェラン「フランスの美しい村」での散策と昼食。↓俯瞰写真は美しい村のHPから拝借。

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↓ 城壁に囲まれた小さな村ですが、観光客で賑わっていました。ゲートでTAXIを降車。チップをあげようと思ったら、82€を80€におまけしてくれたので、出しそびれ(笑)メルシー・ボクーでした。

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↓ 門をくぐり村のメインストリートを散策

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↓ 途中のパン屋さん。ここはフランスですがカタルーニャの旗が。。。

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↓ お店の看板も黒い鉄製?で統一されてお洒落です。

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↓ ここにもロマネスク関連の教会があります。

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↓ 内部はクローズでしたが、12世紀の扉口を見学。

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↓ 事前にチェックしていたレストランですが、満席で残念。

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仕方なく、近くの間口は狭いのですが、奥行きのある団体客も多いレストランでランチ。裏のテラス席でしたが、サービスが遅くていらいら。ビールと海鮮サラダひと皿の料理に1時間もかかりました。結局デザートはパスしてお勘定を済ませ、バス停へ。

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プラドでの乗り換えの時間に宿に預けた荷物をピックアップ。「〇〇子、楽しかったですか?また来てください」と最後まで愛想の良いシャンブルドットのお二人さんに見送られ、バスに乗ってペルピニャンに戻りました。

思っていたよりスムーズにルシヨン、正確にはピレネー-オリエンタル県の名修道院、教会を回ることができました。明日の移動もありますので、ペルピニャンのホテルに戻った後は、地下のスーパーで果物や水を調達。久しぶりにスーツケースにはいっていた手持ちのカップうどんなど食べて早めに就寝。


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